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逆回りのお散歩 単行本 – 2012/11/26

3.2 5つ星のうち3.2 6個の評価

インターネット上ではじまる、不条理な「戦争」
デモ、炎上、ステルスマーケティング─―。市町村合併を巡って、市役所VS反対派の静かなゲリラ戦がはじまった。現代の「見えない戦争」を寓話的に描く、ヒット作『となり町戦争』に続く系譜の会心作。


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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2012/11/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/11/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087714810
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087714814
  • カスタマーレビュー:
    3.2 5つ星のうち3.2 6個の評価

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三崎 亜記
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カスタマーレビュー

星5つ中3.2つ
5つのうち3.2つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年2月13日に日本でレビュー済み
本書は「となり町戦争」への連関性の高い2作品を収めている。そして、「となり町戦争」での鮮烈なデビューから10年で著者が辿り着いたところも示していると思える。

「透明感」という言葉を著者の作品へのレビューでしばしば見かける。現実の生々しい出来事からの距離感、登場人物達の描写もどこか薄く体臭のない感じ、それでいて透明が故に人間の本質や社会の構造が見透けるような作品の上手さなどなど。
しかし、本作では、そうした「透明感」をかなぐり捨てたかのように、俗臭たっぷりな内容となっている。そもそもが、「となり町戦争」ではリアルな戦争でありながら、現実の戦争とは離れたものだった。しかし、本作では、それ自体は比喩的な意味でありながら、そこには反原発デモ、ネトウヨ・ネトサヨ、AKB48、ステマなどなど、そこらの凡庸な作家でも扱うような安易な内容を抱え込んだ戦争が横たわっていた。

そして、登場人物達も、粘着性の生々しさを伴っていて、たとえば「となり町戦争」が性描写すら透明感を保っていたのに対し、本作では書かれてもいない性描写が人物の動きから滲み出す感じだ。そして、どっちつかずの主人公のどっちつかずな話のまま、作品は放置されたかのようなラストを迎える。
さすがに好きな作家であるし、実力相応の文章ではあるので、☆3つはつけるが、これが並みの作家なら下手すりゃ☆1つの内容だ。

本作以前には何ら動きのなかった転向っぽさに正直戸惑いを隠せない。3.11前後からの日本社会の変容が著者に刺激を与えたのか、それとも社会の変容に大きく遅れたと思った著者のにわかの駆け足なのか、とりあえず、次回作を待つしかないのだろう。
ただ、「となり町戦争」に向けられた数百のレビューが、本作では私以前にはたった一つ。正直に、三崎亜紀の作品達が、日本社会にいる多くの人々の関心から離れてしまったことを端的に表しているとは思った。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前の作品は、すきでしたが、期待はずれでした、又、次に期待します。
2014年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 星4つとしたが、本音は4.5くらい。一応、小説としてフィクションの構成になっていますが、かなり綿密な取材の上に成り立っている「虚構」でしょう。おそらく本筋になる展開には、少なからぬ実体現実があることが推測されます。表紙の写真は、本作品の先に予想される、リアルワールドでの展開への暗示でしょうか?どことは書きませんが、それにしても思い切った写真で...。「合併が住民のためのものか?」という根源的な問いに対して、今まさに喧しい、市(町村)広域合併につながる動きを再考するには好著と思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年5月9日に日本でレビュー済み
「逆回りのお散歩」「戦争研修」の2本を収録。
どちらも大ヒット作「となり町戦争」の関連性を感じさせる作品です。

読んでいる間中、始終モヤモヤして答えが出ないままに終わってしまう。
話しを意図的に複雑化させてるような書き方をしているせいかスッキリしないものが残ります。
盛りあがりもなく、正直に言うと退屈。

「逆回りのお散歩」で描かれているように、今の時代は嫌でもネット等でいろんな情報が入ってきます。
ネットで騒がれているという事実を知らなければ、自分には関係もなく悪いとも思わないようなことでも、
多数派(盛りあがっている、勢いのある)の意見にうまく乗せられて問題視してしまうことってよくありませんか?
自分にも身に覚えがあるので、主人公が何を信じたらいいのだろう・・・と悩むのもわかるわかる。
みんなと足並みをそろえてないとはじかれる時代でもあるし、自分を持ち、保つって本当に難しい。

でも、これをこの本の中の複雑でよくわからないことではなく、
自分の身の回りの問題に置き換えてシンプルに考えてみると、三崎さんの言いたかったことがなんとなくわかる気がする。
主人公の最後の選択にすべてのメッセージが詰っています。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月29日に日本でレビュー済み
二つの地方都市の統合を巡り、ネット上で激しい反対論が巻き起こる。
実生活上は平穏な空気が流れているが、反対派の主張する「陰謀」は本当に存在するのか?

というところから始まる話ですが、主人公は二つの町にまたがる様々な立場の人と出会い、
その数だけある「真実」に触れ、何を信じるべきか悩み、二転三転していきます。

そこに絡んでくる要素は、
「ネットにあふれる民意」、「ネット右翼」、「歴史認識(史実と真実)」、「思想教育」、
「情報操作」、「ネット経由のデモ」、「ステルスマーケティング」、などなど。

考えさせられたり、恐くなったりしながらもとても面白かったです。

ネット環境なんてほとんどなくて、個人が労力をかけずに知りうる情報は今の何十分の一という時代は、
思えばほんの20〜30年前のことです。

現在、情報量は飛躍的に増えたものの、作為の働いた「真実らしきもの」に取り囲まれた中で、
何をもって判断し、何を自分の真実として信じるのか。
そして、もしそれを他者に掲げるのなら、その責任ある「掲げ方」とは何なのか。
情報の奔流の前で立ちすくむのか、
それとも物事の裏にある作為や捏造をも飲み込んで、自分の意見を固めて前に進むのか。

三崎さんの作品はすべて読んでいますが、
もっとも多くの要素が、もっとも輪郭のハッキリした形で織り込まれた作品でした。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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