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スペイン断章 上 (集英社文庫 ほ 1-12) 文庫 – 1996/1/1

4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (1996/1/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1996/1/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 242ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087484203
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087484205
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2003年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の堀田善衛が60歳以後にあらためて住んでみたスペイン各地の生活の中で、理解を深めたスペインの地方と歴史文化。ポンペイとシーザーが居たことのある地方とその時代から、20世紀前半の共和国とナチズムとの市民戦争の時代を経て現代まで、険しい山が遮る文化の違い。みごとに書かれたスペインの断章である。女王イサベルは何故グラナダにその墓があるのか。カステイーリアの女王ではなかったのか。あのアルハンブラ宮殿の中にある不調和な建築物の城の主カルロス五世と狂女王ファナとの関係は? 日本人には馴染みのないエストレマドウラ地方とは? スペインが征服したペルーやメキシコとこの地方の人々との関係について、などなど興味を満足させられることうけあいである。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年3月29日に日本でレビュー済み
小説家であり、多くの紀行や評伝でも知られる堀田善衞がスペインを旅して残したエッセイ。元々は岩波新書で出ていたものを文庫化したのだという。

堀田善衛といえば以前広場の孤独を読んだぐらいだったが、今回こうして読んでみるとその語り口が何とも言えずいい。どこか開高健の文体とよく似た、腰の入った文章のブレスと、描写と感慨を織り交ぜて多声的に構成した織り目をなぞるのが心地良かった。内容についても、始終スペインの現在と歴史について言及しているようでいて、人間のすること為すことのうちにいる限り私は別に外国にいると思わないという言葉が示すように、現代の世界に生きることの意義を問い直す意識は一貫して保持している。読み応えがあるし読み甲斐があるし、考えることも多い。

ここでの随感は評伝ゴヤに生かされているようだ。とはいえこの著書単体でも充分な内容の一冊。丈高い内省に触れる喜びがある。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 内容は素晴らしいです.それは前の方が書いておられるとおりです.しかししかし,文章はちょっと稀に見る程の,読みにくい文章です.僕のような根性無しは,何度ぶん投げ様と思ったか分かりません.他に同等の本があったら,そちらを読むことをお薦めします.
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年8月7日に日本でレビュー済み
 詩・小説から評伝・文明批評まで幅広い活躍をした堀田善衛さんは、60歳のとき(1978年)から10年間ほど奥様と一緒にスペインで住んだ。本書はその折にスペインの各地域を回り市井の人々との交流に基づいて書かれており、副題は上巻には「歴史の感興」、下巻には「情熱の行方」とある。
 スペインはケルト人、ローマ人、ユダヤ人、ゴート人、アラブ人と、古くから多くの民族の移動と混血があり、地域毎の気候風土の違いも大きい。建造物についてもローマ時代の神殿の基石の上にイスラム教の礼拝堂やキリスト教の大聖堂が造られ、時にはモスクと教会が内部でごっちゃになっている。またキリスト教徒とイスラム教徒とユダヤ教徒の間で争いもあったが共存した時代もありで、日本人にはなかなか理解しがたい国である。
 このような国について、若い時にスペイン義勇軍の活動から強い影響を受け、壮年期に画家ゴヤの評伝を著した堀田さんから「歴史は読むものではなく見るもの」と現地を案内されると、眼前に層をなす古代からの人々の営みの跡に、感慨は深い。また教会、住居跡、銅像や史跡を前にして、建国の女王イサベルと次女のファナ狂女王や孫のカルロス5世、中南米の征服者コルテスやピサロとその残虐さを告発する宣教師、内乱時のアナーキスト等々、多くの「(スペインに輩出する)極端な人物」について堀田さんが活写すると、彼・彼女達の生涯が時空を越えて鮮やかに甦る。更に、現在も続いているカタールニア地方やバスク地方の人々の自治運動への取り組みにも考えさせられるところが多い。
 本書の初出は1978年、スペインはフランコ死後3年目の激動期であるが、内容は今でも古びていない。評者は数年前にスペインに一度だけ行ったことがあり帰国後に本書を読んだが、出掛ける前に読んでいたらと悔やんでいる。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年9月7日に日本でレビュー済み
 『スペイン断章−歴史の感興』(岩波新書,1979年)と、『情熱の行方−スペインに在りて』(岩波新書,1982年)の2冊を、『スペイン断章』というタイトルのもと1冊にまとめ、上下巻で刊行したもの。
 本書『スペイン断章 上 歴史の感興』は、岩波新書版『スペイン断章−歴史の感興』をそのまま文庫化したものということになる。
 内容は、スペインでの生活や見聞をパラパラと書き綴ったもの。上巻では、どちらかというと中世、近世の話が多い。全国を旅しながら、フワナ、トルケマダ、レコンキスタなどが語られている。
 ただ、どうしても私には、この人のエッセイが面白いものとは感じられない。散漫だし、内容が薄い。
 印象に残らない本であった。