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ホテルカクタス (集英社文庫) 文庫 – 2004/6/17
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三階に帽子が、二階にきゅうりが、一階に数字の2が住んでいる石造りの古びたアパート、ホテル カクタス。三人の、おかしくてすこし哀しい日々を描く、詩情あふれる大人のメルヘン。挿画多数。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2004/6/17
- ISBN-104087477096
- ISBN-13978-4087477092
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2004/6/17)
- 発売日 : 2004/6/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 192ページ
- ISBN-10 : 4087477096
- ISBN-13 : 978-4087477092
- Amazon 売れ筋ランキング: - 220,011位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,784位集英社文庫
- - 5,466位日本文学
- - 44,417位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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内容は、ノホホ〜んとする感じで、なんとなく『かもめ食堂』とかが好きな人は好きそうな小説だと思いました。
のーんびりしたい時におすすめの小説です。
では人間であると同時に帽子であることは可能か。人間であると同時に帽子である存在をあなたはイメージできるか。できるのだ。『ホテルカクタス』を読めば。
この作品の主要登場人物は、帽子ときゅうりと数字の2である。
彼らは人間なのかというと、これがひとくちには答えられない。あるときは確かに人間であるように思われるし、あるときはそうでないように思われる。人間とすると矛盾するときと、帽子とすると矛盾するときがあり、作中ではそれが容易に入れ替わる。
わたしたちの心のうちには人間と帽子が二重写しになったようなユニークなキャラが立ち上がる。
物語はホテルカクタスというアパート(名前はホテルで実態はアパート)で出会った3人がいったんの別れに至るまでの4年ほどを描く。
大事件は起こらない。いっしょにお酒を飲んだり、音楽を聴いたり、競馬に興じたり、日常のあれこれが語られるが、注目すべきは、ことあるごとに彼らの性格が強調される点だ。
「割り切れないのは2の性に合わない」「根っからおおらかに出来ているきゅうり」「帽子はたいていのことに無頓着」
さらに個人でなく彼らが属する家系(帽子の両親は帽子、きゅうりの家族はみなきゅうり、2の両親は14と7だが兄弟はみんな2)に共通する傾向も言及される。
「数字は独立独歩が基本」「南のきゅうりはみんな笑い上戸」「帽子というのはたいていそういうものですが、おじいさんは行方不明でした。帽子の両親も行方不明でした」
3人の性格は見事にまったく違う。これは出会ったときも、親友になった後も変わらない。
我々が人生経験を積み変わりうるように彼らも変わりうるがそこには限界がある。帽子は帽子以外のものにはなれない。2ときゅうりも、2ときゅうり以外のものにはなれない。その意味ではこの3つはわたしたちの「変われない部分」を指していると考えてもいい。
性格も、生きてきた時間や経路もまるで違う者たちが出会い、当然とまどい、しかし無理に自分を変えたりせずに互いを認められるようになる――野暮を承知で要約してみると、この作品が何気ない日常を語っているようでありながら実は奇跡を語っている、わたしたちが長く希求しながら得られずにいるものを言葉の力で現出させた物語であることがわかる。
そのために主人公たちは帽子ときゅうりと2でなければならなかったし、舞台はホテルでないホテル「ホテルカクタス」でなければならなかったのだ。
もう一つ触れずにいられないことがある。わたしは『ホテルカクタス』を読み始めたとたん「石井桃子だ」と感じた。石井桃子本人の文章以外でこれほど石井桃子を感じたことはない。
ですます調である、語り手が前に出てくる、やや旧い言葉や凝った言い回し(「伊達者」「りゅうとした紳士」「ふさぎの虫にとりつかれる」)を使用する等の共通点はすぐ見えるが、それだけでこうまで似ないだろう。
石井桃子ファンの方はぜひ『ホテルカクタス』を読んでみてほしい。石井桃子調とは何かわかるかもしれない。
さらなる蛇足。佐々木敦子の絵に触れないのは無視しているわけではない。語る言葉が見つからないのだ。
「登場人物が人間以外のものって読み進められるかな…」と不安に思っていたのに、読み終えてみれば帽子もきゅうりも数字の2も、昔からの知り合いのように親しみを覚えている。あたたかくて、ちょっとだけ寂しくなって、三人の友情が羨ましくなる。
友情は居場所を生み、居場所は思い出を生む。
世の中は諸行無常だけれど、思い出はいつだって変わらぬあの場所に連れて行ってくれるから、今日も安心して変わってゆけるのだろう。
ちょいとシュール、いやだいぶシュールです。
淡々と語られているのに、登場人物は...
心休まる一冊でした。
本の状態もとても良いとなっていましたが
帯もなく ページには歪みや汚れがありました
色々な所で中古本を買っていますが
発送も早く状態も良かったので
今回はとても残念でした