最後にホロリとさせる作品と
女の怖さを描いた作品とにクッキリ分かれています。
私はホロリ系の、猫の化身が現れる話と、
最後に初めて人のための盗みをする女の話が好きです。
唯川さんはジュニア小説を卒業されてから
とんと縁がなくなった感があったのですが、
久しぶりに楽しめました。
男の罪より「女同士の争い」が前面に出ている感じです。
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めまい (集英社文庫) 文庫 – 2002/6/20
唯川 恵
(著)
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はじまりは一途に思う心、恋だったはず。その恋が女の心を追い詰めてゆく。嫉妬、憎悪、そして…。恋心の果てにあるものは? 狂気と恐怖のはざまにおちた10人の女たちの物語。 (解説・篠田節子)
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2002/6/20
- ISBN-104087474542
- ISBN-13978-4087474541
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2002/6/20)
- 発売日 : 2002/6/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4087474542
- ISBN-13 : 978-4087474541
- Amazon 売れ筋ランキング: - 177,827位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1955年石川県金沢市生まれ。1984年「海色の午後」にて第3回コバルト・ノベル大賞を受賞。2002年『肩ごしの恋人』にて第126回直木賞を受 賞。2008年『愛に似たもの』にて第21回柴田錬三郎賞を受賞。恋愛小説、エッセイなど多数。多くの読者の圧倒的支持を集めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 夢美と愛美の謎がいっぱい? 怪人Xを追え! (ISBN-13: 978-4046310774 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
背筋にぬるりと冷たいものが這うような数々の物語の中に真っ直ぐな心情を描いた物語もあり。
2004年4月27日に日本でレビュー済み
以前銀座の本屋さんで長蛇の列をみた。
列を作っているのは、あまり「輝き」というか、幸せのオーラを出していない女性達だった。
何に並んでいるのだろうと思ったら、この作家のサイン会のために並んでいた。
この本を読んでとても納得した。
出てくる女性達は皆、後ろ向きで、ねたみやひがみといったネガティブな感情しか持てない女性ばかり。
こんな作家の本を読む人は、ああいう(銀座で列を作っていた)人たちだろうなぁと実感した。
もしかしたらこの作家にとってのホラーなのかもしれないが、阿刀田高や小池真理子の作品のようなコワサ、ブラック度は大変低く、コワサが中途半端でホラーとして読めない。
むしろこういう作品を出す作家、それを支持する人達の方がこわい。
列を作っているのは、あまり「輝き」というか、幸せのオーラを出していない女性達だった。
何に並んでいるのだろうと思ったら、この作家のサイン会のために並んでいた。
この本を読んでとても納得した。
出てくる女性達は皆、後ろ向きで、ねたみやひがみといったネガティブな感情しか持てない女性ばかり。
こんな作家の本を読む人は、ああいう(銀座で列を作っていた)人たちだろうなぁと実感した。
もしかしたらこの作家にとってのホラーなのかもしれないが、阿刀田高や小池真理子の作品のようなコワサ、ブラック度は大変低く、コワサが中途半端でホラーとして読めない。
むしろこういう作品を出す作家、それを支持する人達の方がこわい。
2009年6月7日に日本でレビュー済み
エログロ短編と言ってしまえばそれでおしまいですが、それぞれ最後まで読んでください。「定番」唯川作品を期待するヒトには、向かないかもしれませんが、眉をひそめつつ背中がぞくっとする感じは、なかなかです。
2002年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編1つ読むと感想の第一声が毎回「こわい~」でした。
自分が女であることが恐ろしくなってくるような、
しかも、共感できる感情が多多あり、そのことに自分で恐くなりました。
実際に本の内容ほど極端なことは自分には出来ないと思うけど
可能性を考えると否定も出来ない。
愛で女が狂う。
狂いそうになる自分を知っている分余計に恐かったです。
自分が女であることが恐ろしくなってくるような、
しかも、共感できる感情が多多あり、そのことに自分で恐くなりました。
実際に本の内容ほど極端なことは自分には出来ないと思うけど
可能性を考えると否定も出来ない。
愛で女が狂う。
狂いそうになる自分を知っている分余計に恐かったです。
2020年10月15日に日本でレビュー済み
10編中のほとんどがホラー調またはサスペンス調。唯川さんの「恋愛小説を書いたつもりです」自体がそもそも怖い(笑)
読んだ後、唸ったりため息をついたり天を仰いだりさせられる作品の中、「翠の呼び声」には不意を突かれて泣きました。
読んだ後、唸ったりため息をついたり天を仰いだりさせられる作品の中、「翠の呼び声」には不意を突かれて泣きました。
2005年9月22日に日本でレビュー済み
唯川恵には珍しくホラー仕立ての作品。かなりグロテスクな描写が多々登場する。想像力を豊かにして読んで欲しい。女の恐ろしさを最大限に引き出している作品。背筋に寒いものが走るのを感じながらも、同じ女性として「わかる、わかる」と共感しながら読んだ。この作品に登場する女性たちはどれも極限状態で狂ってしまっているのだが、何故かその気持ちには共感できる。それぐらい本の世界の彼女たちと私たちは紙一重なのかもしれない。私たちの延長上に彼女たちがいるのだろう。
なかでも『きれい』は印象的だった。女性なら誰でも一度は願う「美」。その行き着く先とは…。
隠れた女性の本性を見てみたい人にはおすすめの一冊。
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