ぼくは、本宮ひろ志は本物の漫画家だと思っています。
(い)マンガは、人間を描くことである。マンガは、人間をどうとらえるかである。
(ろ)マンガ家は、自分の心情を正直にマンガに描くことである。
(は)マンガ家は、自分の内なるハードルを越えない作品を、世に出してはいけない。
・・・本物の漫画家とは、そういった決意のある者だ、と この本で再確認できました。
一部抜粋
P.061 自然にできたのか、無理やりコジつけて創ったのか、私の中に北極星がある。
この北極星にピントを合わせ、自分の発想を確認する。マンガは、しょせん人間を描くことであり、人間をどうとらえるかという私独自の北極星だ。それは・・・・・・ビッグバンで発生した宇宙。人間は、この宇宙の中に存在し、その宇宙の中にあるあらゆる要素でできあがっているはずだ。犬もトンボもタンポポも同じである。しかし、人間は、それら他の生命体とは違う。何が違うのか。(後略)
P.122 自分の内なるハードルを越えない作品を、一度でも自分でわかって表に出した時、描き手は、確実に自滅の道をたどる。やがて、越えぬことに慣れ、自分をごまかし、死に至る。
P.220 こうした時代劇の作家たちは、みんな大人だ。私にしても同じで、ずっと一貫しているのは、自分のその時の年齢に正直にマンガを描いてきた。だから、たとえ読者の年齢層が低い少年誌でも、女性の裸やセックスシーンを平気で出した。子供向けだから、と思ったことなどない。
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天然まんが家 (集英社文庫) 文庫 – 2003/1/17
本宮 ひろ志
(著)
人気漫画家がおくる、初の自伝。創作の苦悩、父親との確執、恋愛、結婚――数々のヒット作を生み出してきた半生を赤裸々に綴る。巻末には北方謙三・大沢在昌氏との対談を2本収録。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2003/1/17
- ISBN-104087475298
- ISBN-13978-4087475296
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2003/1/17)
- 発売日 : 2003/1/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4087475298
- ISBN-13 : 978-4087475296
- Amazon 売れ筋ランキング: - 857,725位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,044位コミック・アニメ研究
- - 1,447位集英社文庫コミック版
- - 6,678位集英社文庫
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5 星
本物の漫画家 本宮ひろ志
ぼくは、本宮ひろ志は本物の漫画家だと思っています。(い)マンガは、人間を描くことである。マンガは、人間をどうとらえるかである。(ろ)マンガ家は、自分の心情を正直にマンガに描くことである。(は)マンガ家は、自分の内なるハードルを越えない作品を、世に出してはいけない。・・・本物の漫画家とは、そういった決意のある者だ、と この本で再確認できました。一部抜粋P.061 自然にできたのか、無理やりコジつけて創ったのか、私の中に北極星がある。 この北極星にピントを合わせ、自分の発想を確認する。マンガは、しょせん人間を描くことであり、人間をどうとらえるかという私独自の北極星だ。それは・・・・・・ビッグバンで発生した宇宙。人間は、この宇宙の中に存在し、その宇宙の中にあるあらゆる要素でできあがっているはずだ。犬もトンボもタンポポも同じである。しかし、人間は、それら他の生命体とは違う。何が違うのか。(後略)P.122 自分の内なるハードルを越えない作品を、一度でも自分でわかって表に出した時、描き手は、確実に自滅の道をたどる。やがて、越えぬことに慣れ、自分をごまかし、死に至る。P.220 こうした時代劇の作家たちは、みんな大人だ。私にしても同じで、ずっと一貫しているのは、自分のその時の年齢に正直にマンガを描いてきた。だから、たとえ読者の年齢層が低い少年誌でも、女性の裸やセックスシーンを平気で出した。子供向けだから、と思ったことなどない。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぼくは、本宮ひろ志は本物の漫画家だと思っています。
(い)マンガは、人間を描くことである。マンガは、人間をどうとらえるかである。
(ろ)マンガ家は、自分の心情を正直にマンガに描くことである。
(は)マンガ家は、自分の内なるハードルを越えない作品を、世に出してはいけない。
・・・本物の漫画家とは、そういった決意のある者だ、と この本で再確認できました。
一部抜粋
P.061 自然にできたのか、無理やりコジつけて創ったのか、私の中に北極星がある。
この北極星にピントを合わせ、自分の発想を確認する。マンガは、しょせん人間を描くことであり、人間をどうとらえるかという私独自の北極星だ。それは・・・・・・ビッグバンで発生した宇宙。人間は、この宇宙の中に存在し、その宇宙の中にあるあらゆる要素でできあがっているはずだ。犬もトンボもタンポポも同じである。しかし、人間は、それら他の生命体とは違う。何が違うのか。(後略)
P.122 自分の内なるハードルを越えない作品を、一度でも自分でわかって表に出した時、描き手は、確実に自滅の道をたどる。やがて、越えぬことに慣れ、自分をごまかし、死に至る。
P.220 こうした時代劇の作家たちは、みんな大人だ。私にしても同じで、ずっと一貫しているのは、自分のその時の年齢に正直にマンガを描いてきた。だから、たとえ読者の年齢層が低い少年誌でも、女性の裸やセックスシーンを平気で出した。子供向けだから、と思ったことなどない。
(い)マンガは、人間を描くことである。マンガは、人間をどうとらえるかである。
(ろ)マンガ家は、自分の心情を正直にマンガに描くことである。
(は)マンガ家は、自分の内なるハードルを越えない作品を、世に出してはいけない。
・・・本物の漫画家とは、そういった決意のある者だ、と この本で再確認できました。
一部抜粋
P.061 自然にできたのか、無理やりコジつけて創ったのか、私の中に北極星がある。
この北極星にピントを合わせ、自分の発想を確認する。マンガは、しょせん人間を描くことであり、人間をどうとらえるかという私独自の北極星だ。それは・・・・・・ビッグバンで発生した宇宙。人間は、この宇宙の中に存在し、その宇宙の中にあるあらゆる要素でできあがっているはずだ。犬もトンボもタンポポも同じである。しかし、人間は、それら他の生命体とは違う。何が違うのか。(後略)
P.122 自分の内なるハードルを越えない作品を、一度でも自分でわかって表に出した時、描き手は、確実に自滅の道をたどる。やがて、越えぬことに慣れ、自分をごまかし、死に至る。
P.220 こうした時代劇の作家たちは、みんな大人だ。私にしても同じで、ずっと一貫しているのは、自分のその時の年齢に正直にマンガを描いてきた。だから、たとえ読者の年齢層が低い少年誌でも、女性の裸やセックスシーンを平気で出した。子供向けだから、と思ったことなどない。
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2016年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後の焼け跡から漫画を起こした手塚先生と違い、戦後の復興期に、隙間産業に生きるしかなかった人だと思う。
団塊の世代人として、生き抜く為に漫画を扱った人。漫画家好きで情熱的に生きていない。
だからこそ、バンカラ漫画の第一人者で、サラーリーマン金太郎に行きつけたのだ。
この方の背中がなければ、今のベテラン漫画家たちはいなかったし、平成の戦闘漫画系列も存在しないだろう。
ベンチマークになった作家の人生が、物凄く熱くて鬱陶しいことが面白かった。
こうして生きてみたいなと思える。草食系の人にこそ読んで貰いたい。
団塊の世代人として、生き抜く為に漫画を扱った人。漫画家好きで情熱的に生きていない。
だからこそ、バンカラ漫画の第一人者で、サラーリーマン金太郎に行きつけたのだ。
この方の背中がなければ、今のベテラン漫画家たちはいなかったし、平成の戦闘漫画系列も存在しないだろう。
ベンチマークになった作家の人生が、物凄く熱くて鬱陶しいことが面白かった。
こうして生きてみたいなと思える。草食系の人にこそ読んで貰いたい。
2017年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本宮ひろ志について書かれた自伝や自伝漫画、インタビューや評伝は結構あるのですが、
この本ではちょっと細かいところに食い違いがあるような気がします。どれが正しいかわかりませんが。
とはいえ本宮ひろ志の人物を知るには一番わかりやすい本でしょう。まさに天然。
この本ではちょっと細かいところに食い違いがあるような気がします。どれが正しいかわかりませんが。
とはいえ本宮ひろ志の人物を知るには一番わかりやすい本でしょう。まさに天然。
2001年11月26日に日本でレビュー済み
「俺の空」について、
1. コロンブスの卵だった。(おっちょこちょいで愛らしい主人公の多い中で、家柄・秀才・人格者であるスーパーマンという主人公の異端な設定)
2. その中でも一点だけコンプレックスを作り、リアリティを持たせた。
3. 子供(男の子)の夢は自立だ。
ってのが、なるほどでした。
1. コロンブスの卵だった。(おっちょこちょいで愛らしい主人公の多い中で、家柄・秀才・人格者であるスーパーマンという主人公の異端な設定)
2. その中でも一点だけコンプレックスを作り、リアリティを持たせた。
3. 子供(男の子)の夢は自立だ。
ってのが、なるほどでした。
2016年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴルフとハワイと〇〇が大好きな 先生の楽しい内幕暴露本でした。
2008年1月12日に日本でレビュー済み
あなたは、
俺の空を
買いましたか?
じつは、
田中角栄さんと面談したり
それをマンガで・・・
ご本人は、
暴力的であると
ご自身のマンガを?
長く一線でいる秘訣を
気づかせていただける
この本は、
ファースト・クラスです!
俺の空を
買いましたか?
じつは、
田中角栄さんと面談したり
それをマンガで・・・
ご本人は、
暴力的であると
ご自身のマンガを?
長く一線でいる秘訣を
気づかせていただける
この本は、
ファースト・クラスです!
2008年7月15日に日本でレビュー済み
自分は決して本宮ひろ志の良い読者ではありませんが、一人の人間・一人の男として長く敬愛しております。
女性読者からすれば、著者を最低の旦那として本書に嫌悪感を覚えても何ら不思議ではありませんが、男のファンからすれば本宮ひろ志は最高の男に他なりません。
さて、本書に対する素直な感想は「著者自身の漫画よりも面白い破格の自叙伝」…当方も漫画描きの端くれですが、ここまであからさまにカミングアウトされると突っ込む事すらできません。曰く,絵は顔しか描けない(笑)曰く,スタジオでは鬱のままただ居座っているだけ(笑)曰く,仕事場でテンパった挙げ句日本刀(真剣)を振り回してヤンキーあがりのアシさん達を震えあがらせたetcetc…
個人的には,極々一部で有名な大阪河内方面出身の,これまたテンパるとアシさんをボコボコにシバキまわすリアル極道漫画家が,著者に説教され新たな地平に到達するシーンが印象的でした。
更に客観的に読むと、雑誌のカラーに鑑みるに、WJなる怪物雑誌は本宮ひろ志なくして現在存在しえなかったのか?とも思えてきますし、日本の漫画史を語る上で貴重な資料的側面も否定出来ません。
しかしノンフィクションでありながら、純然たるフィクション以上に面白い本書…漫画ファンにもそうでない一般読者にも是非とも読んで頂きたい逸品ですね。
女性読者からすれば、著者を最低の旦那として本書に嫌悪感を覚えても何ら不思議ではありませんが、男のファンからすれば本宮ひろ志は最高の男に他なりません。
さて、本書に対する素直な感想は「著者自身の漫画よりも面白い破格の自叙伝」…当方も漫画描きの端くれですが、ここまであからさまにカミングアウトされると突っ込む事すらできません。曰く,絵は顔しか描けない(笑)曰く,スタジオでは鬱のままただ居座っているだけ(笑)曰く,仕事場でテンパった挙げ句日本刀(真剣)を振り回してヤンキーあがりのアシさん達を震えあがらせたetcetc…
個人的には,極々一部で有名な大阪河内方面出身の,これまたテンパるとアシさんをボコボコにシバキまわすリアル極道漫画家が,著者に説教され新たな地平に到達するシーンが印象的でした。
更に客観的に読むと、雑誌のカラーに鑑みるに、WJなる怪物雑誌は本宮ひろ志なくして現在存在しえなかったのか?とも思えてきますし、日本の漫画史を語る上で貴重な資料的側面も否定出来ません。
しかしノンフィクションでありながら、純然たるフィクション以上に面白い本書…漫画ファンにもそうでない一般読者にも是非とも読んで頂きたい逸品ですね。
2003年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本宮ひろ志の漫画人生は、そのまま私の青春である。
ある場面では、私のほうが作者自身より詳しいことがある。
懐かしい話が満載である。
そ~か、本宮さんは「あの作品」のとき、こういう状況だったんだ・・・。
当時興奮、熱狂して読んだあのマンガが懐かしく思い出されます。
この本にも登場する、元編集長の西村繁男さんの「さらば!わが青春の
少年ジャンプ」を併読することをお勧めします。
当時、娯楽の代表だった『漫画』の熱気が甦ってきます。
私が好きな『硬派!銀次郎』の記載では、少し私の記憶とは違った歴史に
なっていました。
私の記憶では、初出は週刊ジャンプの第2回愛読者賞の作品『硬派!山崎
銀次郎』として発表されているはずです。
その後、月刊ジャンプで読みきりの「女がなんでい!」があってから
『硬派!銀次郎』として連載が始まったと記憶しています。
残念ながら『銀次郎』も『大人編?』をいつもの調子でぶち壊しにして
しまい、週刊ジャンプで始めた『山崎銀次郎』でも同じ過ちをしてくれ
ました。
まぁ、当時『男一匹ガキ大将』も読みきりで掲載されていましたが、
単行本には全くならなかった作品も多く、自分はゴルフばかりしていたと
いうことなので、記憶があいまいなのは仕方がないところですね。
しかし、原稿が散逸しないうちに『本宮ひろ志全集』の出版を期待したい
ところです。
ある場面では、私のほうが作者自身より詳しいことがある。
懐かしい話が満載である。
そ~か、本宮さんは「あの作品」のとき、こういう状況だったんだ・・・。
当時興奮、熱狂して読んだあのマンガが懐かしく思い出されます。
この本にも登場する、元編集長の西村繁男さんの「さらば!わが青春の
少年ジャンプ」を併読することをお勧めします。
当時、娯楽の代表だった『漫画』の熱気が甦ってきます。
私が好きな『硬派!銀次郎』の記載では、少し私の記憶とは違った歴史に
なっていました。
私の記憶では、初出は週刊ジャンプの第2回愛読者賞の作品『硬派!山崎
銀次郎』として発表されているはずです。
その後、月刊ジャンプで読みきりの「女がなんでい!」があってから
『硬派!銀次郎』として連載が始まったと記憶しています。
残念ながら『銀次郎』も『大人編?』をいつもの調子でぶち壊しにして
しまい、週刊ジャンプで始めた『山崎銀次郎』でも同じ過ちをしてくれ
ました。
まぁ、当時『男一匹ガキ大将』も読みきりで掲載されていましたが、
単行本には全くならなかった作品も多く、自分はゴルフばかりしていたと
いうことなので、記憶があいまいなのは仕方がないところですね。
しかし、原稿が散逸しないうちに『本宮ひろ志全集』の出版を期待したい
ところです。