いよいよ全面対決へと動き出す巻だが、数多い登場人物の1人1人にスポットを当て、その生き様を描くのが、北方水滸伝の真骨頂。今回は、「海棠の花」扈三娘と、花栄の息子である若武者花飛麟。
扈三娘は、息子を誘拐されて、聞煥章に捕まり、性奴隷として凌辱された過去がある。心を無にして耐えたものの、女盛りの熟れた肉体は、淫らに変わってしまった。それを恥じる彼女は、「手を汚すのは、私だけで良い」と、捕えた敵を残虐に拷問する役を買って出る。そんな彼女を、憎からず想っていた花飛麟が目撃。
知らず知らずに発散していた、年上美女の色香に惹かれた花飛麟が、扈三娘の寝所を訪れると、全裸の扈三娘に抱き着かれ、関係を持ってしまう。そして想いを打ち明け、2人は結婚を約束する。一回りも年上で、悲しい過去がある絶世の美女と、将来を嘱望される、若い軍人のロマンスはしかし、まるで死に急ぐような扈三娘の戦死で、簡単に費えてしまう。哀れな「鬼」と化した花飛麟を、後に残して。
SM小説まがいの官能描写があるので、読み飛ばした人もいるだろう。が、SM好きな私にとって、このエピソードは、今巻のハイライトだった。
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楊令伝 8 箭激の章 単行本 – 2009/1/26
北方 謙三
(著)
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戦いに散った者が、後に残したものとは
周辺でのせめぎ合いが続く梁山泊軍と宋禁軍。戦死した呼延灼の軍を息子の呼延凌が引き継ぎ、敵軍を押し止める。扈三娘は、はるか年下の花飛麟と結ばれる。一方、北では金が宋に進攻を始める。
周辺でのせめぎ合いが続く梁山泊軍と宋禁軍。戦死した呼延灼の軍を息子の呼延凌が引き継ぎ、敵軍を押し止める。扈三娘は、はるか年下の花飛麟と結ばれる。一方、北では金が宋に進攻を始める。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2009/1/26
- ISBN-104087712788
- ISBN-13978-4087712780
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対象商品: 楊令伝 8 箭激の章
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商品の説明
著者について
47年唐津市生まれ。81年「弔鐘はるかなり」でデビューののち「眠りなき夜」で吉川英治文学新人賞を受賞してから、数々の文学賞を受賞。「水滸伝」では司馬遼太郎賞を受賞する。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2009/1/26)
- 発売日 : 2009/1/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 352ページ
- ISBN-10 : 4087712788
- ISBN-13 : 978-4087712780
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,459,325位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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昭和22(1947)年、佐賀県唐津市生れ。47年中央大学法学部卒。58年「眠りなき夜」で第1回日本冒険小説協会大賞、第4回吉川英治文学新人賞、平 成3年「破軍の星」で第4回柴田錬三郎賞、16年「楊家将」で第38回吉川英治文学賞、18年「水滸伝」で第9回司馬遼太郎賞、19年「独り群せず」で第 1回舟橋聖一文学賞、22年第13回日本ミステリー文学大賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 独り群せず (ISBN-13: 978-4167419110 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月4日に日本でレビュー済み
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会社勤めを退職して以来、水滸伝に始まり楊令伝まで読み続けている。
2012年3月27日に日本でレビュー済み
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私は、完訳水滸伝のファンで何回も読みました。
その流れで北方 謙三 の水滸伝も読みましたがそれなりには面白かったですが
原書の方がと思っていました。しかし揚令伝を読んでからは、これは別もんの水滸伝だと思いました。
水滸伝としてとらえるんのではなく北方 謙三 の世界がここにあると思います。
もう一度この作者の本を読み直したいと思っています。それくらい面白いです。
その流れで北方 謙三 の水滸伝も読みましたがそれなりには面白かったですが
原書の方がと思っていました。しかし揚令伝を読んでからは、これは別もんの水滸伝だと思いました。
水滸伝としてとらえるんのではなく北方 謙三 の世界がここにあると思います。
もう一度この作者の本を読み直したいと思っています。それくらい面白いです。
2013年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
完全に途中から惰性で読んでました。内容も筆者を愚弄するつもりは全くありませんが普通になってきたようにおもいまいした
2009年12月23日に日本でレビュー済み
宋との戦いが激しくなる中、扈三娘が逝ってしまった。ほとんど男ばかりの登場人物のこの小説にあって、唯一、華やかな存在だったのだが...
前巻で敵の手に落ち、凌辱されたかと思えば、殺してしまう。なんと著者もむごい展開を考えるのだろう。花飛麟との間のわずかな交情がせめてもの救いか。
しかし、いよいよ、戦いは本番を迎えるのか、童貫との決着も近い気がする。緊張感が高まる。
前巻で敵の手に落ち、凌辱されたかと思えば、殺してしまう。なんと著者もむごい展開を考えるのだろう。花飛麟との間のわずかな交情がせめてもの救いか。
しかし、いよいよ、戦いは本番を迎えるのか、童貫との決着も近い気がする。緊張感が高まる。
2009年1月26日に日本でレビュー済み
対峙したままの宋禁軍と梁山泊軍。
お互いにガマンの見せ所といった状態が続くなか、ついに満を持して
童貫と楊令とが激突する。
花飛麟が、扈三娘が、郭盛がそれぞれの軍を率いて、激戦を繰り広げる。
北では梁山泊の戦いに呼応して金が起ち、蕭珪材と唐昇らが
燕雲十六州を攻める。
ついに全面対決となった両軍。
雌雄を決するときが迫る‥。
生き抜き、戦い抜いて、そして斃れるまで、
それぞれの生き様が、みごとに描かれる。
お互いにガマンの見せ所といった状態が続くなか、ついに満を持して
童貫と楊令とが激突する。
花飛麟が、扈三娘が、郭盛がそれぞれの軍を率いて、激戦を繰り広げる。
北では梁山泊の戦いに呼応して金が起ち、蕭珪材と唐昇らが
燕雲十六州を攻める。
ついに全面対決となった両軍。
雌雄を決するときが迫る‥。
生き抜き、戦い抜いて、そして斃れるまで、
それぞれの生き様が、みごとに描かれる。
2011年7月24日に日本でレビュー済み
正直、『水滸伝』から『楊令伝』に入ってからは物語の規模が拡がり過ぎ、展開を制御し切れなくなった感があるが、それだけ壮大な物語を描き切ったことに敬意を表したいです。
そして、『水滸伝』が初めて刊行された2000年以来、気力を活力を与え鼓舞し続けてくれたことに厚く熱く感謝したいです。
そして、『水滸伝』が初めて刊行された2000年以来、気力を活力を与え鼓舞し続けてくれたことに厚く熱く感謝したいです。