もう古い本だが、不思議な宝石のような本である。
自分たちの心の深層にある不安や、希望に触れてくる。
再度、出版があればと思う
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とうに夜半を過ぎて (集英社文庫 38-A) 文庫 – 1982/10/1
- 本の長さ436ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1982/10/1
- ISBN-104087600742
- ISBN-13978-4087600742
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1982/10/1)
- 発売日 : 1982/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 436ページ
- ISBN-10 : 4087600742
- ISBN-13 : 978-4087600742
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SF界最高の抒情詩人と謳われて久しいレイ・ブラッドベリの作品を、全部で22篇収めた短編集。原題『LONG AFTER MIDNIGHT』。原書は1976年刊行。邦訳は1978年に集英社から単行本で、1982年に集英社文庫から刊行されていまして、今回の河出文庫は、集英社文庫の復刊ということのようです。
流石に初期の『 刺青の男 (ハヤカワ文庫 NV 111) 』(1951)や『 太陽の黄金の林檎 (ハヤカワ文庫NV) 』(1953)といった短編集で味わうことのできた、読む短篇の半数以上がきらきらと輝き、煌めいている珠玉の短編集、というわけではありませんでした。
でも、いくつかの短篇で感じた魔法、詩情がたゆたい、幻想が織り合わされ、若かりし日への憧れが呼び覚まされる魔法は、やはりこの人ならではの味がするなあと、そんな思いに包まれましたね。
本短編集では、「いつ果てるとも知れぬ春の日」「非の打ち所ない殺人」「ある恋の物語」「永遠と地球の中を」「板チョコ一枚おみやげです!」が、格別の味わい。どの短篇も、最後の2〜3頁に素敵な魔法のエッセンスがこめられていて、ファンタスティックな余韻が残ります。
とりわけ、「いつ果てるとも知れぬ春の日」のラスト3頁の煌めき、永遠の憧れに満ちた文章の香りといったら! 名画のワンシーンでも見ているかのよう。くらくらっときちゃいました。
流石に初期の『 刺青の男 (ハヤカワ文庫 NV 111) 』(1951)や『 太陽の黄金の林檎 (ハヤカワ文庫NV) 』(1953)といった短編集で味わうことのできた、読む短篇の半数以上がきらきらと輝き、煌めいている珠玉の短編集、というわけではありませんでした。
でも、いくつかの短篇で感じた魔法、詩情がたゆたい、幻想が織り合わされ、若かりし日への憧れが呼び覚まされる魔法は、やはりこの人ならではの味がするなあと、そんな思いに包まれましたね。
本短編集では、「いつ果てるとも知れぬ春の日」「非の打ち所ない殺人」「ある恋の物語」「永遠と地球の中を」「板チョコ一枚おみやげです!」が、格別の味わい。どの短篇も、最後の2〜3頁に素敵な魔法のエッセンスがこめられていて、ファンタスティックな余韻が残ります。
とりわけ、「いつ果てるとも知れぬ春の日」のラスト3頁の煌めき、永遠の憧れに満ちた文章の香りといったら! 名画のワンシーンでも見ているかのよう。くらくらっときちゃいました。
2010年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ある恋の物語」は、あらゆる短編の中で最高傑作のひとつだろう。ブラッドベリのファンタジーとホラーの中間に位置する作品で、『文庫で読めない昭和名作・短編小説』(新潮社)の付録的ページ《大アンケート/78人が選んだ短篇小説ベスト3》に於いて、井坂洋子氏が挙げていた。その要約はパーフェクトで、次のように記述されている。「少年が美人の先生に恋をし10年待ってほしいとプロポーズする物語」「…ロマンスを描きながら、結果としてロマンスではないものを釣り上げています」これ以上の予告編は必要ないだろう。後は、少年に戻って自身の体験にオーバーラップするなりして、文章を楽しみながらストーリーの巧さを堪能すべし!6月の蒸し暑い朝、このストレンジなラヴ・ストーリーをどこかのループトップ・ガーデン・カフェで読んだりしたら、あなたはブラッドベリ的ファンタジーの世界からチェックアウトできなくなるかも(笑)。アン・テイラー(美人の先生)はボブ・スポールディング(12才の少年)にとって永遠の女神にして、永遠に触れられない偶像なのだ。テイラー先生そっくりの奥さんを娶っても、つまりは代用なのさ。<There Will Never Be Another You>でも口遊み独りでグリーンの樫と楡のトンネルをくぐりぬける夢を見ながら居眠りしていると、カフェのウェートレスが次のように優しく起こしてくれるだろう。「お客様、大丈夫ですか?」
2019年4月25日に日本でレビュー済み
15時間ほどで読めた。レイ・ブラッドベリの短編集。21編です。
一冊で21の話を楽しめて大変お得ですね。
レイ・ブラッドベリって暗い感じのSFの人かなと思ったけど、詩的というか幻想的というか、まるで違う世界のような話の作り方が大変上手だなと改めて思いました。
そのせいか短編ですぐ読み終わるかなと思ってたのですが、一話、一話ボリューミーで読み終わるのに時間がかかりました。
1984のイメージが強いレイ・ブラッドベリですが、その他の話も面白いのでおすすめの一冊です。
めくるめくる不思議な体験をこの本とともに体験いかが。
一冊で21の話を楽しめて大変お得ですね。
レイ・ブラッドベリって暗い感じのSFの人かなと思ったけど、詩的というか幻想的というか、まるで違う世界のような話の作り方が大変上手だなと改めて思いました。
そのせいか短編ですぐ読み終わるかなと思ってたのですが、一話、一話ボリューミーで読み終わるのに時間がかかりました。
1984のイメージが強いレイ・ブラッドベリですが、その他の話も面白いのでおすすめの一冊です。
めくるめくる不思議な体験をこの本とともに体験いかが。
2024年4月1日に日本でレビュー済み
とても楽しみに買いましたが洗剤と食品のあいだにばさっとはさまって配送されてきて悲しくて仕方がありません
2003年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本なんか読むのめんどさいや・・とか、読書より映像方面や音楽やゲームの方がすんなり入り込めて夢中になれるから断然いい・・と思ってるあなたに是非読んで欲しい短編集です。本大好きなあなたならいうまでもなく。
ブラッドベリは10歳頃から毎朝必ず一つの物語を書くことを日課にしてきてきたというプロ意識溢れる天才的ストーリーテラーですが、あくまでも本質はプロットや性格描写やドンデン返しや会話やらストーリー自体にあるのではなく<言葉それ自身>のみずみずしい輝き(=表現力)にあるのだと私は思います。これしかないというくらいギリギリまで凝縮した短くインパクトのある言葉の数珠繋ぎで最大限の効果を紡ぎだすこと!・・それこそがブラッドベリさんの真骨頂でありアイデンティティでありあまたの作家からアタマひとつ抜けだし<誰にも似ていないオリジナルな作家>という称号を世界中のプロの作家や批評家から獲得した理由なのだと思います。
この短編集の『青い壜』『なんとか日曜を過ごす』『ある恋の物語』『とうに夜半を過ぎて』『板チョコ一枚おみやげです!』をとりあえず読まれることをオススメします。彼の言葉のマジックが、本を読むということの極上の魔法性が、きっとわかっていただけるのではないかと思いますよ。
ブラッドベリは10歳頃から毎朝必ず一つの物語を書くことを日課にしてきてきたというプロ意識溢れる天才的ストーリーテラーですが、あくまでも本質はプロットや性格描写やドンデン返しや会話やらストーリー自体にあるのではなく<言葉それ自身>のみずみずしい輝き(=表現力)にあるのだと私は思います。これしかないというくらいギリギリまで凝縮した短くインパクトのある言葉の数珠繋ぎで最大限の効果を紡ぎだすこと!・・それこそがブラッドベリさんの真骨頂でありアイデンティティでありあまたの作家からアタマひとつ抜けだし<誰にも似ていないオリジナルな作家>という称号を世界中のプロの作家や批評家から獲得した理由なのだと思います。
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2022年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ピリリとスパイスの聞いたSF短編集。こういうの好きだなあ。ある作品は心が和み、またあるものはズシリとくる。ブラッドベリファンは必読の書。タイトルも秀逸だし、のっけから私の好きな青い瓶。優れた作品はいつも心に残る。