初め電子書籍に入れて読んでいたのですが、視力が落ちて読みづらいので書籍を購入しました。
中身は他の方がレビューしてくれているので省きますが、ネオフアストと読み比べるのも面白いです。
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手塚治虫名作集 (3) 百物語 (集英社文庫(コミック版)) 文庫 – 1995/3/8
手塚 治虫
(著)
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悪魔にタマシイを売った下級武士。お家騒動のトバッチリを受け、切腹寸前契約成立。不思議な薬で美青年に生まれかわり名のる名前が不破臼人! 波瀾万丈の人間ドラマを描いた表題作「百物語」ほか、「ロロの旅路」「荒野の七ひき」「安達が原」の4編を収録。
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1995/3/8
- ISBN-10408748291X
- ISBN-13978-4087482911
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1995/3/8)
- 発売日 : 1995/3/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 392ページ
- ISBN-10 : 408748291X
- ISBN-13 : 978-4087482911
- Amazon 売れ筋ランキング: - 477,650位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 730位集英社文庫コミック版
- - 3,920位集英社文庫
- - 245,925位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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1928年、大阪府豊中市生まれ。本名・治。大阪大学付属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。翌年、ス トーリー漫画の単行本『新宝島』がベストセラーになり、注目される。以後、幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、子どもたちに夢を与えつづけてきた。『ネ オ・ファウスト』など3作連載中の89年2月9日に胃ガンのため死去。無類の昆虫好きとして知られ、「オオムラサキを守る会」の理事や「日本昆虫倶楽部」 の初代会長を務めた(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 手塚治虫の昆虫博覧会 (ISBN-13: 978-4900963474)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子どもの頃を思いだし購入しました。素晴らしいです。ありがとうございました。
2015年12月15日に日本でレビュー済み
学校では教えてくれないものをたくさん手塚マンガから学んだ。
例えばこの3巻ではゲーテのファウストと能について学べる。
「百物語」は、これから死のうとしている男が若返り人生をやり直すという、
ゲーテの「ファウスト」が下敷きになっている。実際、この物語の主人公の
若返ったときの新しい名は不破臼人(=ファウスト)。
「安達ケ原」は能の演目「安達原」の一節、「旅のころもはすずかけの
露けきそでやしおるらん」が最初に見開きページで登場する。
古典的な能の幽玄な世界とSFの世界を融合させる手塚マンガの発想は
とても革新的で脱帽する。
これらは1971年の週間少年ジャンプに掲載されたものである。当時の
少年雑誌のクオリティはこんなに格調高かったんだ。
例えばこの3巻ではゲーテのファウストと能について学べる。
「百物語」は、これから死のうとしている男が若返り人生をやり直すという、
ゲーテの「ファウスト」が下敷きになっている。実際、この物語の主人公の
若返ったときの新しい名は不破臼人(=ファウスト)。
「安達ケ原」は能の演目「安達原」の一節、「旅のころもはすずかけの
露けきそでやしおるらん」が最初に見開きページで登場する。
古典的な能の幽玄な世界とSFの世界を融合させる手塚マンガの発想は
とても革新的で脱帽する。
これらは1971年の週間少年ジャンプに掲載されたものである。当時の
少年雑誌のクオリティはこんなに格調高かったんだ。
2010年11月11日に日本でレビュー済み
「百物語」(昭和46年 週刊少年ジャンプ)
「安達が原」(昭和46年 週刊少年ジャンプ)
「荒野の七ひき」(昭和47年 週刊少年ジャンプ)
「ロロの旅路」(昭和48年 週刊少年ジャンプ)
の4編がこの巻には収録されています。
「百物語」は、戦国時代に悪魔に魂を売った男の物語です。平凡に生きていたある男が謀反に加担した罪で切腹を命じられます。
助けてくれればタマシイを売っても良いと口走ると、それを悪魔が聞いていました。
その悪魔と男の旅が始まります。悪魔が実に可愛い妖精のような姿なのが読んでいて楽しいのですが。
面白いですね。「 どろろ (第1巻) (Sunday comics) 」イメージでしょうか。
「安達が原」は、安達が原の鬼婆伝説という能が元になったシリアスなSFドラマです。余談ですが、発表された頃は、丁度虫プロ経営破たんの時期だと思われます。
さらに劇画人気に迷いが生じた手塚先生のどん底時代にあたるのではなかろうかと思います。
そういったところから、劇画風、能と手塚タッチを変化させようという試みが感じられます。
個人的にはこの時代の手塚漫画は好きです。
「荒野の七ひき」は、宇宙モノでSFです。捕虜にした宇宙人に地球人が助けられるうちに良心に目覚めてゆくというヒューマンタッチなSFです。様々な宇宙生物が描かれています。
「ロロの旅路」は、日本オオカミの物語です。自然と人間の関係を手塚先生はたくさん作品に残されていますが、この作品は人間の世界に迷い込んだオオカミの子供の様子を描いています。
母親を殺され、母親を追いかけた子供のオオカミは人間の世界に近づく過程で次々と命を落とし、残った最後の一匹がたどり着いた時銃弾が炸裂します。手塚作品に時々現れるペシミズムが漂っています。
この巻も実にユニークな中短編が集められています。少年ジャンプが少年マガジンを超えて発行部数一位に躍り出た頃でしょう。
時代が移り変わってゆく中で、手塚先生が模索されていた「ブラック・ジャック」が発表される直前の頃だと思います。
「安達が原」(昭和46年 週刊少年ジャンプ)
「荒野の七ひき」(昭和47年 週刊少年ジャンプ)
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の4編がこの巻には収録されています。
「百物語」は、戦国時代に悪魔に魂を売った男の物語です。平凡に生きていたある男が謀反に加担した罪で切腹を命じられます。
助けてくれればタマシイを売っても良いと口走ると、それを悪魔が聞いていました。
その悪魔と男の旅が始まります。悪魔が実に可愛い妖精のような姿なのが読んでいて楽しいのですが。
面白いですね。「 どろろ (第1巻) (Sunday comics) 」イメージでしょうか。
「安達が原」は、安達が原の鬼婆伝説という能が元になったシリアスなSFドラマです。余談ですが、発表された頃は、丁度虫プロ経営破たんの時期だと思われます。
さらに劇画人気に迷いが生じた手塚先生のどん底時代にあたるのではなかろうかと思います。
そういったところから、劇画風、能と手塚タッチを変化させようという試みが感じられます。
個人的にはこの時代の手塚漫画は好きです。
「荒野の七ひき」は、宇宙モノでSFです。捕虜にした宇宙人に地球人が助けられるうちに良心に目覚めてゆくというヒューマンタッチなSFです。様々な宇宙生物が描かれています。
「ロロの旅路」は、日本オオカミの物語です。自然と人間の関係を手塚先生はたくさん作品に残されていますが、この作品は人間の世界に迷い込んだオオカミの子供の様子を描いています。
母親を殺され、母親を追いかけた子供のオオカミは人間の世界に近づく過程で次々と命を落とし、残った最後の一匹がたどり着いた時銃弾が炸裂します。手塚作品に時々現れるペシミズムが漂っています。
この巻も実にユニークな中短編が集められています。少年ジャンプが少年マガジンを超えて発行部数一位に躍り出た頃でしょう。
時代が移り変わってゆく中で、手塚先生が模索されていた「ブラック・ジャック」が発表される直前の頃だと思います。
2012年11月10日に日本でレビュー済み
1971〜73年作品、「百物語」悪魔の娘と武士の男が契約をして己が野心を満たそうとする、発想が斬新な時代劇もの(全213P)、「安達が原」SFものでありながら日本昔話風な鬼婆の物語、「荒野の七ひき」相手を思いやりつくす心、果たして今の人間にその心があるのか考えさせられる作品、「ロロの旅路」狼の子供が母狼を追い続ける心に響く名作、以上、4作品が収録。
2004年12月23日に日本でレビュー済み
この話は短編というよりも中編(?)と行ったくらいにそれなりにヴォリュームのある話でそのストーリーは手塚さんが好きだった劇(小説)の一つゲーテのファウストを下敷きにしています。
更にいうと手塚さんは遺作(未完です)ネオファウストというのをかいていて、それはもっと露骨にファウストをイメージしている事が分かります。両方とも悪魔が女性の形で書かれているのも何とも手塚氏らしさを感じます.
ハッキリ言っておもしろさについては読む人によってだとおもいますが(現代の漫画がすきだって人はちょっとかな・・・)自分の中でその素晴らしさは自分の筆は及ばないほどだと思っています。
ぜひこの本を読んだらネオファウストの方もおすすめします。
更にいうと手塚さんは遺作(未完です)ネオファウストというのをかいていて、それはもっと露骨にファウストをイメージしている事が分かります。両方とも悪魔が女性の形で書かれているのも何とも手塚氏らしさを感じます.
ハッキリ言っておもしろさについては読む人によってだとおもいますが(現代の漫画がすきだって人はちょっとかな・・・)自分の中でその素晴らしさは自分の筆は及ばないほどだと思っています。
ぜひこの本を読んだらネオファウストの方もおすすめします。