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高野聖 (集英社文庫 い 27-1) 文庫 – 1992/12/15
泉 鏡花
(著)
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魔と夢が交錯するエロスと幻想の世界!飛騨から信州へ、峠をたどる旅の僧が、美しい女の住む山中の一軒家で一夜の宿を乞う。その夜…。表題作他5編収録。(解説・山田有策/鑑賞・奥田瑛二)
- ISBN-10408752034X
- ISBN-13978-4087520347
- 出版社集英社
- 発売日1992/12/15
- 言語日本語
- 本の長さ260ページ
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1992/12/15)
- 発売日 : 1992/12/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 260ページ
- ISBN-10 : 408752034X
- ISBN-13 : 978-4087520347
- Amazon 売れ筋ランキング: - 170,588位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月1日に日本でレビュー済み
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It came safe in the package and without damage with other products
2015年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やはり言語が昔のもので、話の筋が分からなくなってきます。しかし、解説を読むとどきっとする内容です
2022年3月30日に日本でレビュー済み
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本好きの娘に購入。
読みごたえがあって良かったと言っています。
読みごたえがあって良かったと言っています。
2009年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日経土曜夕刊の裏面で、懐かしくもあり、新しい視点で読めました。
2016年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容の「奇妙さ」ばかりが注目される鏡花ですが、擬古文の美しさにはほれぼれします。文章には一切のムダがありません。その点、川端康成的かもしれませんが、やはり内容はまだ康成のほうが地に足がついていて、鏡花は"幽玄"であり、立ち込めた霧の中の小説のようです。
タイトルとなっている『高野聖』は、一人の僧侶が飛騨越えをするときに体験する、一人の女との"やり取り"を描いたもの。現代で言えば、もう少しで夢オチしそうなくらい、幻のような現実味のない、その女の家への訪問は、幻想的というか"不気味さ"満点です。さらに、その家の長男の不思議さは、奇妙を通り越して、ヒトによってはトラウマになるような心霊的なものを感じます。
その他の短編として収蔵されいている『外科室』も、心霊的なことこの上ないです。施術される側の女と、主人公の医者との"掛け合い"は、春琴抄の佐助と春琴をさらにエスカレートした、"人間の極致の姿"を感じます。
読んでいて全身全霊、体力を使いますが、一生に残る一冊であります。
タイトルとなっている『高野聖』は、一人の僧侶が飛騨越えをするときに体験する、一人の女との"やり取り"を描いたもの。現代で言えば、もう少しで夢オチしそうなくらい、幻のような現実味のない、その女の家への訪問は、幻想的というか"不気味さ"満点です。さらに、その家の長男の不思議さは、奇妙を通り越して、ヒトによってはトラウマになるような心霊的なものを感じます。
その他の短編として収蔵されいている『外科室』も、心霊的なことこの上ないです。施術される側の女と、主人公の医者との"掛け合い"は、春琴抄の佐助と春琴をさらにエスカレートした、"人間の極致の姿"を感じます。
読んでいて全身全霊、体力を使いますが、一生に残る一冊であります。
2018年2月4日に日本でレビュー済み
語彙力が及ばず、すみません。
でもお勧め度は、相当低くせざるをえません。
他の本を読んだ方がベターではないでしょうか。
夜行巡査
最初の2ケース(老車夫と母子)と次のケースが
同じ性格から来るbehaviorであることが読んでわからず、ネットでようやく分かり
自分の読解力の拙さに憮然とした。
この主人公は、「法令解釈の常識」を読むべきだったと思う。勉強不足。
高野聖
数回読み直したが、残念ながら聖の徳の高さが読み取れなかった。
したがって、どうして聖が無事だったのかがよくわからなかった。
でもお勧め度は、相当低くせざるをえません。
他の本を読んだ方がベターではないでしょうか。
夜行巡査
最初の2ケース(老車夫と母子)と次のケースが
同じ性格から来るbehaviorであることが読んでわからず、ネットでようやく分かり
自分の読解力の拙さに憮然とした。
この主人公は、「法令解釈の常識」を読むべきだったと思う。勉強不足。
高野聖
数回読み直したが、残念ながら聖の徳の高さが読み取れなかった。
したがって、どうして聖が無事だったのかがよくわからなかった。
2014年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本文の活字が読みやすい。解説がいい。高齢者の読者には好都合です。推奨します。平川
2018年5月11日に日本でレビュー済み
・サノーさん一言コメント
「修行僧が語る、幻想の体験。理想と幻覚の狭間を漂う、作家の魂」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「美しくもあやしい泉鏡花ワールドが描き出す、魔女との体験談。なぜか印象に残り続ける不思議なファンタジーをお楽しみください」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):日本式ファンタジー小説の開祖、といっても過言ではない。
ウノーさん(以下ウ):まあ、『百鬼夜行』や『遠野物語』なども思い浮かびますが、近代小説でのジャンルでしたら、もっとも初期の作品ですね。
サ:この世とあの世と、その中間を描き、そのジャンルを確立していった。
ウ:この作品は、特に「境目」が分からなくなる「仕掛け」が満載です。
サ:旅をしている若者が、偶然出会った修行僧から、聞いた「体験談」だ。
ウ:この設定で、読み手は、「時間と場所」の感覚を惑わされます。
サ:話を聞く若者、話をしている今の修行僧、過去の体験のなかの修行僧、越前敦賀の旅籠屋と、魑魅魍魎がでる山道。登場人物も場面も限られているのに、読み手がどの位置にいるのか、把握できなくなってくる。
ウ:そこに、「妖しい女主人」の登場です。
サ:忽然と現れ、甘美で官能的な「体験」を与えるのですが、これが、僧侶の体験談なのか、若者の追体験なのか?境界線がないことによって、なんとも不思議な読書体験となる。
ウ:泉鏡花さんは作家で歴史に名を遺していますが、実はある「研究」でも功績を遺されています。
サ:机の横には観音様の像を、必ずおいていたそうだ。
ウ:そして、執筆前には原稿用紙を清めし、「儀式」を執り行っていたそうです。
サ:「文字」に宿るチカラ、文字を使用した「まじない」や「呪文」を信じていたんだな。
ウ:この作品も、旅の僧・宗朝が助かったのは「陀羅尼経」を唱えていたおかげです。
馬にされて売られていった「富山の薬売り」が少し可哀そうですが「境界線を超えそうになった時」は、やっぱり言葉のチカラは必要です。
サ:備えあれば、憂いなし。知らないよりは知っておいた方が良いことが、この世界はあるということだな。
【了】
「修行僧が語る、幻想の体験。理想と幻覚の狭間を漂う、作家の魂」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「美しくもあやしい泉鏡花ワールドが描き出す、魔女との体験談。なぜか印象に残り続ける不思議なファンタジーをお楽しみください」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):日本式ファンタジー小説の開祖、といっても過言ではない。
ウノーさん(以下ウ):まあ、『百鬼夜行』や『遠野物語』なども思い浮かびますが、近代小説でのジャンルでしたら、もっとも初期の作品ですね。
サ:この世とあの世と、その中間を描き、そのジャンルを確立していった。
ウ:この作品は、特に「境目」が分からなくなる「仕掛け」が満載です。
サ:旅をしている若者が、偶然出会った修行僧から、聞いた「体験談」だ。
ウ:この設定で、読み手は、「時間と場所」の感覚を惑わされます。
サ:話を聞く若者、話をしている今の修行僧、過去の体験のなかの修行僧、越前敦賀の旅籠屋と、魑魅魍魎がでる山道。登場人物も場面も限られているのに、読み手がどの位置にいるのか、把握できなくなってくる。
ウ:そこに、「妖しい女主人」の登場です。
サ:忽然と現れ、甘美で官能的な「体験」を与えるのですが、これが、僧侶の体験談なのか、若者の追体験なのか?境界線がないことによって、なんとも不思議な読書体験となる。
ウ:泉鏡花さんは作家で歴史に名を遺していますが、実はある「研究」でも功績を遺されています。
サ:机の横には観音様の像を、必ずおいていたそうだ。
ウ:そして、執筆前には原稿用紙を清めし、「儀式」を執り行っていたそうです。
サ:「文字」に宿るチカラ、文字を使用した「まじない」や「呪文」を信じていたんだな。
ウ:この作品も、旅の僧・宗朝が助かったのは「陀羅尼経」を唱えていたおかげです。
馬にされて売られていった「富山の薬売り」が少し可哀そうですが「境界線を超えそうになった時」は、やっぱり言葉のチカラは必要です。
サ:備えあれば、憂いなし。知らないよりは知っておいた方が良いことが、この世界はあるということだな。
【了】