高橋さんの他の作品を読む気がうせてしまった。
一番になぜこれを読んじゃったんだろう、
と思ってしまった。文章が荒い。
勢いで書いたんじゃないの、と思ってしまう。
アダルト業界に彼が興味を持っている、とは
文芸批評なんかでもよく書いていたけれど、
小説仕立てにするよりエッセイにしたほうがいいのではないか??
少なくとも、文学王の中で取り上げていたアダルト作品についての
様々な分析は、アダルト作品に対する最高の賛辞を
高橋さんが与えていたような気がするのに、
これを読むとなんだかわからなくなっちゃう。
…がんばって高橋さん…
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あ・だ・る・と (集英社文庫) 文庫 – 2002/1/18
高橋 源一郎
(著)
「AV界のゴダール」と呼ばれたピンは、この業界に入って8年、時に犯罪スレスレの仕事もこなす。そのピンを軸に、AV制作の現場を描写。カラッとした筆致で「性」と「愛」の奥底を追い極める。
- 本の長さ280ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2002/1/18
- ISBN-104087473988
- ISBN-13978-4087473988
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2002/1/18)
- 発売日 : 2002/1/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 280ページ
- ISBN-10 : 4087473988
- ISBN-13 : 978-4087473988
- Amazon 売れ筋ランキング: - 252,113位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、広島県生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、02年、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞を受賞。著書に『いつかソウル・トレインに乗る日まで』『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説―百年の孤独』他多数ある。10年5月には、『「悪」と戦う』も刊行された。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年2月6日に日本でレビュー済み
とってもおもしろかったです。AV業界の実状に迫っているように思います。おそらく、綿密な取材もしたのでしょう。ここにでてくるのは、奇矯な人びとばかりです。電波さんだったり、おそろしくマゾの男、フリークス、スカトロ、ロリコン、そのすべてが一般的見解すれば異常に思えてしまいます。
普通の人もいます。普通の主婦、普通の女子高生、それが普通のAVにでます。さて、それでは「普通」とはなんでしょう。どうも、私たちの考える普通とこの小説にでてくる「普通」とは意味が違うように思えてならないのです。高橋源一郎は、性と愛(あるいは、死)を利用して、私たちが思う普通という存在を揺るがそうとしたのではないでしょうか。普通は現実によりそったものであるから、このようなドキュメンタリー的手法を使った小説を書いたのではないでしょうか。
この小説を読むと、私はいろんなことがよくわからなくなってくるのです。たとえば、あるAV女優の話で、スチュワーデス専門学校の話がでてきます。そして、軽く、本当に軽くそのスチュワーデス専門学校を卒業してもほとんどスチュワーデスになれない、という台詞がでてきます。スカトロを愛する人と、卒業してもスチュワーデスになれないスチュワーデス専門学校、私は、果たしてどっちが普通でどっちが異常なのか、あるいは両方とも普通なのか、両方とも異常なのか、わからなくなってくるのです……。
普通の人もいます。普通の主婦、普通の女子高生、それが普通のAVにでます。さて、それでは「普通」とはなんでしょう。どうも、私たちの考える普通とこの小説にでてくる「普通」とは意味が違うように思えてならないのです。高橋源一郎は、性と愛(あるいは、死)を利用して、私たちが思う普通という存在を揺るがそうとしたのではないでしょうか。普通は現実によりそったものであるから、このようなドキュメンタリー的手法を使った小説を書いたのではないでしょうか。
この小説を読むと、私はいろんなことがよくわからなくなってくるのです。たとえば、あるAV女優の話で、スチュワーデス専門学校の話がでてきます。そして、軽く、本当に軽くそのスチュワーデス専門学校を卒業してもほとんどスチュワーデスになれない、という台詞がでてきます。スカトロを愛する人と、卒業してもスチュワーデスになれないスチュワーデス専門学校、私は、果たしてどっちが普通でどっちが異常なのか、あるいは両方とも普通なのか、両方とも異常なのか、わからなくなってくるのです……。
2003年12月16日に日本でレビュー済み
本書「あ・だ・る・と」も 「君が八千代に」もそうですが、高橋氏、手癖で書き散らかした印象が否めません。こんなもんじゃないっしょ!力量は!!!というか、短編があまり得意ではないのかな?
源一郎先生はどうもエッセイ、長編に傑作が多いようです。
源一郎先生はどうもエッセイ、長編に傑作が多いようです。
2003年5月14日に日本でレビュー済み
AV監督をめぐる、その業界の生々しくグロテスクなお話の数々。
おたく達の3Pに全く欲情せず、ブルセラ店長と女子高生のやりとりを嘆かわしく思い、ウルトラSM男のプレイに握力を奪われ、老女のAVデビューに拍手を送り・・・・はっきり言って、これはヤバイです。おえっとなる場面もあり、ムラムラ来る場面もあり、大笑いする場面もあり、なんとなく悲しくなる場面もある。口が開く。口が開くたびに、作品のトーンは落ちてゆき、考えさせられる。
そして辿りついたのは、SEXとは何か。そこにどんな意味があるのか。
これには目を背けられない。
おたく達の3Pに全く欲情せず、ブルセラ店長と女子高生のやりとりを嘆かわしく思い、ウルトラSM男のプレイに握力を奪われ、老女のAVデビューに拍手を送り・・・・はっきり言って、これはヤバイです。おえっとなる場面もあり、ムラムラ来る場面もあり、大笑いする場面もあり、なんとなく悲しくなる場面もある。口が開く。口が開くたびに、作品のトーンは落ちてゆき、考えさせられる。
そして辿りついたのは、SEXとは何か。そこにどんな意味があるのか。
これには目を背けられない。