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砂の本 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫) 文庫 – 1995/11/17

4.4 5つ星のうち4.4 28個の評価

人生の深淵を覗く「他者」など、人間の老境と落日、夢と人生を変幻自在な想像力を駆使して描きだす。他に、歴史上有名なアンチ・ヒーローを取り上げた「汚辱の世界史」を収録。(解説・土岐恒二)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (1995/11/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1995/11/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087602400
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087602401
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 28個の評価

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ホルヘ・ルイス・ボルヘス
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて手に取った「伝奇集」がどうにも合わなくて、もうボルヘスを読むことはないだろう
と思っていたけど、しばらくしてやっぱり気になって何となく読み始めた「砂の本」。
これが意外にも読みやすいしおもしろいしで驚きました。

哲学や宗教、神がどうこうといった話は難しいですが、突き放されるということもなく、
必死に食らいついているうちに終盤へ向けて唸らせられる話が多いです。
「人知の思い及ばぬこと」は雰囲気も文体もラブクラフトが書いたようなオマージュ作品でした。
冗長さを取っ払っている短編なので正直本人の作品より読みやすかったです。

「汚辱の世界史」では登場人物が変わったり呼び名が頻繁に変わったりで
話がつかめないものもあったけど、ビリー・ザ・キッドの話は興味深かったし、
赤穂浪士の話では込み上げてくるものがありました。

一筋縄にはいかないんだけど、じっくりと味わったその先に、
読みごたえやおもしろさがある作品でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編集です。
独特の世界に浸りたい方にオススメです。
何度も読み返してしまいます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2編の短篇集から成り、それぞれ趣が異なる。

表題の短篇集「砂の本」は晩年の作で、伝奇集と比べても重厚で、息苦しくも感じることがある。
比して若い頃の作「汚辱の世界史」は、史実にアレンジを加えた作品で、読みやすい。

アクがが強く、というかアクしか無いため、自分の中でも作品によって好き嫌いがわかれたが、やはり「僕の好きなボルヘス」は前者の「砂の本」。
終末な世界観が気に入った、SF風味の「疲れた男のユートピア」、砂の本を手に入れた男の感情の動きが面白い「砂の本」が特にお気に入り。
「恵みの夜」は「童貞捨てに行ったら、事件に巻き込まれて人死んだ!」って話を、さも世の中の真理を知った!的な書きっぷりで「先生なにやってんの」と笑った作品。

流石に読むのに時間が掛かってしまったが、「伝奇集」が気に入った人なら、こちらも気に入るのではないかな、と思う。
まだボルヘスを手に取ったことが無い人ならば、先に「伝奇集」の方が良いと思う(有名な「バベルの図書館」はあちらに収録されている)。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「伝奇集」に続いて本作を読んだ。優るとも劣らない傑作である。作者は実験的手法を用いて文学の可能性を探っていると思うが、本作でも独自の世界を構築し、読み手を魅了する。共に短編集であるタイトル作「砂の本」と「汚辱の世界史」から構成される。

「砂の本」の冒頭編「他者」が本作のそして作者の特徴を良く表していると思う。本編では、若き日のボルヘスと老境のボルヘスとが夢とも現実とも付かぬ状況で、一人称の記述主体を自在に変えながら時空を越えて対面する。<時間>と<循環性>は作者が繰り返して扱うモチーフであるが、読み手に眩惑感を与えると共に、茫漠たる<時>の流れの中の一断片を切り取った逸品である。次編「ウルリーケ」でも、<夢>と<現実>との間に境目がない事が強調される。「会議」の主人公の次の言辞も興味深い。「私は世にも人工的な様式であるリアリズムという手法を信じていない」。"ラブクラフトを偲んで"との献辞がある「人智の思い及ばぬこと」以降は非日常性・寓話性・宗教的風刺が更に強まっている。タイトル編「砂の本」は、「はじめもなければ終りもない」本も扱ったものだが、全体を象徴するに相応しい内容。各編からは<図書館>と幾何学的<迷宮>のイメージが漂ってくるが、ボルヘスの作品群自体が読者を<迷宮>に誘う<図書館>に思えて来る。「汚辱の世界史」は7人(吉良上野介も入っている !)の伝記をボルヘスらしい仕掛けを施して綴ったタイトル作、巧妙な創りの小編で「伝奇集」に入っていてもおかしくない「ばら色の街角の男」、文字通り様々な作風の小編を収めた「エトセトラ」から構成される。

語り口は優しいが、底知れぬ奥深い構造を持った作品で、読むと眩惑感・酩酊感を覚える。実験性と円熟度が融合した魅力溢れる短編集だと思う。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半は短編集、後半は世界中から集めた歴代の嫌われ者の記録。
海外出張に持って行ったのですが、読み進めるに連れて暗い気持ちになりました。
ちょっと耐えきれなくなり、捨てて来てしまいました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去の自分に会う冒頭の短編から引き込まれる。最も好きな一冊。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年11月1日に日本でレビュー済み
短篇集『砂の本』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス著、篠田一士訳、集英社文庫)に収められている『砂の本』は、いかにもボルヘスらしい、不思議な感覚に襲われる、そして想像力を掻き立てられる作品です。

「数か月前になろうか、ある日暮れ方、戸口をたたく音が聞えた。あけると、見知らぬ人がはいってきた。・・・彼はスーツケースをあけると、それをテーブルのうえに置いた。布製の八つ折り判の本だった。多くの人の手を経てきたものであることは疑いない。仔細にあらためてみる。と、まずその異常な重さに驚いた。・・・わたしは何気なくその本を開いた。知らない文字だった。・・・見知らぬ男がこう言ったのはその時だ。『それをよくごらんなさい。もう二度と見られませんよ』。声にはでないが、その断言の仕方には一種の脅迫があった。その場所をよく心にとめて、わたしは本を閉じた。すぐさま、また本を開いた。一枚一枚、あの錨の(小さな挿)絵を探したが、だめだった」。

何と、この「砂の本」には、砂と同じように始めも終わりもないのです。

「(いろいろなことを話し合い)その男が帰ったときは、もう夜になっていた。その後二度と彼には会わないし、彼の名前も知らない。『砂の本』は、もとウィクリフ(訳聖書)のあった場所にしまおうと考えたが、結局、半端物の『千夜一夜物語』のうしろにかくすことにした。・・・結局、わたしはその本のとりことなって、ほとんど家から出なかった」。

「夏が過ぎ去る頃、その本は怪物だと気づいた。それを両眼で知覚し、爪ともども十本の指で蝕知しているこのわたしも、劣らず怪物じみているのだと考えたが、どうにもならなかった。それは悪夢の産物、真実を傷つけ、おとしめる淫らな物体だと感じられた」。

「退職するまえ、わたしはメキシコ通りの国立図書館に勤めていて、そこには九十万冊の本があった。・・・館員の不注意につけこんで、『砂の本』を、湿めった棚のひとつにかくした。・・・これで少しは気が楽になった。しかし、いま、わたしはメキシコ通りを通るのもいやだ」と、結ばれています。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年1月27日に日本でレビュー済み
木口木版画の第一人者・柄澤斉のエッセイ集「銀河の棺」、写真評論家の港千尋「第3の眼」でそれぞれ紹介されており、短編「砂の本」目当てで本書を手に取る。ボルヘスは初めて読んだが、読みやすい。ただ、読みやすくはあるが、分かり易くはない。個人的には気に入った。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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