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Good old boys 単行本 – 2016/12/15

4.5 5つ星のうち4.5 26個の評価

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購入オプションとあわせ買い

市内屈指の弱さを誇る少年サッカーチーム「牧原スワンズ」。
中でも四年生のチームは突出して弱く、公式戦では一勝はおろか、まだ一点も取れていない。
穏やかな監督のもとで、勝てなくても子どもたちは楽しそうにボールを蹴っているが、
一方、チームの活動を手伝う父親たちは、それぞれに悩みを抱えていた。
ふとしたことがきっかけで、妻とすれ違い続ける夫。
子どもができたために、サッカー選手になる夢を諦めた男。
優秀だった息子が、ある日とつぜん引きこもってしまった父親。
皆いろいろなものを背負い、迷い悩みながらも、子どもたちのために今日もグラウンドに足を運ぶのだった。
やがてチームは、今年最後の公式戦となる市大会に挑むが……。
八組の家族の心のふれあいと成長を描く、胸打つ連作小説集。


「子供にとっての、スーパーヒーローは、何よりも誰よりも親です!
子供の為に、胸を張る必要は無く、自然体の自分で居る事の大切さを、この作品は教えてくれる!
これぞ、究極の子育て、心のバイブルだ! 」――照英さん
「そうだそうだ『お父さん』を忘れるな!
たのもしくって、たよりない、あの人たちを」――本上まなみさん

共感必至。すべての頑張るお父さんと子どもたちに、あたたかなエールを贈る、感動の一冊!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2016/12/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/12/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 336ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087710211
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087710212
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 26個の評価

著者について

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本多 孝好
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1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューする(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 正義のミカタ (ISBN-13: 978-4087465761 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
26グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年8月2日に日本でレビュー済み
弱小少年サッカーチームのメンバー(小四男子7名、女子1名)と、その父親の物語。

連作短編の形式で、主役を変えながら進む。メンバーの名前がそれぞれの章のタイトルではあるが、彼らの父親にスポットがあたっている。

勝つことより楽しくがモットーのサッカーチームに参加した家庭の事情は様々。子供の成長を頼もしく思う父親もいれば、満足にプレーできない息子にイライラがつのる父親もいる。良好な親子、壁のある親子、一触即発の親子など、自身の経験から、心情的にはどれも心当たりがある。

それだけについつい涙腺を刺激されてしまうシーンがチラホラ。大人は完璧ではない。子供たちの姿に家庭や仕事の悩みを励まされたりするのである。

引きこもりの長男を扱いかねている父親「ヒロ」は、サッカー少年の次男のアドバイスで心を通わせるきっかけをつかむ。まさに親が子供に教えられ、というお話し。不器用な親子がやっと交した言葉にホロリ。

快活な父親の家族に対する思い「ダイゴ」ブラジル人の父親の苦悩「リキ」が良い。唯一の女子「ハルカ」の不思議系は著者らしくはある。

負け続けの試合が並行して描かれ、ラスト「ソウタ」でお約束の爽快感を得ることかできる。
2023年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミステリー要素もあり、サッカーも交えて語られる
選手ごとの短編連作となっている
2017年6月30日に日本でレビュー済み
本多さんのデビュー作からほぼリアルタイムで読んでいる者です。

本多さんの近作、特に「ストレイヤーズ...」には
いまひとつ感情移入できませんでした。
勝手なファンの思い込みから言わせてもらえば
「本多孝好が活劇をやる必要がどこにある?」
という感じでした。

本作は最近再読し
(何度も言いますが、以下、ファンの勝手な思い込みです)
原点回帰的、かつ本多氏にしか書けないピュアな物語
だと思いました。恥ずかしながら
初めて「瑠璃」を読んで泣いてしまったことを
思い出しました。

淡々しみじみじんわりといい話です。
是非ご一読を。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月23日に日本でレビュー済み
サッカーのチームメイト8人の家族の話
家族のかたちはそれぞれで、家族の問題もそれぞれ
どの家族の話も、そういうことあるだろうな…と思いながら読めます
7話目ハルカ、8話目ソウタの話が心に沁みました
また弱小サッカーチームの話も後半盛り上がり、少し胸が熱くなりました
親子の人間関係で少し泣け、サッカーのシーンで少し泣け、
思い返せばこれは伏線だったのか…思うところもありで
やはり本多さんは裏切らないなと満足の1冊です
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月21日に日本でレビュー済み
普通に悪くはないんだけど、巡り合わせだなぁ、最初に読んだのがこれでも作家追いしてたかなぁ?
とか何様目線で読んでたのだけれど、結局引き込まれました。笑"

テイスト的には初期の作品に通じるところが。
それよりは多分、だいぶゆるいですけど。それがいいか悪いかは人によりけりでしょう
ただ『心ふるわす』は流石に言い過ぎです。そんないかにもなお話ではなく、所謂日常系。ただしそこは本多作品なので、ちょっと不思議な能力者を含みます。笑"

作中の"パパ"は知らない、でも読者は知っている事情。知らずに言ってるセリフだからこそ、「あぁ」とちょっとほっこりしたりしなかったり。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年6月30日に日本でレビュー済み
登場人物が多すぎる。カタカナの名前は覚えるのが苦手だ。
次の本多作品に期待。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年1月24日に日本でレビュー済み
弱小少年サッカーチームに所属する子どもたちと、様々な悩みを抱える大人たち、それぞれを応援する温かい物語だった。

サッカーチームのメンバーとその父親を中心に展開されていくのだが、子どもを育てる親として、社会人として、一家の大黒柱として、様々な視点から描かれていて、どの章も楽しかった。

最終戦のルークスとの試合は手に汗握る展開で熱くなったし、子どもたちのひたむきさに胸を打たれた。

個人的に好きだったやりとりを以下に抜粋。

・あの学年は、どの学年よりも楽しそうにサッカーをやる。すごい才能だと思わないか。一番弱いのに、一番楽しくやれる。それが才能じゃなくてなんだ?

・仲良くなるには、この一言でいいんだって。ヘイ。相手のことをしっかり見て、相手のことを考えて、自分の行動を決められたら、それが仲良くなる第一歩だって

・あなたは応援しがい、あったわよ。運動会とか。びりっけつでも一生懸命走るの。一番最後にゴールしたあなたに大声で声援を送ったものよ。あれがうちの息子ですって、一生懸命走っていたあの子が私たちの子どもなんですって、周りの人に自慢したくて

一通り読み終わったあとでプロローグを改めて読み直すと、監督とハルカのお父さんのやり取りの意図が分かるので、ぜひプロローグの読み直しをすすめたい。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年1月31日に日本でレビュー済み
本多さんの本はだいたい読んでいる。
日常のひとコマを切り取り、文字にするとこうなるという文章に、思わずそうそう、と思ってしまう。
しかし、文章に嫌味がなくクドくもない。
そして、伏線の張り方、回収するうまさは昔からすごいなと思う。
子育てには縁遠いが自分がするようになったら…と自分を重ねたりもした。日常の何気ない気持ち、誰にも共通する悩みを作品にするのがうまいなと改めて思った。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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