埼玉の町場の製麺所から従業員450人の中堅食品会社にまで成長した鴨之木製麺工業が舞台。
企業としての「あんな話こんな話」はもとより、食品会社ならではの「へ〜な話ホ〜な話」まで満載した作品です。
会社が若いだけに、このジャンルに有り勝ちなミドルの苦闘する姿は有りませんが、
若者の「このままじゃ会社がダメになっちゃいます!」という実直な姿勢に、エールを送りながら読みました。
清々しい読後感。
50才になってもヒラのままの牧田さんが呟く一言。
『この会社はもはや家業から企業になってしまった。(いい意味でも、悪い意味でも・・・)』。
心に沁みました。
「トイレのポツポツ」とは、男子トイレの小便器が飛び散った尿のしぶきでポツポツと汚れること。
掃除のおばちゃんが実に見事な名言を吐きます。
明日からトイレに対するイメージ変わりますよ。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
トイレのポツポツ 単行本 – 2009/2/26
原 宏一
(著)
『床下仙人』でブレイクの著者による連作長編!
無責任部長、おべっか社員、気だるいハケン……中堅食品会社を舞台に繰り広げられる悲喜こもごも。そんなカイシャに、ある偽装疑惑が持ち上がり……。独自のユーモアを織り込んだ傑作連作長編。
無責任部長、おべっか社員、気だるいハケン……中堅食品会社を舞台に繰り広げられる悲喜こもごも。そんなカイシャに、ある偽装疑惑が持ち上がり……。独自のユーモアを織り込んだ傑作連作長編。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2009/2/26
- ISBN-104087712796
- ISBN-13978-4087712797
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2009/2/26)
- 発売日 : 2009/2/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4087712796
- ISBN-13 : 978-4087712797
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,431,400位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 33,646位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなか面白くて、ほぼ一気読みに近い感じで読破しました。
この本の続編が出てほしいと思います。
本の状態も良好でした。
この本の続編が出てほしいと思います。
本の状態も良好でした。
2009年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者には、食品製造業の実態や食品衛生に対する正確な理解に欠ける部分があるのであろう、不正確な描写や間違った表現が散見されるので、ノンフィクション的な感覚では読めないが、娯楽として捉えたなら、それなりに面白い読み物に仕上がっている。
2013年5月26日に日本でレビュー済み
社会人の基本として、報告・連絡・相談、所謂『報連相』が挙げられることが多いが、本作を読み進めていくにつれ、
小生が過去に属していた組織のことを思い出す。当時の上司は事あるたびに『報連相』を口にしていたが、
残念ながらそれは徹底されてはいなかった。何故なら、報告したら怒る、連絡したら煙たがられ、相談したら自分で考えろと突き返され、
結局ヒエラルキーの底辺で解決を図ったほうが手っ取り早かったからである。ただそれは所詮対症療法でしか無いので、
問題が大きくなると問題が上司に知れることとなり、自分のことを棚に上げ、『何故報告しなかった!』とキレられ、
言っていることには間違いが無いので部下は黙って頷くしか無いという、ある意味組織にとって不幸な状態だったのだ。
本作に登場する中堅の食品メーカーも大小様々な不正が積み重なり、誠実で真っ直ぐな社員たちが傷付き疲れ、
ある者は抗う術なく下唇を噛み、ある者は粛清され、ある者は会社を去って行く姿が描かれている。
これは半分小生の推測が混ざっているが、コンプライアンスを遵守せず、社会に対して不誠実な企業、
所謂「ブラック企業」が成立しているのは、ワンマンな経営者とイエスマンな幹部の存在のみならず、
そこで働いている社員たちの善意と、それを通り越したお人好しそして、安くても給料があるだけでもマシという
悪魔のささやきもその要因の一つであると小生は睨んでいる。
幸いにも、今このレビューを書いている2013年第2四半期現在、小生が属する組織はボビー・チャールトン並みの
フェアプレイでビジネスを進めているが、十年以上前に属していた組織は……知ーらないっと。
小生が過去に属していた組織のことを思い出す。当時の上司は事あるたびに『報連相』を口にしていたが、
残念ながらそれは徹底されてはいなかった。何故なら、報告したら怒る、連絡したら煙たがられ、相談したら自分で考えろと突き返され、
結局ヒエラルキーの底辺で解決を図ったほうが手っ取り早かったからである。ただそれは所詮対症療法でしか無いので、
問題が大きくなると問題が上司に知れることとなり、自分のことを棚に上げ、『何故報告しなかった!』とキレられ、
言っていることには間違いが無いので部下は黙って頷くしか無いという、ある意味組織にとって不幸な状態だったのだ。
本作に登場する中堅の食品メーカーも大小様々な不正が積み重なり、誠実で真っ直ぐな社員たちが傷付き疲れ、
ある者は抗う術なく下唇を噛み、ある者は粛清され、ある者は会社を去って行く姿が描かれている。
これは半分小生の推測が混ざっているが、コンプライアンスを遵守せず、社会に対して不誠実な企業、
所謂「ブラック企業」が成立しているのは、ワンマンな経営者とイエスマンな幹部の存在のみならず、
そこで働いている社員たちの善意と、それを通り越したお人好しそして、安くても給料があるだけでもマシという
悪魔のささやきもその要因の一つであると小生は睨んでいる。
幸いにも、今このレビューを書いている2013年第2四半期現在、小生が属する組織はボビー・チャールトン並みの
フェアプレイでビジネスを進めているが、十年以上前に属していた組織は……知ーらないっと。
2009年11月13日に日本でレビュー済み
オーナー系企業の理不尽さや従業員の忠誠心といった会社員の
生態を描いたビジネス小説(経済小説)です。
食品メーカーを題材にしていますが、その業務知識に若干違和感
があるのが残念。
一人ひとりの描写がうまく、ついつい感情移入してしまう。
印象的な言葉はこちら。
「会社の人間関係なんて、結局、小学校時代のクラスの人間関係と
何にも変わらないと思う。」
本のタイトル、最初は驚きましたが、読めば納得。
でも、もうちょっとキレイにならないと、手に取らない?(苦笑
生態を描いたビジネス小説(経済小説)です。
食品メーカーを題材にしていますが、その業務知識に若干違和感
があるのが残念。
一人ひとりの描写がうまく、ついつい感情移入してしまう。
印象的な言葉はこちら。
「会社の人間関係なんて、結局、小学校時代のクラスの人間関係と
何にも変わらないと思う。」
本のタイトル、最初は驚きましたが、読めば納得。
でも、もうちょっとキレイにならないと、手に取らない?(苦笑