らしい。
彼らの餌は大型の草食動物である。かつての日本ではオオカミは山の中にいてカモシカなどを群れで仕留めており、里山の人間たちとは住み分けが出来ていたそうな。人からは山ノ神として畏れ敬われていたが、ヨーロッパの赤ずきんちゃんにでてくる、狡猾で貪欲なオオカミのように忌み嫌われることはなかったという。
山の漂泊民、遠野物語など民俗学だけでなく、シートン動物記とか椋鳩十など動物モノも大好きな私はとても楽しめた。
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漂泊の牙 (集英社文庫) 文庫 – 2002/11/20
熊谷 達也
(著)
東北の山奥で起きた主婦惨殺事件。現場には、日本では絶滅したはずのオオカミの足跡が…。愛妻を殺された動物学者・城島の必死の追跡が始まった。第19回新田次郎文学賞受賞の傑作。(解説・吉野 仁)
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2002/11/20
- ISBN-104087475131
- ISBN-13978-4087475135
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2002/11/20)
- 発売日 : 2002/11/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 408ページ
- ISBN-10 : 4087475131
- ISBN-13 : 978-4087475135
- Amazon 売れ筋ランキング: - 234,376位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オオカミを愛している人はこれを読んでください。
作者も自然を愛し、オオカミを愛していることがよくわかります。
自然の掟を破り、神の意志に反して、人間の都合でオオカミと犬を掛け合わせ、オオカミ犬を作り出してしまった犯人の狂気は、今の悪徳ブリーダーにも通じるのではないでしょうか。
作者も自然を愛し、オオカミを愛していることがよくわかります。
自然の掟を破り、神の意志に反して、人間の都合でオオカミと犬を掛け合わせ、オオカミ犬を作り出してしまった犯人の狂気は、今の悪徳ブリーダーにも通じるのではないでしょうか。
2015年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み応えのある内容で一気に飽きることなく最後まで読める内容でした。
2015年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この人の作品は人物や時代背景を深くえがいていて、またそれが暗くなくうまく構成
されている。妻の実家のある近くの鳴子や、鬼首が舞台で作品中、その場面が思い
出された。姉妹作品(相克の森、他)の購読をおすすめします。なお一層、マタギなど
関連が理解されることを願う。
されている。妻の実家のある近くの鳴子や、鬼首が舞台で作品中、その場面が思い
出された。姉妹作品(相克の森、他)の購読をおすすめします。なお一層、マタギなど
関連が理解されることを願う。
2014年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
それぞれ全く異なるフィールドで生きる登場人物達を、オオカミという動物でつなぎ合わせた物語の構成はとても興味深く読める内容となっている。オオカミに関わる書物は世に多く出ているが、絶滅してしまったもの、二度と見ることのできないものに対するノスタルジーは、人の心の琴線に触れるものだ。かつてある大学の農学部長室でニホンオオカミの剥製を見たことがあるが、作品中にある通り、その体格はジャーマンシェパードに比べれば小さいものだった。アルファ牡とアルファ牝により統治された社会性がオオカミをして食物連鎖の上位に位置付けたのだと理解した。
作品中に登場する山窩の人々については、朧気に聞いたことがある程度だったので、この機会にちょっと調べてみた。過去の研究者の発表が捏造されたものであり、行政の見方に偏りがあったことから、その組織体や生活が大いに誤解されていたものだと知った。差別の端緒というものは無知から始まるのこともあると実感した。
作品中に登場する山窩の人々については、朧気に聞いたことがある程度だったので、この機会にちょっと調べてみた。過去の研究者の発表が捏造されたものであり、行政の見方に偏りがあったことから、その組織体や生活が大いに誤解されていたものだと知った。差別の端緒というものは無知から始まるのこともあると実感した。
2015年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
動物扱った物語は、子供のころから好きだったけど、あまり子供以外には人気がないと思い込んでいました。
でも、アマゾンで検索するといっぱいあり、びっくりしました。熊谷氏の作品も多くあり、この本も非常に面白かったです。
内容に矛盾がなく、構成が数学的で違和感なく一気に読めました。
でも、アマゾンで検索するといっぱいあり、びっくりしました。熊谷氏の作品も多くあり、この本も非常に面白かったです。
内容に矛盾がなく、構成が数学的で違和感なく一気に読めました。
2004年8月18日に日本でレビュー済み
…良しとするが、小説としては如何なものか。
帯の「新・直木賞作家の話題作」に釣られて買ってしまった私がおバカ。
人物像もプロットもあまりにマンガ的。
文章自体も、どこかしらマンガをなぞっているようで…
じゃ、どうせだったらこの場面、劇画で見せてくれ!てな欲求不満に陥ってしまうのでした。
帯の「新・直木賞作家の話題作」に釣られて買ってしまった私がおバカ。
人物像もプロットもあまりにマンガ的。
文章自体も、どこかしらマンガをなぞっているようで…
じゃ、どうせだったらこの場面、劇画で見せてくれ!てな欲求不満に陥ってしまうのでした。