過去何回も読み直しています。今回KINDLEを購入したのを機会にKINDLE版を購入しました。
とにかく傑作です。
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マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A) 文庫 – 1982/2/1
広瀬 正
(著)
タイムマシンを駆って、懐かしい少年時代の世界へ戻った男…。恐るべき空想力と奇想天外なアイディア、奇抜などんでん返し。日本SF史の記念碑的存在となった著者の第一長編。(解説・星 新一)
- 本の長さ436ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1982/2/1
- ISBN-104087504913
- ISBN-13978-4087504910
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1982/2/1)
- 発売日 : 1982/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 436ページ
- ISBN-10 : 4087504913
- ISBN-13 : 978-4087504910
- Amazon 売れ筋ランキング: - 339,607位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2024年4月6日に日本でレビュー済み
久し振りに再読(私のは2008年7月の改訂新版第1刷).私が昔の日本SFをよく読んでいた'80年代、本書は歴代の傑作の一つに挙げられていたものの現物を手にできず興味があったので、この復刊を店頭で見て即買いしたのを覚えています.昭和20年5月の東京空襲に始まり(主人公は13歳)、次は昭和38年5月、31歳の主人公がレトロなタイムマシンに乗って昭和7年(主人公の生年)に遡り、そのまま昭和38年5月まで人生を生き直すという、懐かしい感じのおとぎ話です(つまり同じ時代に自分が二人いる).文体がとても平易でわかりやすい.昭和を描いた小説というと私は独特の濃さや熱っぽさ、一種異様な高揚感やその裏腹の虚無感を感じたりするのですが、本書にはそうした脂っぽい体臭が無く、とても清潔でスマート.といって星新一さん作品ほど時代感や地域性が抹消されているわけではなく、著者の分身っぽい主人公を通して、品が良いがお高くはなく、家業(自営業)を親から引き継いで堅実に営み、節度ある社交性を備え、時代の最先端の車や服飾や音楽、映画やラジオといった趣味に熱中し自足した、いかにも銀座界隈に生息していそうな都会人の姿が伺えます.昭和7年の銀座の賑わい、のんびりした雰囲気の世田谷区の描写もその爽やかな空気感が良いですね.主人公が生涯を通して付き合うことになるカシラ一家の人間味溢れる家族模様が愛おしい.最初の方にさりげなく埋め込まれた謎が、予想外のストーリー展開を経て、最後で綺麗に解かれる構成も洗練されています.令和の現在からみればややマイナーな知る人ぞ知る小説ですが、このまま消え去ってしまうにはちょっと惜しい、愛されるべき小説だと思います.
(2024年5月1日追記)上記では「爽やかな」と形容しましたが、本小説での女性描写は昭和男子の典型的なそれであり、不快に感じる読者もおられると思います(次作『ツィス』もそう).ですが、とうに亡くなった方の昔の作品を、その作家が生きた時代感覚で描かれている点であげつらうのもどうかな、と思ったのであえて書きませんでした.情けないですが、この追記でエクスキューズしておきます.
(2024年5月19日追記)東京の歴史的な連続性が潰えたのは、大正12年の関東大震災でも、昭和20年の東京大空襲でもなく、昭和39年の東京オリンピックに向けた都市改造だった、との文章を以前読んだことがあります.本小説の初出は昭和40年の同人誌連載であり、物語が昭和38年で終わっているのには、作者の広瀬正さん(大正13年生まれ)に、自分が生まれ育った街の姿を作品として残したい、という強い思いがあったのではないかと想像します.すでに喪われてしまった大切な、作者の分身と言ってもよい「東京」へのノスタルジーが、本小説を単なるよく出来たタイムマシンものを超えた美しい物語に昇華していると思います.
(2024年5月1日追記)上記では「爽やかな」と形容しましたが、本小説での女性描写は昭和男子の典型的なそれであり、不快に感じる読者もおられると思います(次作『ツィス』もそう).ですが、とうに亡くなった方の昔の作品を、その作家が生きた時代感覚で描かれている点であげつらうのもどうかな、と思ったのであえて書きませんでした.情けないですが、この追記でエクスキューズしておきます.
(2024年5月19日追記)東京の歴史的な連続性が潰えたのは、大正12年の関東大震災でも、昭和20年の東京大空襲でもなく、昭和39年の東京オリンピックに向けた都市改造だった、との文章を以前読んだことがあります.本小説の初出は昭和40年の同人誌連載であり、物語が昭和38年で終わっているのには、作者の広瀬正さん(大正13年生まれ)に、自分が生まれ育った街の姿を作品として残したい、という強い思いがあったのではないかと想像します.すでに喪われてしまった大切な、作者の分身と言ってもよい「東京」へのノスタルジーが、本小説を単なるよく出来たタイムマシンものを超えた美しい物語に昇華していると思います.
2023年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔の小説とは思えない、偶然見かけて一気に引き込まれて最後まで見てしまった映画のような、なんとなく文章の感じが北杜夫さんぽいというか、かわいくてノスタルジックで、ユーモラスで幸せな読書でした。
ストーリーは読んでのお楽しみということで伏せますが、個人的には主人公のいつの「時代」もその時代に合わせて楽しく生きるというか「過去(未来?)」に拘らず生きていく姿が非常に頼もしく可愛らしく感じました。気持ちの良い本でした。オススメ!
ストーリーは読んでのお楽しみということで伏せますが、個人的には主人公のいつの「時代」もその時代に合わせて楽しく生きるというか「過去(未来?)」に拘らず生きていく姿が非常に頼もしく可愛らしく感じました。気持ちの良い本でした。オススメ!
2022年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説家の恩田陸の紹介文でこの作品を知りました。どぎつさのない物語、念入りのリサーチ(解説に詳しい)が、井上ひさしにも通じる自ずからなるユーモアを生んでいると感じます。
2022年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、読んだときに面白いと思った。
2021年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あとがきを書かれているのは昭和45年。ということはこの小説は50年以上経っているが一切色褪せていない。むしろ今のタイムリープものよりも完成度が高く感じます。
2022年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結構ほったらかしにされたエピソードもあるけれど、昭和9年の東京の様子がおもしろかったです。
2020年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んだのは45年ほど前でしょうか。当時は、SF物の傑作という印象でした。改めて読み直してみて思うのは、
時代の描写、特に終戦前の東京の街なみの
姿がすばらしい。読んでいるうちに行間から、街の匂い、溢れんばかりの雑踏の音、
舞い上がる埃、うつろいゆく空の色や当時の銀座の裏通りの薄明りのバー、飲食店の息づかいが迫ってきます。
また登場人物の、特に脇を支える個性溢れる人々の性格模写が、舞台が東京ならではの味わいです。
自分の中の過ぎ去った時間が感じさせるのでしょうか、この本は、恋愛小説としても
一級品です。 皆んな読んでね。
女性を大切に。くわばら、くわばら。
時代の描写、特に終戦前の東京の街なみの
姿がすばらしい。読んでいるうちに行間から、街の匂い、溢れんばかりの雑踏の音、
舞い上がる埃、うつろいゆく空の色や当時の銀座の裏通りの薄明りのバー、飲食店の息づかいが迫ってきます。
また登場人物の、特に脇を支える個性溢れる人々の性格模写が、舞台が東京ならではの味わいです。
自分の中の過ぎ去った時間が感じさせるのでしょうか、この本は、恋愛小説としても
一級品です。 皆んな読んでね。
女性を大切に。くわばら、くわばら。