無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
灰色猫のフィルム 単行本 – 2009/2/5
天埜 裕文
(著)
母を刺し殺し、見知らぬ街をさまよう「僕」。所持金も底をつき、ホームレスのテント小屋で暮らし始めるが…。網膜に映る都市の光景を鮮やかに切り取り、緊迫した小説世界を構築するデビュー作。第32回すばる文学賞受賞作。
- 本の長さ128ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2009/2/5
- ISBN-104087712753
- ISBN-13978-4087712759
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2009/2/5)
- 発売日 : 2009/2/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 128ページ
- ISBN-10 : 4087712753
- ISBN-13 : 978-4087712759
- Amazon 売れ筋ランキング: - 552,064位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,919位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.2つ
5つのうち3.2つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
6グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知人にも読ませ自身との感じ方の違いを論じてみたいと思った。
2011年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文学的には決して優れているとは思えないけれど、個人的には好きな作品でした。
退廃的、虚無感、浮遊感、などのワードに惹かれる人には薦めたいです。
退廃的、虚無感、浮遊感、などのワードに惹かれる人には薦めたいです。
2010年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
むかし読んだカミュを思い出しました。
不条理とか、理由のない殺人のような・・・
不条理とか、理由のない殺人のような・・・
2009年3月10日に日本でレビュー済み
第32回すばる文学賞受賞作であるこの本の印象は、不快な作品。
母親殺しをした長男が自分を捨て逃亡するのかと思っていたらホームレスにもなれず、自首するつもりが頭がおかしくなっていた話なのだが、ラストに行くまでに主人公の視線はひねくれていながら、逃亡の時だけ強い意志がある。その矛盾が拭えないから読後不快になる。
勝手な言い分と、勝手な構成に、読者として文学に触れたというより、ノイズの多いラジオを聞いたようにしか思えない。
母親殺しをした長男が自分を捨て逃亡するのかと思っていたらホームレスにもなれず、自首するつもりが頭がおかしくなっていた話なのだが、ラストに行くまでに主人公の視線はひねくれていながら、逃亡の時だけ強い意志がある。その矛盾が拭えないから読後不快になる。
勝手な言い分と、勝手な構成に、読者として文学に触れたというより、ノイズの多いラジオを聞いたようにしか思えない。
2012年2月27日に日本でレビュー済み
簡単に言うと、村上龍「限りなく透明に近いブルー」に似ている。
以上、としてもいいが、30年の隔たりがあっても、若い男(25歳以下は若いと考えていいだろう)の考えること、感じることは似たようなものなのだろうな、と、その共通性に感心した。
風景は見えて、他人の会話が聞こえてはいても、イマイチその感覚は現実感を持たない。現実としての重みはない。何かそういった虚無感・刹那的な感覚は、若い男が共通して抱くものなのだろう。
ラスト手前の劇的な場面は村上龍にはないものだが、ラストがあまりに似過ぎている。似たような資質を持つ作家であるなら個人的には歓迎だが、村上龍が「コインロッカーベイビーズ」を生み出すまで感じた苦しみを、彼もまた乗り越えていかなくてはいけないのかもしれない。次作への期待も込めて4で。
以上、としてもいいが、30年の隔たりがあっても、若い男(25歳以下は若いと考えていいだろう)の考えること、感じることは似たようなものなのだろうな、と、その共通性に感心した。
風景は見えて、他人の会話が聞こえてはいても、イマイチその感覚は現実感を持たない。現実としての重みはない。何かそういった虚無感・刹那的な感覚は、若い男が共通して抱くものなのだろう。
ラスト手前の劇的な場面は村上龍にはないものだが、ラストがあまりに似過ぎている。似たような資質を持つ作家であるなら個人的には歓迎だが、村上龍が「コインロッカーベイビーズ」を生み出すまで感じた苦しみを、彼もまた乗り越えていかなくてはいけないのかもしれない。次作への期待も込めて4で。
2009年4月25日に日本でレビュー済み
母親を殺して、容貌を変え街を歩きまわり、資金が底をつき、ホームレスと生活する事になる青年の話。
感情が排除された文章で、ただ淡々と主人公の視線で物語が進んでいく。
母親を殺した動機は書かれていないし、猫殺しの犯人も書かれていない。
私が猫好きだからか、猫の描写は気持ち良かった。他の描写は感情が含まれていないので味付けのない料理のようにも感じた。
優れた点は、芸大生のスケッチのような、視覚的情報を描写する力にあるように思った。
感情が排除された文章で、ただ淡々と主人公の視線で物語が進んでいく。
母親を殺した動機は書かれていないし、猫殺しの犯人も書かれていない。
私が猫好きだからか、猫の描写は気持ち良かった。他の描写は感情が含まれていないので味付けのない料理のようにも感じた。
優れた点は、芸大生のスケッチのような、視覚的情報を描写する力にあるように思った。