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神々の山嶺 上 (集英社文庫) 文庫 – 2000/8/18
夢枕 獏
(著)
この商品はセット買いができます
『神々の山嶺 (上)(下)巻セット (集英社文庫)』 こちらをチェック
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羽生丈二。単独登頂家。死なせたパートナーへの罪障感に悩む男。伝説の男が前人未到のエベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む。なぜ人は山に登るのか? 永遠の問に応える畢生の大作! 第11回柴田錬三郎賞受賞作。
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2000/8/18
- ISBN-104087472221
- ISBN-13978-4087472226
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2000/8/18)
- 発売日 : 2000/8/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4087472221
- ISBN-13 : 978-4087472226
- Amazon 売れ筋ランキング: - 103,993位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、神奈川県小田原市生まれ。77年に作家デビュー後、“キマイラ・吼”“魔獣狩り”“闇狩り師”“陰陽師”シリーズ等人気作品を発表し、今日に 至る。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天海の秘宝(上) (ISBN-13: 978-4022507631 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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イメージ付きのレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月21日に日本でレビュー済み
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上下巻読了。普段はミステリーかホラーしか読まない自分が、全く自分と関連のないテーマの話にここまで夢中になるとは考えもしなかった。知人には紙の本を借りていたが、そのあとKindle購入した。なんでこんな凄い話が書けるんだろう。記憶をなくして最初からまた読みたい。
2018年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マイナス30℃の雪と氷の岩肌を、青い炎を噴き上げるように熱い男が攀じてゆく。地上で一番神々に近い場所を目指して。息をするだけで、体力を使い果たすような希薄な空気に幻視や幻聴すら覚えているというのに、死を賭して彼は攀じる。人はなぜ山に登るのか。その問いはつきつめれば、人はなぜ生きるのかと同義だ。
ストーリー展開のおもしろさはもちろんだが、エベレストの情景描写が素晴らしい。
ストーリー展開のおもしろさはもちろんだが、エベレストの情景描写が素晴らしい。
2021年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登山家でなくてもその人生観が素晴らしい。人に勧めたくなる一冊。
2016年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高評価の方、ファンの方々には申し訳ないのですが冒険小説としては
凡庸な感じ、というのが読了後の感想です。
私は深町の人物像に好感が持てなかった。
宙ぶらりんの恋人に対しての逡巡が実に情けない。
羽生に対する敵意むき出しのような傲慢な態度が馴染めなかった。
「垂直の記憶」「凍」「狼は帰らず」「グランドジョラス北壁」「氷壁」「北壁の死闘」etc
といった数々のノンフィクションの名著と比較してしまうのは酷なのかもしれませんが、
作者の過去の作品を鑑みて「北壁の死闘」クラスを期待したのですが・・・・。
山岳小説の登竜門としては一般受けするのでしょうねえ。
私のようなひねくれ者には馴染めなかった。
凡庸な感じ、というのが読了後の感想です。
私は深町の人物像に好感が持てなかった。
宙ぶらりんの恋人に対しての逡巡が実に情けない。
羽生に対する敵意むき出しのような傲慢な態度が馴染めなかった。
「垂直の記憶」「凍」「狼は帰らず」「グランドジョラス北壁」「氷壁」「北壁の死闘」etc
といった数々のノンフィクションの名著と比較してしまうのは酷なのかもしれませんが、
作者の過去の作品を鑑みて「北壁の死闘」クラスを期待したのですが・・・・。
山岳小説の登竜門としては一般受けするのでしょうねえ。
私のようなひねくれ者には馴染めなかった。
2023年5月29日に日本でレビュー済み
地元図書館で 校正ミスもちらほら残る1998年の12刷(初版1997年)を、今日、テンジンとヒラリーが70年前の11時30分ごろに頂上を踏んだ記念日に読了。2日で読みました。
書き切ってある つまり読了感 が 66歳ですが、今までに多く読んできた小説の中で エベレストのように最高に なにも残らないようなすっきりした 気持ちです。
浅田次郎や新田次郎さんたちよりも、私の個人的には、読了感は上です。
私も単独行を好む人間なので 羽生 や 深町 の心の叫びに 共鳴できることがいちいち多い というのは、たぶん、ほかの多くの読者とは違う点で、 内容の好き嫌いはもちろんあるとおもいますけれど、いちいち長い記述が 私にとっては冗長でなく かつ あらゆる要素を出し切って 絞り切って 納得できる結論、終焉になっています。
褒めすぎだとは思いますが、読み終わった今 そんな気分です。
つい先日、知り合いがエベレストに登頂したことも併せて、ちょっと自分的にブームの高揚感もありますけれど、読了感の収まりのよさのような感想は、多分 時間が経ってもも同じに感じられる気がしています。もう1度読みたいかと言われると、それがあるだけに 1回読んで 十分満足 とも思います。
書き切ってある つまり読了感 が 66歳ですが、今までに多く読んできた小説の中で エベレストのように最高に なにも残らないようなすっきりした 気持ちです。
浅田次郎や新田次郎さんたちよりも、私の個人的には、読了感は上です。
私も単独行を好む人間なので 羽生 や 深町 の心の叫びに 共鳴できることがいちいち多い というのは、たぶん、ほかの多くの読者とは違う点で、 内容の好き嫌いはもちろんあるとおもいますけれど、いちいち長い記述が 私にとっては冗長でなく かつ あらゆる要素を出し切って 絞り切って 納得できる結論、終焉になっています。
褒めすぎだとは思いますが、読み終わった今 そんな気分です。
つい先日、知り合いがエベレストに登頂したことも併せて、ちょっと自分的にブームの高揚感もありますけれど、読了感の収まりのよさのような感想は、多分 時間が経ってもも同じに感じられる気がしています。もう1度読みたいかと言われると、それがあるだけに 1回読んで 十分満足 とも思います。
2014年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
欲しいものがあれば、自らの手で掴み取れ。
何故、山にゆくのか、何故、山に登るのかは、何故、人は生きるのかに通じる
そこに、山があるからではなく、ここに、自分が存在するから。 デカルトの「方法序説」に通じる(我思う、故に我あり)。
誰もやらない、出来ないことに挑戦するからこそ、そこに、生き甲斐というか、自分という人間の存在した証を感じ取れる。
山の頂上には、金も女も何もいいものは無いけど、そこに到達した者だけしか味わえない(感じる)充実感がある(一種の麻薬みたいに、一度味わってしまうと、また、山への欲求が高まる)。 神に選ばれし者だけが挑戦できる場所であり、その頂に立てるは、更に女神に愛されし者のみ。
山登りは、願望実現に似ている(目標を定め、計画を練り、入念な準備をし、かつ、運が必要)。 誰であろうと、自分の人生を生きる権利がある(下巻:267P)。
何故、山にゆくのか、何故、山に登るのかは、何故、人は生きるのかに通じる
そこに、山があるからではなく、ここに、自分が存在するから。 デカルトの「方法序説」に通じる(我思う、故に我あり)。
誰もやらない、出来ないことに挑戦するからこそ、そこに、生き甲斐というか、自分という人間の存在した証を感じ取れる。
山の頂上には、金も女も何もいいものは無いけど、そこに到達した者だけしか味わえない(感じる)充実感がある(一種の麻薬みたいに、一度味わってしまうと、また、山への欲求が高まる)。 神に選ばれし者だけが挑戦できる場所であり、その頂に立てるは、更に女神に愛されし者のみ。
山登りは、願望実現に似ている(目標を定め、計画を練り、入念な準備をし、かつ、運が必要)。 誰であろうと、自分の人生を生きる権利がある(下巻:267P)。
2016年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エヴェレスト。言うまでもなく、世界で一番高い山である。登山家なら誰もが一度は挑戦したい山であろう。
本書はまず、エヴェレストの登山シーンから始まる。この男(深町)は、エヴェレストに挑戦しているのだ。それは、「あいつ」に出会ってしまったからだという。
カメラマン、深町誠。クライマーとしての経験もある。彼は、エヴェレスト遠征に同行したのだが、その遠征は失敗した。しかし、深町はカトマンズであるカメラを発見する。それは、ヒマラヤ登山史上、最大の謎を解くカギである。そこで彼は出会ったのだ。「あいつ」-羽生丈二と。羽生丈二は伝説のクライマーだった。そして、深町は羽生のことを調べ、だんだん羽生に興味を持つようになっていく。
山岳小説を読むと、ある疑問を持たざるを得ない。なぜ人は山に登るのだろうと。有名な登山家、マロリーは「なぜエヴェレストに登りたいと思ったのか?」と聞かれて「それ(エヴェレスト)がそこにあるから」と答えたそうだ。この言葉だけでは理由として納得できないのだが、結局人は未知のもの、まだ達成していないことに挑戦してみたい性(サガ)があるのかもしれない。未達成のものに対するチャレンジ精神。それが人類を進歩させてきたとも言える。登山家にとって山登りは、単なる仕事ではなく、命を賭けた自己実現、ひいては人生そのものだとも言えるだろう。
さて、深町は日本に戻ったのだが、そのカメラを追って再びネパールに行く。そこで、事態は複雑になっていき、誘拐事件まで起こる。そんな中で、羽生が目指していたのはエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂だった。山についてはよく知らないが、どうやら達成すれば登山史に残るものすごいことらしい。
エヴェレストという高山に挑むのは簡単ではない。寒さとの戦い、高山病との戦い、雪との戦い・・・
これらに打ち勝った者のみが登頂という栄冠を勝ち取ることができるのだ。もちろん、運も必要である。
この小説のメインは何といってもエヴェレスト登山の場面である。技術、体力、山での経験は言うまでもなく、高度順応、万全な体調、エヴェレストの地理・天候を熟知し、そして運が味方してくれて、初めて冬のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂が成功する可能性が出てくる。
羽生丈二は、普通の感覚で考えれば山のせいで道を踏み外したのかもしれないが、その山に救われてもいたのだ。彼には山しかなかった。そして、羽生には山に対する情熱があった。燃えたぎるような情熱が。
そして、羽生の挑戦が始まる-。結果は読んでのお楽しみだが、その過程は実に過酷である。読んでいると、また同じ疑問が出てくる。なぜ人は山に登るのか、と。深町が羽生の後を追いながら、なぜ山に登るのかという疑問は、なぜ生きるのかという質問と同じだと考える。どちらも、容易に答えの出る疑問ではない。それでも、羽生丈二は登り続けていく。彼にしか出せない答えを抱えて・・・
登山という行為について考えさせられる、読みごたえのある作品である。
本書はまず、エヴェレストの登山シーンから始まる。この男(深町)は、エヴェレストに挑戦しているのだ。それは、「あいつ」に出会ってしまったからだという。
カメラマン、深町誠。クライマーとしての経験もある。彼は、エヴェレスト遠征に同行したのだが、その遠征は失敗した。しかし、深町はカトマンズであるカメラを発見する。それは、ヒマラヤ登山史上、最大の謎を解くカギである。そこで彼は出会ったのだ。「あいつ」-羽生丈二と。羽生丈二は伝説のクライマーだった。そして、深町は羽生のことを調べ、だんだん羽生に興味を持つようになっていく。
山岳小説を読むと、ある疑問を持たざるを得ない。なぜ人は山に登るのだろうと。有名な登山家、マロリーは「なぜエヴェレストに登りたいと思ったのか?」と聞かれて「それ(エヴェレスト)がそこにあるから」と答えたそうだ。この言葉だけでは理由として納得できないのだが、結局人は未知のもの、まだ達成していないことに挑戦してみたい性(サガ)があるのかもしれない。未達成のものに対するチャレンジ精神。それが人類を進歩させてきたとも言える。登山家にとって山登りは、単なる仕事ではなく、命を賭けた自己実現、ひいては人生そのものだとも言えるだろう。
さて、深町は日本に戻ったのだが、そのカメラを追って再びネパールに行く。そこで、事態は複雑になっていき、誘拐事件まで起こる。そんな中で、羽生が目指していたのはエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂だった。山についてはよく知らないが、どうやら達成すれば登山史に残るものすごいことらしい。
エヴェレストという高山に挑むのは簡単ではない。寒さとの戦い、高山病との戦い、雪との戦い・・・
これらに打ち勝った者のみが登頂という栄冠を勝ち取ることができるのだ。もちろん、運も必要である。
この小説のメインは何といってもエヴェレスト登山の場面である。技術、体力、山での経験は言うまでもなく、高度順応、万全な体調、エヴェレストの地理・天候を熟知し、そして運が味方してくれて、初めて冬のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂が成功する可能性が出てくる。
羽生丈二は、普通の感覚で考えれば山のせいで道を踏み外したのかもしれないが、その山に救われてもいたのだ。彼には山しかなかった。そして、羽生には山に対する情熱があった。燃えたぎるような情熱が。
そして、羽生の挑戦が始まる-。結果は読んでのお楽しみだが、その過程は実に過酷である。読んでいると、また同じ疑問が出てくる。なぜ人は山に登るのか、と。深町が羽生の後を追いながら、なぜ山に登るのかという疑問は、なぜ生きるのかという質問と同じだと考える。どちらも、容易に答えの出る疑問ではない。それでも、羽生丈二は登り続けていく。彼にしか出せない答えを抱えて・・・
登山という行為について考えさせられる、読みごたえのある作品である。
2019年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登山について無知な私でもあっという間に読み終わるほど、始終面白かったです。危険を顧みず山に登る人を少し身近に感じました。