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美しい国への旅 単行本 – 2017/1/6

3.5 5つ星のうち3.5 5個の評価

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購入オプションとあわせ買い

ガスマスクなしでは外出できない「濁り」に汚染されたディストピア日本を舞台に、
14歳の少年が、母の仇討ちと女兵士の使命を胸に、
司令官のいる基地を目指し旅を続ける。
『共喰い』の衝撃から5年、新たな代表作。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2017/1/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/1/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 168ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 408771022X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087710229
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 5個の評価

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田中 慎弥
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月26日に日本でレビュー済み
田中慎弥の蛹を読んで好きになり…色々と探っては読んでいたが…冒頭あたりで少し読者を馬鹿にしてんのかって感情が浮かんでしまい…最後まで我慢して読みましたが、結局何を言いたいのかよくわからなかった…勝手に期待しただけ裏切られた。どこか迷走中?
2017年4月29日に日本でレビュー済み
後書きで知ったのですが多数の賞を取った作家さんのようですね。
自分はそれとは知らずに読んだのでまっさらな感想だと思います。

全文の大半が主人公の少年の独白と言う形で進みます。
恐らくは核兵器によって荒廃しきった近未来のお話。
放射能の毒が蔓延し、川も大地も枯れはて、経済活動は死に、
ろくな生産活動も行われずかつて造られた「チューブ」なる保存食料を消費しながら
残ったわずかな人々がどうにか食い繋いでいると言うひたすらに絶望的な環境。
世界をここまで滅茶苦茶にした「戦争」がどうなっているのかすら判然とせず
もはや国も組織も機能せず、かつての軍隊が北斗の拳のモヒカンと化した世界。

少年の生まれ育った「村」の惨劇から「司令官のいる基地」までの道行きと
そこでの決着を描いているのですがただただひたすら暗い。
そこまではまだいいとしても基地に付いてからは支離滅裂に話がぶっ飛びます。
この壮絶かつ意味不明で珍妙なオチによって作者が一体何を書きたかったのかサッパリわかりません。

少年の思考は理解も共感も出来ませんし話の展開もオチも面白いとは思いません。
最後の最後でご都合主義どころではない無理矢理なハッピーエンド感も余計に感じました。
二度と読むこともないだろうし、これ一作をもって今後、
この作家さんの別の本を手に取る気も完全に消え失せました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月28日に日本でレビュー済み
2015年の「宰相A」から、田中文学は転換して第二期に入った。この作品も「宰相A」と同じでディストピアを描いている。ただ違うのは、今作では頭から完全に荒廃した世界を描いていることだ。まず最初の段階のたった三文で、その世界を一気に描くことに成功している。
(風が)止むこともあるけど、またいつか必ず吹いてくるのだから、止んでいても吹いていることになる。
この文章が特に秀逸で素晴らしいと思った。いかにも田中慎弥らしい。他にもそこここに田中慎弥らしが見られ、そのために読みにくいこともあるが、それは田中ファンとしてはもはや嬉しい点ですらあるだろう。
物語については、私は後半までいっても「もうそろそろ完結する」という感じがしなかった。それが不安だったのだが、果たして司令官のいる基地で、怒涛の勢いで収束する。かと思うと、それを乗り越えた主人公の旅はまだ終わっていず、結局「そろそろ完結する」感じは最後まで得られない。実際に作者は、主人公の旅の終わりを描いていない(多分)。しかも明るい感じで終わっているように見せてそうではなく、これは全然ハッピーエンドではない(多分)。主人公やその取り巻きの気持ち的にはそうとも言えるのかもしれないが、小説的にはハッピーエンドではないだろう。旅の終わりを描いていないこと、ハッピーエンドではないこと、これで私は納得というか、まあそういうことなのだろう、と思った。もっと長くしてもよさそう。再読の必要あり。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年6月9日に日本でレビュー済み
共喰いで衝撃を受けて購入
発売日に購入してすぐにワクワクしながら読み始めるも…アレ…?つまらない…
何ヶ月も時間をかけ、最後まで読みましたが私には合わなかったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート