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恋するソマリア 単行本 – 2015/1/26
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そこには、民主国家ソマリランドと海賊国家プントランド、内戦が続く南部ソマリアがひしめきあい、
現代のテクノロジーと氏族社会の伝統が融合した摩訶不思議なソマリ社会が広がっていた。
西欧民主主義国家とは全く異なる価値観で生きる世界最大の秘境民族=ソマリ人に夢中になった著者は、ベテランジャーナリストの
ワイヤッブやケーブルTV局の支局長を勤める剛腕美女ハムディらに導かれ、秘境のさらに奥深くへと足を踏み入れていく。
ある時はソマリランド初の広告代理店開業を夢想。
ある時は外国人男子にとって最大の秘境である一般家庭の台所へ潜入し、女子たちの家庭料理作りと美白トークに仲間入り。
ある時は紛争地帯に迷い込み、銃撃戦に巻きこまれ……。
もっと知りたい、近づきたい。その一心で台所から戦場まであらゆる場所に飛び込んだ、前人未到の片想い暴走ノンフィクション。
- 本の長さ316ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2015/1/26
- ISBN-104087715841
- ISBN-13978-4087715842
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2015/1/26)
- 発売日 : 2015/1/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 316ページ
- ISBN-10 : 4087715841
- ISBN-13 : 978-4087715842
- Amazon 売れ筋ランキング: - 249,144位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 49,660位ノンフィクション (本)
- - 71,380位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
主な著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社文庫)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『未来国家ブータン』(集英社)など。
『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
果たして無知蒙昧な自分が楽しめるのか、ドキドキしながら読み始めた。
一気に読み続けた。
あとがきまで辿り着いたとき、もう一度最初に戻って読み返した。
著者の軽妙な文章は音楽みたいで心地よいのだけど、自分が気になったパートを思い返したくなってしまう。
それはきっと「ハマってしまった」ことを意味するのだろう。
読み終えた後にも、登場人物や紹介されていたミュージシャンをネットで検索してしまった。
当然、カタカナで検索しても引っかかるものか。どこまで俺は馬鹿なのか。
1冊の中に詰まっている中身の重さと、それを軽く忘れてこの著者の他の作品を読もうする自分の軽さ。
しがらみを知ったから動けなくなるのではなく、強くなって次へと進んで行きなよと著者がケツを軽く蹴ってくれる。
便秘の経験が一切無いので、著者が戦場の中で一番苦しんだシーンを想像しきれないのだが、そんな便秘にさえ恋してしまいそう。
高野秀行さんの本、どハマりします。
相変わらず等身大のソマリア人、ソマリアという国を人々、食事、風景描写を通じて描いる素晴らしい本。
だがしかし、読みながらくだらなすぎて、プッと笑ってしまうことがしばしば。
ちなみに早大生OBに探検部が、有名か聞いてみましたが知りませんでした。でもそんなポジショニングでホッとした。
これもすごい!!
娯楽的にも楽しめ、知識欲も存分に満たしてくれます!
素晴らしいです
最近はシリアスな作風で評価されていますが、「恋するソマリア」にあるのは、冒険、発見、笑い、読み終えたら世界が広がるような読後感。
本来の高野秀行の魅力が詰まっている、この人にしか書けない一冊です。
銃撃で命を落としかけ、警備までもが裏切って自分を狙っているかもしれない状況で、埃まみれになって、山ほど不条理に振り回せれているのに、怖さはない。読んでいて「面白い」という感覚が上回っている。
木の枝で歯磨きをして、あまりの使い心地の良さにカルチャーショックを受けるシーンのカタルシス!
忘れられそうにありません。ここ最近の高野作品では一番好きです。素晴らしかった!