久々にfaction(fact+fiction)という言葉を思い出した。
1968年、夏休みも終わりになる頃。いきなり新聞の一面にワルシャワ条約軍チェコ侵攻の記事が出た。フォークソングとグループサウンズに夢中だった身としては、事件を気にしながらも詳しいことは知らずに過ごしていた。国内世論も遠い東欧の出来事より、ベトナム戦争と大学紛争が身近だったように思う。
当時、実際に外交官としてプラハに駐在し、プラハの春の始まりから終焉までを目の当たりにし、侵攻時の様子を本省に打電した本人である著者が書いただけに迫力がある内容だった。侵攻したソ連兵達の描写は意外だが、事実だったのだろう。また、目にすることのなかった多くの文書が引用され、チェコの人々のしたたかな抵抗を応援したくなった。日本人のほとんどが知らないプラハの春の本当の姿が描かれている。
何度も本屋で目にし、気になっていた本だが、著者の存命中に読んでおけばよかった。
春江氏に伺ってみたいことが沢山ある。
モルダウの流れは変わらないが、今のプラハはどうなっているのだろう。。。
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プラハの春 下 (集英社文庫) 文庫 – 2000/3/25
春江 一也
(著)
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1968年、民主化運動に揺れるチェコスロバキア。ひとりの女性を愛したがために、外交官・堀江亮介は時代の奔流に巻き込まれてゆく。現役外交官が自らの体験をもとに描くラブロマン。(解説・吉野 仁)
- 本の長さ472ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2000/3/25
- ISBN-104087471748
- ISBN-13978-4087471748
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- 出版社 : 集英社 (2000/3/25)
- 発売日 : 2000/3/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 472ページ
- ISBN-10 : 4087471748
- ISBN-13 : 978-4087471748
- Amazon 売れ筋ランキング: - 301,925位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2019年3月23日に日本でレビュー済み
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プラハの春 上巻のに書きました。 感動。こんな素晴らしい恋愛をしてみたいと願望が残ります。
2008年5月4日に日本でレビュー済み
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随分前だったが、松本零士の『わが青春のアルカディア』というアニメ映画があった。
「こちら自由アルカディアの声」と地下放送で市民に訴えるレジスタンスの女性が、立ち去った後に必ず薔薇の花を一輪置かれていた… っていう設定、このプラハの春のカテリーナを彷彿とさせてしまった。
事実を下敷きにしたフィクションとのことだが、あまりのリアリティーに つい現実の話だと信じ込んで読んでいる自分がいた。 また「善玉」と「悪玉」とがクッキリと色分けして描かれているあたり、作者の読者に対する心理誘導の手腕は 舌を巻くくらいの素晴らしさである。 このような感動的で素晴らしい作品なのに、映画化されないのが不思議。やはり現実の登場人物(の悪玉役)に気を使っているのだろうか? ただ実際映画化されて 猫も杓子も観るようになったら、「チベット問題」の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」みたいな位置づけになるのだろうか?
とにかく読み終えてすぐに、続編「ベルリンの秋」を買ってしまった。
「こちら自由アルカディアの声」と地下放送で市民に訴えるレジスタンスの女性が、立ち去った後に必ず薔薇の花を一輪置かれていた… っていう設定、このプラハの春のカテリーナを彷彿とさせてしまった。
事実を下敷きにしたフィクションとのことだが、あまりのリアリティーに つい現実の話だと信じ込んで読んでいる自分がいた。 また「善玉」と「悪玉」とがクッキリと色分けして描かれているあたり、作者の読者に対する心理誘導の手腕は 舌を巻くくらいの素晴らしさである。 このような感動的で素晴らしい作品なのに、映画化されないのが不思議。やはり現実の登場人物(の悪玉役)に気を使っているのだろうか? ただ実際映画化されて 猫も杓子も観るようになったら、「チベット問題」の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」みたいな位置づけになるのだろうか?
とにかく読み終えてすぐに、続編「ベルリンの秋」を買ってしまった。
2011年6月1日に日本でレビュー済み
プラハの春(上)の続編です。
(上)を読んだ方ならわかると思いますが、何度も読み返してしまう名作です。
(上)を読んだ方ならわかると思いますが、何度も読み返してしまう名作です。
2003年3月28日に日本でレビュー済み
この物語は、著者の実体験に基づいており、1ページ目からぐいぐい引き込まれていく。東西冷戦当時の東欧は、日本からはもっとも離れた世界のひとつであったが、大きな歴史のうねりの中でのチェコスロバキアの人々と日本の若き外交官の生き様が真摯に伝わってくる。このような緊迫した情勢の中での恋物語に、大人気なくはらはら、ドキドキ。主人公と一緒に喜び、そして泣くことが出来た。これは本物の小説だ。読後、チェコという国への親近感が高まり、著者がこの国に対して第2の祖国とも言うべき絶対的な愛情を持っていることがうかがえる。それにしても、祖国を愛し、任地を愛して仕事をする本物の外交官はもういなくなってしまったのか。最近の外務省の体たらくを見ていると心寒いばかりである。
2002年11月15日に日本でレビュー済み
原作は読みませんでしたが、宝塚で観劇してすごく感動しました。
禁じられた恋と知らずに愛し合う外交官と反体制活動家。カテリーナを執拗に追いつづけるヘス中佐の異常ぶり。ソ連兵から銃を突きつけられる場面。
本当に権力の悪用がこんなにも人を狂わせるのか、と思いました。
禁じられた恋と知らずに愛し合う外交官と反体制活動家。カテリーナを執拗に追いつづけるヘス中佐の異常ぶり。ソ連兵から銃を突きつけられる場面。
本当に権力の悪用がこんなにも人を狂わせるのか、と思いました。