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ハミザベス (集英社文庫) 文庫 – 2005/7/20

3.0 5つ星のうち3.0 11個の評価

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購入オプションとあわせ買い

はたちになる直前、ハムスターとマンションを相続した、まちる。実家を出て、一人暮らしを始めるが…。奇妙な設定を静かなユーモアで包んだ、注目作家のデビュー作ほか『豆姉妹』収録。第26回すばる文学賞受賞作。(解説・いしいしんじ)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2005/7/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/7/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 216ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087478408
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087478402
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 11個の評価

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栗田 有起
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上位レビュー、対象国: 日本

2007年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お縫い子テルミーよりはインパクトが小さかったけれど、あり得ない設定での日常を描いていて、読んでいるとなんだか可笑しくてしかたがなくなる。
どうってこともない内容なのだけれど、読めば楽しいし読後感も悪くない。

ワンコインで買うか買わないか。
図書館で借りる本ではないですね、自腹を切って楽しまなくちゃ。
わたしは、豆姉妹のほうが好きでした。 もちろんハミザベスも悪くないですよ。
2008年10月14日に日本でレビュー済み
『コイノカオリ』のアンソロジーが良かったので、そこから遡ってここまで。あの短編に凝縮された死のテーマ、性のテーマなどが、まだうまく表現できないままに唐突なファンタジーとしておかれているのが、ある意味面白い。
2013年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物のキャラ立てが上手いですね。文章の表現方法も多彩だし、エンタメしてるのにしっかり純文学の構造をなしていて、でもそれを読者にあまり意識させない、そんな不思議な作風です。物語の矛盾を吹き飛ばしてしまうほどの個性は、同時収録の「豆姉妹」しかり。
2006年2月4日に日本でレビュー済み
ハミザベス・豆姉妹の2編が入っている。

解説がいしいしんじだったので、購入してみた。

ハミザベスは話に登場する動物の名前。

最初この題名を見て何か深刻な話かと思ったら、

とても楽しい話だった。そして名前の由来も可愛い。

でもどちらかというと豆姉妹の方が面白い。要所要所笑いがある。

どちらの話も日常の淡々とした話のようで、そうでもなかったりする。

重くどろどろ書こうと思えば書ける話をあっさりと書いている。

作風的には川上弘美さんとか長嶋有さんとかに似ているような。

読後感のさわやかさや満足度が似ているのかな。繰返し読めそう。

豆姉妹・・。お勧め。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年9月13日に日本でレビュー済み
 カバーイラストのように、歩いていくといつの間にか現実から少しずれている。面白いのでもっと進んでいくと、更にずれていく。
 登場人物たちは盛んに泣いたり笑ったり食べたりするのに、どこか淡々としている。友達って何だろう、とか家族って何だろう、とか悩んだりしない。何だろうねえ、とつぶやきながら対処していく。人生を見限っている、とか投げやりになっているというのではない。まだ研究中・観察中なのですね。
 ハムスターに、ハミザベスと名づけるのは面白いセンス。ちょっとはみ出してる。でも、今まで飼ってかわいがった全てのハムスターに、どうせハムスター自身に覚えるだけの脳が備わっていないから「意味ないもん」といって名前をつけたことが無いという人が登場するあたりは、かなりはみ出している。
 併録の「豆姉妹」も、描写があって説明が無い。理屈が無く、現実だけがある。突拍子も無い筋書きでありながら、かえって作為を感じない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年12月24日に日本でレビュー済み
生きていることは不可解だと言うのは紛れもなく真実で,

小説はその不可解さを少しわかり易く提示する分だけ作為が入ります。

この著者は小説から作為をなるだけ取り除いた正確無比な世界を構築しようとしたのでしょう。

とっても不可解に仕上がっています。

文章 わかりやすい。

起こったこと わかりやすい。

登場人物の性質 わかりやすい。

でも,すっごく不可解なそれゆえに魅力的な世界です。

読後に腹いっぱいになるのでもなく,

物足りなさを感じるのでもなく,

ただそのままの世界が感じられます。
2008年6月16日に日本でレビュー済み
なにで知ったのか判然としませんが、表紙の絵や単行本の帯の笙野頼子さんの名前(文庫の解説のいしいしんじさんから入ったらまた違っていたかもしれませんが)にそういった作風を予想していたのですが、そういった予想と異なっていたことを抜きにしても、個人的に肩すかしを食ったような気持ちになりました。全体の構図を俯瞰して必然的に作られたのではなく、言葉は悪いですが、物語の展開が場当たり的に上塗りを繰り返しているように思えて仕方なかったです。個人的に読めてないだけかもしれませんが、このテーマで、この書き方で書くのなら、もっと密度があってもよいのではないでしょうか。仕掛けや取っ掛かりがあまりにも欠けているように思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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