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天帝妖狐 (集英社文庫) 文庫 – 2001/7/19
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- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2001/7/19
- ISBN-104087473422
- ISBN-13978-4087473421
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2001/7/19)
- 発売日 : 2001/7/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 256ページ
- ISBN-10 : 4087473422
- ISBN-13 : 978-4087473421
- Amazon 売れ筋ランキング: - 85,718位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
作家。1978年福岡県生まれ。1996年『夏と花火と私の死体』で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。他著に『暗いところで待ち合わせ』『ZOO』『失はれる物語』などがある。 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOTH モリノヨル (ISBN-13: 978-4048739245 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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そんな悲惨な犯行をするほど掃除のおばちゃんに動機と体力があるのか疑問に思ってしまいあまりオチに共感出来なかった。結末が気になってスイスイ読めた。
★「天帝妖狐」
中島敦の山月記を思わせる物語。途中の描写が今まで読んだ乙一の中でも1番グロテスクで堪えたがその不快感を上回る美しい別れの描写がある。今まで読んだ乙一作品では「失はれる物語」「BLUE」と並ぶくらい好き。
少年の頃、何気なく始めた狐駒狸さんで妖を呼び出してしまい、契約を結んだことによりだんだん人の体ではなくなってしまう男・夜木の切ない話。人として生きていけない、と諦めかけてた嫌われ者の夜木に優しさを与える杏子。彼にも普通の暮らしができるのかと希望をもったが…。
しかし、ほんの少しだけの救いがあった。夜木はこれからも、杏子からもらった言葉を胸に生きていくのだ。彼はきっと忘れないだろう、彼を彼として受け入れた彼女の事を。感動とは違う涙が出そうだ。
ですがこちらは、文庫とは何もかもが違います。
主人公の苗字や、コックリさんとして降臨したサナエとの契約で人の体を失うたびに異形のバケモノへと変わっていく等の設定は変わっていませんが、文庫と比べるとこちらは表現もソフトで緊迫感も無く、読後のやりきれなさも少ないですから、こちらの方が読みやすく大衆受けしやすいかもしれません。
杏子がどんくさい子になっていて驚きますが、これはこれでアリかも……と思えてくるのが不思議です。
軽快な感じで文庫とはかなり雰囲気も違いますが、個人的にはサナエの恐ろしさや、読後の何とも言えない後味の悪いせつなさが盛り込まれている文庫版の方が好きです。
途中に出てくるイラストは、何だかつまづいてしまって集中力が遮断される。
どもりまくる挙動不審な杏子が画中ではやけにおとなびて見えるのも何だか…。
まったく別の作品として読むと良いでしょう。
あるとき、少女 杏子は、行き倒れとなった夜木を助ける。異様な風体の夜木の中に、優しい心根を見出し、何くれなくと世話をする杏子。長らく世間から隔絶していた夜木であったが、徐々に、杏子と心を通わしていく。しかし、夜木を巻き込んだ暴力事件をきっかけに、夜木は抑えきれない獣性を目覚めさせてしまうのだった。 ・・・
本作品は、乙一さんのせつない系に属するホラーだ。夜木と杏子の視点から交互にストーリーが展開していくのだが、二人の交差しない深い思いやりの情がせつなさを満開にする。狼男の孤高さにフランケンシュタインの悲哀を加えを和風テイストに仕上げたような作品になっている。場所や年代は特定されないけれど、どことなく昭和の匂いがする。懐かしさをともなっている作品だ。
『天帝妖狐』の同時収録作品は、『A MASKED BALL - 及びトイレのタバコさんの出現と消失 -』。
トイレの落書きに示唆された出来事が、学校で起きてしまうというミステリタッチの作品だ。トイレの落書きが匿名掲示板(今ならさしずめSNSか)になって、そのトイレを利用しているもののみに、情報伝達がなされるという設定になっている。デジタルを逆手にとってアナログ感を前面に押し出しているところが良い。トイレで隠れてタバコを吸う主人公 上村の高校生活をからめて、青春小説の趣があったりする。綱紀粛正の傾向を強めていく落書き。上村は、真相を見抜くことができるだろうか と続いていく。
伏線やミスリードもあって、ミステリ好きにも楽しめる作品になっている。
『A MASKED BALL』は矛盾したトイレの落書きから全ては始まった…
トイレの落書きという身近(?)なことが題材になっているのが面白いと思った。
『天帝妖狐』は、僕は文庫の方を先に読んでいたので驚いた。
全く違う…全く違う話だと言っても過言では無いと思う。
大まかなストーリーは同じだが、表現が全く違う。
文庫の方が記述が上手いと思うが、こちらの方が流れが分かりやすい。
文庫で読んだことが在る方でも、こちらを読んでみる価値はあると思う。
…というより、読まずして『天帝妖狐』は語れない。
因みに僕はこちらの『天帝妖狐』の方が好きだ。
子供なら、誰だって願ってしまいそうなこと。そんな浅はかな願いのせいで、夜木が背負うことになってしまった運命が、重たいどころじゃなかったです。
夜木の未来がどこまでも真っ暗すぎて、もはや共感できるという域ではなく…、途中、読むのが辛くなる程でした。
人の中で人として生きることを、自分には過ぎた望みと諦めかけていた夜木さんにとって、一人の人間として接してくれた杏子の優しさが、どれだけ響いたかと思うと……………(';ω;`)ウルッ
最後の2行で、夜木が決して明かすことのなかった杏子への本心が語られて、思わず泣いてしまいました。
乙一さんがさらに好きになりました。読んでよかったです。
後味の悪いホラーだとイヤだなと食わず嫌い。
たまたま手に取った形でしたが、
まだ十代ながら老練なテクニック、
それでいて十代まっただ中のみずみずしい感性、
うならされる着眼点、
ハッピーエンドではなくても
お為ごかしでない救いがある。
これから追いかけていくことになりそうです。
ただ、題名は2編ともどうなのかなぁ。
これ、「仮面舞踏会」かなぁ・・・何か一ひねりあるのか?
「天帝妖狐」の方は
読後しばらく考えて「天帝」の意味に気づきましたが。
解釈は分かれるかもだけど、
「A Masked Ball」最後の落書きは口調からあの人ですよね。
そういう含みのある終わり方も見事でした。
すっかりやられました。