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飛龍伝 神林美智子の生涯 (集英社文庫) 文庫 – 2001/7/19
つか こうへい
(著)
愛を知らず育った女が東大に入学して、活動家に恋をした。学園紛争の嵐の中、愛した男に、全共闘40万の命を預かる委員長に指名される。苛酷な運命を駆け抜けて逝った女の生涯。
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2001/7/19
- ISBN-104087473457
- ISBN-13978-4087473452
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2001/7/19)
- 発売日 : 2001/7/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4087473457
- ISBN-13 : 978-4087473452
- Amazon 売れ筋ランキング: - 633,017位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1968,69年の全共闘闘争を、このように揶揄的に、また否定的に書いた小説に出会って最初は驚き、次には根の深い日本社会の分断の相を感じて暗澹としました。
2014年9月15日に日本でレビュー済み
『お前は俺の妻になる女だ』『俺の女になってもらう』全共闘の学生達はみな女を所有物扱い。それに比べて美智子を崇拝する機動隊員山崎の純情!とはいうものの山崎と美智子の出会いは痴漢行為だから似た様な物か
『若者たち2014』の劇中劇として演じられていたのはこの本だろか?と思って読んでみた。
安保闘争を舞台にしたロミオとジュリエット。1970年2月11日安保条約更新の日、愛し憎み合った二人は相容れない敵として対峙する。
どいつもこいつも人の心に土足で踏み込む奴らばかり。その踏み込み方は親兄弟のやり方。愛しているから容赦がない。あばらに食い込む角材の痛みが、ヘルメットを砕く鉛入り警棒が、彼等の愛だ。
『若者たち2014』の劇中劇として演じられていたのはこの本だろか?と思って読んでみた。
安保闘争を舞台にしたロミオとジュリエット。1970年2月11日安保条約更新の日、愛し憎み合った二人は相容れない敵として対峙する。
どいつもこいつも人の心に土足で踏み込む奴らばかり。その踏み込み方は親兄弟のやり方。愛しているから容赦がない。あばらに食い込む角材の痛みが、ヘルメットを砕く鉛入り警棒が、彼等の愛だ。
2009年5月7日に日本でレビュー済み
とにかく「熱い」小説である。
高松の資産家の妾の子として、女中部屋で暗い少女時代を送っていた美智子が、上京して求めた幸せ。
それは図らずも「安保闘争」という時代の渦の中で翻弄され、命を削りながら人を愛する激しいものだった。
「日本を美しい国にするため、やがて自分は総理大臣になる」と豪語する桂木も、桂木にあこがれ、腰巾着のようにへつらう木下も、女に貢がせる北島も、「思想」と言う一本の筋があるだけで人間としては未熟である。何より彼らは「学生」であり、経済的自立もできていない。
しかし「草食系男子」などという男子がはびこる現代にあって、彼らの骨太な生き方はなんと魅力的なことだろう。
山崎と美智子の愛の形も、安保版ロミオとジュリエットのよう。
二人の結末は、その場面が目の前でスローモーションのように繰り広げられ、強烈なインパクトを受けた。
「お前、俺と暮らして幸せだったか」
「うん、幸せだったよ」
「じゃあ、一緒のお墓に入るか」
「ほんと? 入れてくれるの?」
決戦の前日、二人が交わした会話。「かわいいね」と言い合い、見つめる二人の息子「勝利」。
これこそが美智子が求めていた真の幸せ。
ラスト50ページは涙!涙!です。
傷つくことを恐れ、社会や恋愛に希望を見出せない現代の若者に一読を薦めます。
高松の資産家の妾の子として、女中部屋で暗い少女時代を送っていた美智子が、上京して求めた幸せ。
それは図らずも「安保闘争」という時代の渦の中で翻弄され、命を削りながら人を愛する激しいものだった。
「日本を美しい国にするため、やがて自分は総理大臣になる」と豪語する桂木も、桂木にあこがれ、腰巾着のようにへつらう木下も、女に貢がせる北島も、「思想」と言う一本の筋があるだけで人間としては未熟である。何より彼らは「学生」であり、経済的自立もできていない。
しかし「草食系男子」などという男子がはびこる現代にあって、彼らの骨太な生き方はなんと魅力的なことだろう。
山崎と美智子の愛の形も、安保版ロミオとジュリエットのよう。
二人の結末は、その場面が目の前でスローモーションのように繰り広げられ、強烈なインパクトを受けた。
「お前、俺と暮らして幸せだったか」
「うん、幸せだったよ」
「じゃあ、一緒のお墓に入るか」
「ほんと? 入れてくれるの?」
決戦の前日、二人が交わした会話。「かわいいね」と言い合い、見つめる二人の息子「勝利」。
これこそが美智子が求めていた真の幸せ。
ラスト50ページは涙!涙!です。
傷つくことを恐れ、社会や恋愛に希望を見出せない現代の若者に一読を薦めます。
2005年7月27日に日本でレビュー済み
何度読んでも号泣します。
いつ読んでも。
山崎のような男と出会い、愛し愛されたなら幸せだろう、
と心の底から思います。
こんな生き方に憧れるのは、絶対に自分がこうなれない、と
どこかで諦めているせいなのかもしれません。
おすすめです。
いつ読んでも。
山崎のような男と出会い、愛し愛されたなら幸せだろう、
と心の底から思います。
こんな生き方に憧れるのは、絶対に自分がこうなれない、と
どこかで諦めているせいなのかもしれません。
おすすめです。
2003年11月29日に日本でレビュー済み
この本に登場する人々の深く激しい想い(愛や友情など)に心打たれました~!
すれ違うことも多いけど人をこんなにも熱く激しく想い、その気持ちを素直にカラダで表現して、時代に、人間に、ぶつかっていく彼らには現代の誰もが共感や憧れの念を抱くでしょう!
時代の熱を、人間の熱を感じさせてくれる熱く激しい作品です!必見!
すれ違うことも多いけど人をこんなにも熱く激しく想い、その気持ちを素直にカラダで表現して、時代に、人間に、ぶつかっていく彼らには現代の誰もが共感や憧れの念を抱くでしょう!
時代の熱を、人間の熱を感じさせてくれる熱く激しい作品です!必見!
2003年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまりに純粋過ぎるが故に、愛し過ぎるが故にお互い相手を傷付けてしまう二人に感情移入しました。
自分が想うほど相手は自分の事を想って居ないんじゃ・・・。と疑い内面の弱さから美智子を傷付けてしまう一平。
たとえ短い時間でも自分の事を必要とし、愛し愛される事を知った美智子が女として羨ましかったです。
その二人のあまりに衝撃的なラストに人前も気にせず泣きながら読み入ってしまいました。
自分が想うほど相手は自分の事を想って居ないんじゃ・・・。と疑い内面の弱さから美智子を傷付けてしまう一平。
たとえ短い時間でも自分の事を必要とし、愛し愛される事を知った美智子が女として羨ましかったです。
その二人のあまりに衝撃的なラストに人前も気にせず泣きながら読み入ってしまいました。
2003年3月21日に日本でレビュー済み
職務を遂行する為にデモを弾圧しないといけない一平と40万人の全共闘を率いる委員長の美智子。最初は機動隊の行動をスパイする為に一平と同棲を始めた美智子が、いつしか一平に恋愛感情を持つようになり、結婚し子供を身ごもるんだけど、お互い愛し合ってるのに敵対しなきゃいけない立場の2人が見ていて切ない。最後の決戦の前日の2人のやり取りは、読んでて泣けてきました。
ラストは・・・衝撃的で、一瞬頭の中が真っ白になってしまいました。
ラストは・・・衝撃的で、一瞬頭の中が真っ白になってしまいました。