発売された当初に読んでいてとても印象深く、月日が経ち…また読みたいと思い古本ですが再購入しました。やっぱりとても良い作品でした。
性描写が間々生々しいのと、台詞回しがやや古いのかもしれませんが、、著者の年齢を考えれば然程気にならない。このレビューを書いてるのが2024年で、発売されたのは約20年前…その当時の時代背景ならではのお話もありますが、懐かしいというか、こちらも然程違和感なく読めました。やっぱり良い作品は時代関係ないなと思う。
出てくる人達が皆何かしらの影がありながらも健気にひたむきに生きる人生ドラマが素晴らしく、決してほっこりする様な生易しい人生を歩んできた登場人物達ではありませんが、重くなりすぎず、読後感が非常に良かった。じんわり心温まる。
若い人、ベテランの人、各年代の作家さんの作品を読むと、自分とのジェネレーションギャップを感じすぎてしまうと入り込めない作品も少なからずありますが…この著者の作品はそれを超越している様に感じます。
多分私は著者の切なくも温かな作風、感性に惹かれたんだと思う。大げさかもしれないが作品を通して著者の人間性を感じる事ができるような。。とても好きな小説です。
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コンビニ・ララバイ (集英社文庫) 文庫 – 2005/6/25
池永 陽
(著)
この店には、やさしさもそろっています。
妻子を亡くした幹郎が経営するコンビニ・ミユキマート。店には傷ついた人が集まり、そこでの交流を通していつしか癒されていく。本の雑誌が選ぶ2002年上半期ベスト1作品。(解説・北上次郎)
妻子を亡くした幹郎が経営するコンビニ・ミユキマート。店には傷ついた人が集まり、そこでの交流を通していつしか癒されていく。本の雑誌が選ぶ2002年上半期ベスト1作品。(解説・北上次郎)
- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2005/6/25
- ISBN-104087478297
- ISBN-13978-4087478297
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2005/6/25)
- 発売日 : 2005/6/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 329ページ
- ISBN-10 : 4087478297
- ISBN-13 : 978-4087478297
- Amazon 売れ筋ランキング: - 447,679位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「下町やぶさか診療所」2巻を読んで面白かったので他に無いかと探して本書を購入。ところが、内容が「ヤクザと
男女のドロドロ話」ではありませんか! 「コンビニ・ララバイ」の題だったので癒し系のお話だと思いましたが 重すぎてエロチックな箇所は飛ばして読みました。「下町やぶさか診療所」はとても軽快で楽しかったです。「下町やぶさか診療所」の次巻を楽しみにしております。
男女のドロドロ話」ではありませんか! 「コンビニ・ララバイ」の題だったので癒し系のお話だと思いましたが 重すぎてエロチックな箇所は飛ばして読みました。「下町やぶさか診療所」はとても軽快で楽しかったです。「下町やぶさか診療所」の次巻を楽しみにしております。
2011年11月27日に日本でレビュー済み
わりと軽い感じのオムニバス小説かなと思ったが、これはおかず一品ごとに手を抜いていない出来の良い幕の内弁当のようだ。
舞台の設定やキーとなるその店主のキャラクターがホッとできた。彼がご高説を垂れたりせずに、人生を半分降りたような位置から周りの人たちに目配りしている感じが嫌味がなくてよかった。
「本当の親なら、まずくても栄養のあるものを子供に食べさせようとする」とか、「汚れてしまった人間は洗濯すればいいんです。あとは時がアイロンをかけてくれます」のようなアナクロとも言えるような重い直球が、今の時代には逆に新鮮なぐらいだ。
個々のエピソードは主人公の性別や年齢がうまく散らしてあるし、内容も現実的なものからファンタジックなものまで、バリエーションを揃えている。それがコンビニを含む狭い生活圏内にあって、それぞれがゆるくリンクしているという、よく練られた布陣だと思う。特に印象的なのは、高齢者のカップルにまつわる話が複数回登場するところだ。若者のための若者ばかり登場する小説は多いが、このように世間の人口分布にあった登場人物のバリエーションのほうが現実的だ。実際のコンビニもそういう実態があるのだろうかと思えた。
舞台の設定やキーとなるその店主のキャラクターがホッとできた。彼がご高説を垂れたりせずに、人生を半分降りたような位置から周りの人たちに目配りしている感じが嫌味がなくてよかった。
「本当の親なら、まずくても栄養のあるものを子供に食べさせようとする」とか、「汚れてしまった人間は洗濯すればいいんです。あとは時がアイロンをかけてくれます」のようなアナクロとも言えるような重い直球が、今の時代には逆に新鮮なぐらいだ。
個々のエピソードは主人公の性別や年齢がうまく散らしてあるし、内容も現実的なものからファンタジックなものまで、バリエーションを揃えている。それがコンビニを含む狭い生活圏内にあって、それぞれがゆるくリンクしているという、よく練られた布陣だと思う。特に印象的なのは、高齢者のカップルにまつわる話が複数回登場するところだ。若者のための若者ばかり登場する小説は多いが、このように世間の人口分布にあった登場人物のバリエーションのほうが現実的だ。実際のコンビニもそういう実態があるのだろうかと思えた。
2008年8月21日に日本でレビュー済み
連作短編7つからなる小説。古き良き日本映画のように、笑えて泣けるエピソード揃い。
安心して読めます。舞台となるのはコンビニ【ミユキマート】。
今時、24時間営業でもなければ、おでん等のコンビニ人気商品も置いていない、
町の小さな小さなコンビニ。店主は、息子を事故で亡くしたショックから立ち直る為に
夫婦でコンビニを開業したものの、開店後2ヶ月目に、妻までも事故で亡くしてしまい、
今ではすっかり商売に身が入らなくなった幹郎。そんな幹郎を心配しながらも見守っているのは
妻の友人でもあった治子。そんな2人を中心に展開されて行く日常には、
コンビニならではの万引き問題や、治子に惚れたヤクザ八坂の悲しい恋、
ミユキマート前のベンチに座ってるおばあちゃん2人の話等などが登場してくる。
コンビニって、その町に住む人たちの毎日を呼吸しながら存在してると思う。
不器用で優しい人たちの多く住む町だからこそ、日々の中次第次第に温かい場所となっていく、
【ミユキマート】が、地域にとって無くてはならない店になるのは、ごく自然なことだろう。
そして、やる気がなかった幹郎が、日々の中、人と触れあい続ける内に、
どんどん魂を快復させていく様子が何より素晴らしい。 ほっとする一冊です。
安心して読めます。舞台となるのはコンビニ【ミユキマート】。
今時、24時間営業でもなければ、おでん等のコンビニ人気商品も置いていない、
町の小さな小さなコンビニ。店主は、息子を事故で亡くしたショックから立ち直る為に
夫婦でコンビニを開業したものの、開店後2ヶ月目に、妻までも事故で亡くしてしまい、
今ではすっかり商売に身が入らなくなった幹郎。そんな幹郎を心配しながらも見守っているのは
妻の友人でもあった治子。そんな2人を中心に展開されて行く日常には、
コンビニならではの万引き問題や、治子に惚れたヤクザ八坂の悲しい恋、
ミユキマート前のベンチに座ってるおばあちゃん2人の話等などが登場してくる。
コンビニって、その町に住む人たちの毎日を呼吸しながら存在してると思う。
不器用で優しい人たちの多く住む町だからこそ、日々の中次第次第に温かい場所となっていく、
【ミユキマート】が、地域にとって無くてはならない店になるのは、ごく自然なことだろう。
そして、やる気がなかった幹郎が、日々の中、人と触れあい続ける内に、
どんどん魂を快復させていく様子が何より素晴らしい。 ほっとする一冊です。
2002年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確か朝日新聞の書評だったと思う。「『ぽっぽや』の浅田次郎と『ビタミンF』の重松清を足したような」と書かれていたが、まさにそのとおり。
いろんなタイプの、それぞれが魅力あふれる登場人物によって繰り広げられるエピソードは、40歳を過ぎたばかりの私の心に染み入りました。
ただ、前掲の2氏同様、結末に対してある程度の安心感があり、話の途中でのハラハラ感がやや不足したような気がします。「それが良い」という面もありますが。
いろんなタイプの、それぞれが魅力あふれる登場人物によって繰り広げられるエピソードは、40歳を過ぎたばかりの私の心に染み入りました。
ただ、前掲の2氏同様、結末に対してある程度の安心感があり、話の途中でのハラハラ感がやや不足したような気がします。「それが良い」という面もありますが。
2014年6月3日に日本でレビュー済み
子供、さらには妻まで二度の交通事故で無くしたコンビニを経営する主人公と、そのコンビニに集まる様々の人間模様を描いた作品である。
ヤクザ、バーの女、女子高生、浮浪者、謎の少年などとの関わり合いをユーモラス、かつシリアルに描いている。
作品自体の出来はそれほどでもなくなんとなく読んでしまった感じである。
一般文学通算1217作品目の感想。2014/06/02 21:35(in中国・山東省・青島)
ヤクザ、バーの女、女子高生、浮浪者、謎の少年などとの関わり合いをユーモラス、かつシリアルに描いている。
作品自体の出来はそれほどでもなくなんとなく読んでしまった感じである。
一般文学通算1217作品目の感想。2014/06/02 21:35(in中国・山東省・青島)
2005年7月29日に日本でレビュー済み
面白いです。コンビニが舞台というのも、章もよく、
小説というよりはドラマ的で面白い。
面白いんですが、なんだか、現実離れしている。
出てくる人達の描写が中途半端で、途中で
「あれ?こんな人なの?」と一貫性がなかったりして、
いまいちイメージしにくく、共感も出来ない人が多いです。
特に女性の登場人物に激しい違和感と嫌悪感すら抱いてしまいました。
女性としてちょっと「おいおい」と思わずにはいられませんでしたね。
さらっと読めて、普通に面白いだけに残念です。
小説というよりはドラマ的で面白い。
面白いんですが、なんだか、現実離れしている。
出てくる人達の描写が中途半端で、途中で
「あれ?こんな人なの?」と一貫性がなかったりして、
いまいちイメージしにくく、共感も出来ない人が多いです。
特に女性の登場人物に激しい違和感と嫌悪感すら抱いてしまいました。
女性としてちょっと「おいおい」と思わずにはいられませんでしたね。
さらっと読めて、普通に面白いだけに残念です。
2010年2月18日に日本でレビュー済み
コンビニを舞台にした、人々の悩みや悲しみを映し出し、ほろりとさせる連作短編集です。
著者の長編小説はそれほどでもないのに、短編は面白いと思うのは私だけでしょうか。
ただし、結構濃厚な性的描写もあるので、電車では読まない方がいいでしょう。
著者の長編小説はそれほどでもないのに、短編は面白いと思うのは私だけでしょうか。
ただし、結構濃厚な性的描写もあるので、電車では読まない方がいいでしょう。