山本幸久さんの小説は結構読んでいますが、本書もしっとりした内容で、なかなかよろしい。
さすが山本幸久さんですね。応援しています。
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床屋さんへちょっと 単行本 – 2009/8/26
山本 幸久
(著)
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購入オプションとあわせ買い
働くことを通してつながる、父と娘の物語
親から継いだ会社を倒産させ、その後再就職して働き続けた男と、そんな父の背中を見て働くことに夢を託すようになった娘。会社で、家で、時に床屋で交わされた二人のやりとりを描く長編。
親から継いだ会社を倒産させ、その後再就職して働き続けた男と、そんな父の背中を見て働くことに夢を託すようになった娘。会社で、家で、時に床屋で交わされた二人のやりとりを描く長編。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2009/8/26
- ISBN-104087713105
- ISBN-13978-4087713107
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2009/8/26)
- 発売日 : 2009/8/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4087713105
- ISBN-13 : 978-4087713107
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,580,866位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家さんはどの作品も、キャラが面白くて笑えます。
会話のテンポが、何となく漫画を読んでいる様な錯覚を覚えます。
他の作品も、「ヤングアダルトパパ」は少し切ないけどきっと希望もあって、「幸福ロケット」もかわいいですし、
中でも一番好きなのは「ある日、アヒルバス」で、笑うに笑いました。どの作品もオススメです!
会話のテンポが、何となく漫画を読んでいる様な錯覚を覚えます。
他の作品も、「ヤングアダルトパパ」は少し切ないけどきっと希望もあって、「幸福ロケット」もかわいいですし、
中でも一番好きなのは「ある日、アヒルバス」で、笑うに笑いました。どの作品もオススメです!
2010年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じ大学の人らしいよ、と人に聞いて最初に選んだのがこの本だった。
床屋さん、嫌いではない。
身だしなみにそれほどお金をかけるほうではないが、床屋さんにはわりと頻繁に通う。海外旅行に行くときも、現地の床屋さんは寄ってみたいポイントのひとつだ。それはさておき。
年老いた主人公が、墓地の下見に来ている。以前通っていた床屋は、もちろん代替わりをしている。そこから、物語は時間を遡っていく。娘が結婚相手を連れてくる、娘が会社を辞めて独立すると言い出す、幼い娘が職場を見学に来る、そして、会社が倒産する。そうした人生の節々に、床屋が出てくる。馴染みの店であることもあれば、妻が切ってくれることも、海外の出張先のこともある。
どのエピソードもいとおしく、大事に読みたくなる。
小さい娘が父親の職場見学にきたとき、主人公がつい口にする台詞がある。
「その不安に打ち勝つためにはいまをがんばるしかない」
物語の最初のほうででてくることばが、読み進めるうちに、かつて誰かがすでに口にしていた台詞であったことを知るとき、ハッとさせられる。
会社を倒産させた父と、その後ろ姿を見ながら育った娘、職場の人たちも生き生きしている。
床屋さん、嫌いではない。
身だしなみにそれほどお金をかけるほうではないが、床屋さんにはわりと頻繁に通う。海外旅行に行くときも、現地の床屋さんは寄ってみたいポイントのひとつだ。それはさておき。
年老いた主人公が、墓地の下見に来ている。以前通っていた床屋は、もちろん代替わりをしている。そこから、物語は時間を遡っていく。娘が結婚相手を連れてくる、娘が会社を辞めて独立すると言い出す、幼い娘が職場を見学に来る、そして、会社が倒産する。そうした人生の節々に、床屋が出てくる。馴染みの店であることもあれば、妻が切ってくれることも、海外の出張先のこともある。
どのエピソードもいとおしく、大事に読みたくなる。
小さい娘が父親の職場見学にきたとき、主人公がつい口にする台詞がある。
「その不安に打ち勝つためにはいまをがんばるしかない」
物語の最初のほうででてくることばが、読み進めるうちに、かつて誰かがすでに口にしていた台詞であったことを知るとき、ハッとさせられる。
会社を倒産させた父と、その後ろ姿を見ながら育った娘、職場の人たちも生き生きしている。
2014年6月25日に日本でレビュー済み
主人公は会社を定年退職した老人である。
その生真面目な性格が文章の語り口にも現れていて、他の山本幸久作品に見られるような軽妙でユーモアあふれる筆致ではないことに最初は戸惑った。
しかし、読み進めるといつもどおりの山本幸久ワールドが展開されていることにすぐに気付かされる。
この作品は、父から会社を受け継ぐも15年後に倒産させてしまった主人公・宍倉勲の人生を、過去へとさかのぼる形で描いていく連作小説だ。
経営していた工場では従業員から信望の厚かった先代の社長である父と比較され続け、再就職した会社では年下の上司や同僚の中で奮闘し、家庭では一人娘との関係にいつからか距離が生じている。
それでも不器用ながらも懸命に生きていく宍倉勲。
彼の妻をして「真面目すぎてどこかすっとぼけている」と評される彼の人生に、私も知らず知らずのうちに惹きこまれていった。
作者の山本幸久は、仕事に奔走する普通の人々を書くことがとてもうまい。
今作の主人公・宍倉勲の人生は、普通の人というには少し波乱に富んでいるが、それでも「こういう人って、身近にいるよね」と思わせる作者の人物造形の巧みさは、相変わらず読んでいて面白い。
この連作小説のなかでも特に秀逸なのが、表題作「床屋さんへちょっと」である。
勲の父である先代の社長、勲、そして勲の娘母子。
勲が父に対して抱いていた一種のコンプレックスのようなものが、親子の繋がりによってとてもうまく昇華されている。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、文庫版で書き下ろされた「歯医者さんはちょっと」も、この物語の締めくくりとして最高だった。
いつも山本幸久作品を読んでいると感じられる心地よい感覚と、読み終えてから感じるほっこりとした気持ち。
それを存分に味わうことができた一作だった。
その生真面目な性格が文章の語り口にも現れていて、他の山本幸久作品に見られるような軽妙でユーモアあふれる筆致ではないことに最初は戸惑った。
しかし、読み進めるといつもどおりの山本幸久ワールドが展開されていることにすぐに気付かされる。
この作品は、父から会社を受け継ぐも15年後に倒産させてしまった主人公・宍倉勲の人生を、過去へとさかのぼる形で描いていく連作小説だ。
経営していた工場では従業員から信望の厚かった先代の社長である父と比較され続け、再就職した会社では年下の上司や同僚の中で奮闘し、家庭では一人娘との関係にいつからか距離が生じている。
それでも不器用ながらも懸命に生きていく宍倉勲。
彼の妻をして「真面目すぎてどこかすっとぼけている」と評される彼の人生に、私も知らず知らずのうちに惹きこまれていった。
作者の山本幸久は、仕事に奔走する普通の人々を書くことがとてもうまい。
今作の主人公・宍倉勲の人生は、普通の人というには少し波乱に富んでいるが、それでも「こういう人って、身近にいるよね」と思わせる作者の人物造形の巧みさは、相変わらず読んでいて面白い。
この連作小説のなかでも特に秀逸なのが、表題作「床屋さんへちょっと」である。
勲の父である先代の社長、勲、そして勲の娘母子。
勲が父に対して抱いていた一種のコンプレックスのようなものが、親子の繋がりによってとてもうまく昇華されている。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、文庫版で書き下ろされた「歯医者さんはちょっと」も、この物語の締めくくりとして最高だった。
いつも山本幸久作品を読んでいると感じられる心地よい感覚と、読み終えてから感じるほっこりとした気持ち。
それを存分に味わうことができた一作だった。
2014年12月8日に日本でレビュー済み
「床屋さんへちょっと」
軽いタイトルの割に、書かれた内容は一人の男の人生と、その家族の物語。
でもやっぱりどこか飄々として、それでいて人生の厳しさと温かさと寂しさと…人生そのもののような味わいを感じさせてくれる。
冒頭の「桜」では自分の墓を下見にいく老年の男性が、次の「鋤き鋏」では娘の婚約者と行動を共にしている。そして「マスターと呼ばれた男」では海外出張に出かけた先での話で…
そう、この物語は主人公である「宍倉 勲」の人生の一場面一場面をカットした作品だ。
当然ながら、一つ一つの話にはつながりがあり、「あそこで書かれていたことはこういうことだったのか」という伏線を読み解くような楽しみ方もできる。
勲本人の人生を描いた中で、娘である香や、妻である睦子の人となりも段々と浮き彫りになってくる。
読み終えたときには勲本人ですら気づかなかったであろう彼の人間くささ、そして魅力をしみじみと感じることができる。
人生って、人間ってこういうものだよな。
「床屋」という場所を軸に描かれた一人の男性とその家族の物語をぜひ手にとって欲しい。
軽いタイトルの割に、書かれた内容は一人の男の人生と、その家族の物語。
でもやっぱりどこか飄々として、それでいて人生の厳しさと温かさと寂しさと…人生そのもののような味わいを感じさせてくれる。
冒頭の「桜」では自分の墓を下見にいく老年の男性が、次の「鋤き鋏」では娘の婚約者と行動を共にしている。そして「マスターと呼ばれた男」では海外出張に出かけた先での話で…
そう、この物語は主人公である「宍倉 勲」の人生の一場面一場面をカットした作品だ。
当然ながら、一つ一つの話にはつながりがあり、「あそこで書かれていたことはこういうことだったのか」という伏線を読み解くような楽しみ方もできる。
勲本人の人生を描いた中で、娘である香や、妻である睦子の人となりも段々と浮き彫りになってくる。
読み終えたときには勲本人ですら気づかなかったであろう彼の人間くささ、そして魅力をしみじみと感じることができる。
人生って、人間ってこういうものだよな。
「床屋」という場所を軸に描かれた一人の男性とその家族の物語をぜひ手にとって欲しい。
2013年11月23日に日本でレビュー済み
読み終えた感想を一言で言うなら、可も無く不可も無くと言った感じだったので星は2個にしようか、3個にしようか迷った。
最終的には、『床屋さんへちょっと』に行くまで少し退屈だったので2個にした。
バラバラに思えたことが、最後にはひとつに繋がるという手法はよくあるのだけど、本作に関してはそこにいくつくまでの一遍一遍にあまり魅力を感じなかった。
あとこれは、読む人で変わると思うけれど、「誰にどのようなことを伝えたいのか?」というコンセプトが見えなかった気がする。
読もうとしている人には、あえて止めないけど、あえて勧めもしないそんな一冊だった。
最終的には、『床屋さんへちょっと』に行くまで少し退屈だったので2個にした。
バラバラに思えたことが、最後にはひとつに繋がるという手法はよくあるのだけど、本作に関してはそこにいくつくまでの一遍一遍にあまり魅力を感じなかった。
あとこれは、読む人で変わると思うけれど、「誰にどのようなことを伝えたいのか?」というコンセプトが見えなかった気がする。
読もうとしている人には、あえて止めないけど、あえて勧めもしないそんな一冊だった。
2011年4月19日に日本でレビュー済み
「普通」の父と娘の物語。
自分の今までの人生を悔んでいることの方が多いちょっと自信がないお父さん。
わがままで世間知らずだけど、親のことは案外ちゃんと見ている娘。
劇的なことはないけれど、日々の積み重ねの中で親子の絆は固くなっていくんだ。
いいことも悪いことも含めて…。
もう少し子どもが大きくなって
親子関係に戸惑ったり、立ち往生したときに読みたい一冊。
自分の今までの人生を悔んでいることの方が多いちょっと自信がないお父さん。
わがままで世間知らずだけど、親のことは案外ちゃんと見ている娘。
劇的なことはないけれど、日々の積み重ねの中で親子の絆は固くなっていくんだ。
いいことも悪いことも含めて…。
もう少し子どもが大きくなって
親子関係に戸惑ったり、立ち往生したときに読みたい一冊。
2009年10月31日に日本でレビュー済み
時間をさかのぼる連作短編で、構成と内容が
しっくりしていて、それぞれで床屋さんが
たいせつな軸になっている。
お墓を買いにきた老人がどんな生涯を生きてきたのか
少しずつみえてくる。
人は一生生きる中で希望や挫折、悩みを抱えながら、
年齢ごとに家庭や社会のなかでの役割を変えて生きていく。
そんな当たり前の営みがとても愛おしく感じられてくる作品。
表紙もタイトルもとてもいい。
しっくりしていて、それぞれで床屋さんが
たいせつな軸になっている。
お墓を買いにきた老人がどんな生涯を生きてきたのか
少しずつみえてくる。
人は一生生きる中で希望や挫折、悩みを抱えながら、
年齢ごとに家庭や社会のなかでの役割を変えて生きていく。
そんな当たり前の営みがとても愛おしく感じられてくる作品。
表紙もタイトルもとてもいい。