「メイン・ディシュ」のタイトルからして、すでに美味しそう感が漂っています。
最終章「特別料理」も、なじみの店で特別料理を出してもらったような特別のおもてなしという感じです。
劇団を主宰している紅林ユリエさんが、公園で拾ったのは、ネコではなく、
同居人ミケさん。劇団紅神楽の面々は、ミーティングよりもミケさんの作る料理の虜で
ユリエさんのお部屋は、幸せな顔が並びます。
ミケさんは、料理の達人で、なおかつ謎解きの達人でもあり、また、本人自身が謎の人。
二人をとりまく連作短編と間に挟まる昭和の香りのする青春ドラマのような大学生たちの話が、
どこに集約されるのかミケさんの正体はいかに?という謎に対する興味の部分と、
ついつい真似して自分で作りたくなってしまう本当に美味しそうな料理の数々。
本当に美味しいミステリーでした。
ユリエさんに伝授されたチャーハンはせめてマスターしたいです。
が、ここはやっぱり、ミケさんに作っていただきたい。
理想的な同居人のミケさんと近所に「香菜里屋」があれは、どんなに幸せなことでしょう。
でも、いないものは仕方がないので、本の中で楽しんで、自分で料理の腕を磨くことにしましょう。
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メイン・ディッシュ (集英社文庫) 文庫 – 2002/3/20
北森 鴻
(著)
女優ユリエの恋人ミケさんは料理の達人にして名探偵。難事件を料理にからめて、見事に解決してくれる。でも、ミケさんにも深い謎が……。ちょっとビターなミステリ連作集。(解説・千街晶之)
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2002/3/20
- ISBN-104087474240
- ISBN-13978-4087474244
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2002/3/20)
- 発売日 : 2002/3/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 344ページ
- ISBN-10 : 4087474240
- ISBN-13 : 978-4087474244
- Amazon 売れ筋ランキング: - 515,130位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャンルはミステリーだが、クスッと笑えるユーモアもあり、ラストはちょっと感動もしてしまう読み易い作品。
いくつかの短編で構成されていて、最後にはひとつのストーリーに繋がっていく。
若干複雑でわかりづらさもあったけど、楽しく読めました。
またタイトルの通り、料理がたくさん出てきて、その描写がまた上手くてヨダレ垂れそうでした。笑
面白かったです。
いくつかの短編で構成されていて、最後にはひとつのストーリーに繋がっていく。
若干複雑でわかりづらさもあったけど、楽しく読めました。
またタイトルの通り、料理がたくさん出てきて、その描写がまた上手くてヨダレ垂れそうでした。笑
面白かったです。
2014年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ずいぶん前に購入して、何度となく読み返しています。うっかり汚してしまい再度の購入です。
たくさんの伏線と、小説の本編に劇中劇。北森さんの得意とする?食べ物や飲み物の描写。どんどん引きこまれていきます。
何度読んでも、読み飽きない作品です。
たくさんの伏線と、小説の本編に劇中劇。北森さんの得意とする?食べ物や飲み物の描写。どんどん引きこまれていきます。
何度読んでも、読み飽きない作品です。
2015年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の得意とする連作短編集。個々の短編を単独の作品として読んでも面白いが、最後まで読むと統一された一つのストーリーになっている。しかも、本作は同じ連作短編集でも、著者の代表作である香菜里屋シリーズと比べてかなり複雑な作りになっているが、読者を混乱させずに結論まで導く筆力はさすがだとしか言いようがない。おまけに、筆者の十八番である食に関するネタも豊富で、読んでいるだけでおいしい気分になれるのだから、北森作品はとても楽しみどころが多い。
筆者の作品は結末にどんでん返しがあるので、最後まで目が離せない。本作でも大いに読者を驚かせてくれる。ただ、今回のどんでん返しは少々やりすぎではないか。このどんでん返しを察するための手がかりがないのである。その点だけが残念なので、☆3つに減点した。
しかし、久しぶりに北森作品を読んだが、この人はつくづく手練れであると再認識させられた。50歳に見たぬ若さで夭逝したことが、くれぐれも惜しまれてならない。
筆者の作品は結末にどんでん返しがあるので、最後まで目が離せない。本作でも大いに読者を驚かせてくれる。ただ、今回のどんでん返しは少々やりすぎではないか。このどんでん返しを察するための手がかりがないのである。その点だけが残念なので、☆3つに減点した。
しかし、久しぶりに北森作品を読んだが、この人はつくづく手練れであると再認識させられた。50歳に見たぬ若さで夭逝したことが、くれぐれも惜しまれてならない。
2009年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小劇団の看板女優という設定や、謎の過去を持つ同居人という存在で、ふんわりした虚構の世界に入っていけました。そもそも謎めいた存在がいたり、虚構に生きる職業世界が舞台だったり、なんだか仕掛けがいっぱいです。作中小説やその小説内の登場人物でできた、二重三重の世界が、交錯したり入れ替わったり、どんどん仕掛けが入り組んでくるところを楽しめました。
2014年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これて北森鴻の作品が読めないとなると残念です。創作メモがあるのでしたら、それだけでも出版して頂けたら幸甚に存じます。でなければ、その創作メモを元にして、たとえば邪馬台のよに誰かに書かせる(浅野里沙子氏)ということはどうでしょうか。出版を考えて下さい。
2014年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「招かれざる客達のビュッフェ」に合わせた企画だが、私は余り評価出来なかった。招かれざるきゅ客・・にあるような。名作「ジェミニー・クリケット事件」のような本当のメインディシュが無かったからかも知れない。
2011年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北森 鴻の小説は、すごく玄人好みで良いです。(推理小説やサスペンスをあまり読まない人にわかりにくいという事ではありません。読みながらニヤリとさせるのが上手いということ。)
北森 鴻の中でも、メイン・ディッシュは特に好きです。
一見、それぞれ関係の無さそうな短編が続きますが、次第にその関わりが見え始めて、後半ではなるほどそういう事だったかと思わせた後に、とんでもない大どんでん返し。
・・・というのが得意ですね〜。
顔のない男よりも軽快で、楽しい。登場人物も、個性的で憎めない。絶対に映像化出来ない。
ああ、北森 鴻の作品がこれ以上読めないなんて・・・・!
北森 鴻の中でも、メイン・ディッシュは特に好きです。
一見、それぞれ関係の無さそうな短編が続きますが、次第にその関わりが見え始めて、後半ではなるほどそういう事だったかと思わせた後に、とんでもない大どんでん返し。
・・・というのが得意ですね〜。
顔のない男よりも軽快で、楽しい。登場人物も、個性的で憎めない。絶対に映像化出来ない。
ああ、北森 鴻の作品がこれ以上読めないなんて・・・・!