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父 Mon Pere 単行本 – 2017/5/2
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大学生になったときから、ぼくは実家を離れて一人暮らしをするようになり、今はパリの語学学校で教師をしている。70歳を超えたパパは実家で暮らしているが、時おり健忘症の徴候を示すようになっていた。パパは自分で出かけたのち、どこにいるのかが急にわからなくなることがあり、そんな時は電話がかかってくる。ぼくはその度に、パパを探してパリ中を駆けずり回った。
ぼくには、フランス人の父と中国人の母のもとに生まれた恋人がいる。だが、ぼくと彼女の始まりは、普通の恋人たちのそれとは違っていた。そこには、ぼくのパパの物語が深く関わっていた。ぼくはそのドラマと向き合いながら、自らの未来を見据えていく……。
フランスで子育てする著者が描く、家族と愛をめぐる運命的な長編小説。
【著者略歴】
辻 仁成(つじ ひとなり)
東京生まれ。1989年『ピアニシモ』ですばる文学賞を受賞して作家デビュー。97年『海峡の光』で芥川賞、99年『白仏』(仏語翻訳版)でフェミナ賞の外国小説賞を受賞。『日付変更線』『右岸』『まちがい』など著書多数。
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2017/5/2
- 寸法13.8 x 2 x 19.5 cm
- ISBN-104087711102
- ISBN-13978-4087711103
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2017/5/2)
- 発売日 : 2017/5/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 200ページ
- ISBN-10 : 4087711102
- ISBN-13 : 978-4087711103
- 寸法 : 13.8 x 2 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 678,944位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 283位ベビーフード・離乳食
- - 1,148位フランス料理
- - 15,638位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
東京生まれ。
89年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年「白仏」の仏翻訳語版「Le Bouddlha blan」で、仏フェミナ賞・1999年外国小説賞を日本人としては初めて受賞。
文学以外の分野でも幅広く活動している。監督・脚本・音楽を手がけた映画「千年旅人」「ほとけ」「フィラメント」「ACACIA」でも注目を集め、メディアの垣根を越えたその多岐にわたる活躍は、今、もっとも注目されている。2003年より渡仏。現在はフランスを拠点に創作活動を続けている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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Twitterも拝見していますが、シングルファザーで、こんなにも手塩にかけて育てあげている事に尊敬します。
食事に対する考えも大変参考になります。
「分からない」と「どうにかなる」のはざまで揺れながら、流されていく。
老いて自分の居場所を認識し辛くなった父、結婚を迫る恋人、
交通事故で亡くなった母、そしてその時一緒だった男性の娘とその母。
家族と他人が、肉親と恋人が、霧の中の冷たい感触のように、
子供の頃のぬいぐるみのように、微妙な距離感で主人公を取り囲む。
更に、移民の家政婦とその家族。
辻仁成のコロナ禍のパリ便りを読んでいたので、異国と日本、家族と孤独、
全てが重なって自分の中に霧のように広がる読書だった。
そして異国におけるアイデンティティ。移民との複雑な関係。
家族だけでも十分緊張関係なのに、全くもって大変だ。
話の展開よりも人々の息遣いを感じられる本です。
早めに対処しお陰で楽しめました。その日々の日記が見応えあり、とりわけ思春期真っ盛りの息子君との関係性がこの先楽しみでもあります。そんな親子の20年?後の日々を息子君から眺めた目線で書くとどうなるんだろうと読みたくなりました。まだ、数ページですがParisを舞台の未来劇楽しみに読み進めたいと思います。
しかし、リシャール・マルタンは先生としてどうなの?二度も教え子と。作中不倫相手と一緒に奥さんが死んでしまい、作者の煩悩や葛藤に決着がついたようにも読めました。
何もかもが時からはぐれてしまうような運命に巻き込まれたら、人はどうやって生きていけばいいのだろう。そんな誰もが感じる漠然とした不安からの脱却、昇華をも垣間見れたように思います。
ラストシーンのリリーの佇まいの描き方も秀逸で、心がじんわりと暖かくなりました。何度でも読み返したくなる作品です。
まず、設定からして、虚実入り混じった私小説ということが予想できる。
澤凪充路(ジュール)が生まれたのは、父・泰治が42歳のとき。
ジュールは小学生の時に、ママ・葉子を失くしている。
この設定は、事実になぞられている(ママの失い方は異なるが)。
また、父親になることは、ハンバーガーを歩きながら食べないことだ、等、
かつてエッセイで綴っていたフレーズも出てくるので、事実の部分が見え隠れする。
本作品で、泰治(72)は小説家兼書道家で一過性全健忘症を患っており、
ジュール(30)は日仏語学学校で働いている。
妻の葉子は、不倫相手のリシャール・マルタンが運転する車に同乗中、事故に遭い、二人とも亡くなっている。
ジュールは、その不倫相手の娘で「死なない虫(water bear:クリプトビオシス、クマムシ)」の研究をしている
リリー・マルタンと結婚を前提とした交際をしている。
物語の鍵を握るアイテムは、小さなテディーベア、“ノノ”。
そして、泰治、ジュール、リリーの3人を主軸として、
彼らを取り巻く家政婦のパラオ、イネス、アンジェラ、
リリーの母ミェン・チャン(勉江)、
リリーの兄フランシスとその妻オディール、
父の唯一の知り合いの画廊主ギヨームらが物語にどう関わり、動かしていくのかが読みどころである。
特に、浮気をされた者同士の泰治と勉江がどう折り合いを付けるのか、
また、本作品の語り部であるジュールがママの記憶をどう捉えるかについて、
泰治が書道家であることや、water bearという虫の特性(乾眠)など、
物語前半で張っておいた伏線が毎度のことながら、見事に回収されていく。
特に葉子が泰治に宛てて記した手紙が出てきた後からは、一気に作品世界にのめり込むことが出来た。
これまで「サヨナライツカ」「右岸」「黄昏のアントワープ」
「マダムと奥さま」「不屈」辺りをリアルタイムで読んできた人には、
この夢かうつつかの辻仁成の「15年先の未来日記」は、
いつもの作品とは一味違うテイストをもたらしてくれるだろう。
往年の仁成ファンは、小熊のぬいぐるみは実際にあったのかな?
あの時、子供用のトランクに思い出を詰め込んだのかな?
本当にお別れの手紙は書かれたのかな?
と、あれこれと邪推しながらどうしても読んでしまうが、
それを差し引いても楽しく読み進める一作。
前作がヘビー級の「日付変更線」だったので、このライト感覚も、
ちょうど発売時期が大型連休だったこともあり、ステキな休日への贈り物のようだった。