1972年に刊行された『日本列島SL殺人事件』が改題されたもの。推測だが、SLの撮影が事件に関係するものの、メイントリックはブルートレイン「あけぼの」がからむため、1975年以降は『死角の時刻表』のタイトルになっている。
全国のSLファンが集まった伯備線(はくびせん)沿線の山林で、殺人事件が発生する。その数日後、秋田でも殺人事件が起きる。最初は無関係のように思われたが、秋田の被害者は岡山の事件が起きた当日、SLを撮影するために現場近くにいたことが分かる。やがて、捜査線上に一人の人物が浮かびあがるが、彼には鉄壁のアリバイが存在し…
典型的なトラベルミステリーだが、ここで使われるトリックは、この40年以上もの間、様々なバリエーションを生んできただけに、鉄道ミステリをある程度読んでいる人には、簡単に見破れる。また、秋田の被害者・貝塚充の兄や姉の描き方、さらには犯人像にも時代を感じる。ただ、それでも全体の雰囲気は、結構いい感じだ。特別に魅力的な人物もいないのだが、刑事たちの素朴な正義感がその根底にあるのかもしれない。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
死角の時刻表 (集英社文庫 23-M) 文庫 – 1982/8/1
斎藤 栄
(著)
- 本の長さ274ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1982/8/1
- ISBN-104087505405
- ISBN-13978-4087505405
登録情報
- 出版社 : 集英社 (1982/8/1)
- 発売日 : 1982/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 274ページ
- ISBN-10 : 4087505405
- ISBN-13 : 978-4087505405
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3つ
5つのうち3つ
1グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。