もともと読むことが不可能なまでに難解なフィネガンズ・ウェイクを
丁寧で誠実な翻訳で辛うじて読めるレベルまで落とし込んでいただきました。
日本人のフィネガンズウェイク理解には必須と思われます。
全体的には教養とおふざけの裏に愛しく悲しい男女の縁の深い悲哀と喜びが感じられます
現在古本でしか入手できませんが貴重な書物ですのでぜひ再出版していただきたく思います
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フィネガンズ・ウェイク 抄訳 単行本 – 2004/6/25
ジョイス文学の極点を一望する画期的試み。
居酒屋の主人一家の人間劇に世界の神話歴史が重ねられた壮大な作品。昼の書『ユリシーズ』に対して夜の夢を描く書。難解な作品が、明快な訳文と断章ごとの解説により鮮やかに全体像を現した。
居酒屋の主人一家の人間劇に世界の神話歴史が重ねられた壮大な作品。昼の書『ユリシーズ』に対して夜の夢を描く書。難解な作品が、明快な訳文と断章ごとの解説により鮮やかに全体像を現した。
- 本の長さ680ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2004/6/25
- ISBN-10408773398X
- ISBN-13978-4087733983
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
居酒屋の主人一家の人間劇に世界の神話と歴史が重ねられた壮大な物語。昼の書「ユリシーズ」に対して夜の夢を描くジョイス文学の極点たる作品を、明解な訳文と断章ごとの解説により鮮やかに全体像を現した抄訳版。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2004/6/25)
- 発売日 : 2004/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 680ページ
- ISBN-10 : 408773398X
- ISBN-13 : 978-4087733983
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,030,458位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月13日に日本でレビュー済み
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2016年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
訳は全部出来ていると思う。
本書は全体の半分との事。
集英社に全訳本の出版を早急に希う。
本書は全体の半分との事。
集英社に全訳本の出版を早急に希う。
2016年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私にはとても理解できない書籍です。
本来は☆一つですが、訳者さんの努力に☆を加えました。
本来は☆一つですが、訳者さんの努力に☆を加えました。
2009年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
独自の言語を創作した原書の実験コンセプトに忠実なスタイルをとろうとした柳瀬訳は、結果的に読んでさっぱり分からない代物になってしまったのだが、これは元の本がそう書かれているのだから仕方が無いとも言える。
この宮田訳の場合、原書の全体像に関する解説、各センテンスに込められた膨大な固有名詞の可能な限りの説明が行われており、原書にどういうストーリーと情報が込められているかということが、うっすらと見える。これは、柳瀬訳の前で10年間苦しんできた日本の読者にとっては、劇的な前進である。
宮田訳と柳瀬訳を併読しながら読み進めてみて感じたのだが、「意味」に忠実であることに集中した宮田訳は、ジョイス同様「音」にもこだわった柳瀬訳に較べると、実はエクリチュールとしてはかなりギクシャクしている。つまり、宮田訳の方が「分かる」んだけど、逆に宮田訳を通すと柳瀬訳の凄いところが際立つということに気がついた。でも、宮田氏の解説無しで柳瀬訳が読み通せるかというと、まず不可能です。
本気で読みたい人は、この宮田訳から読むことを強くオススメします。そして、じっくり時間をかけて、言語実験の迷宮を楽しんでください。
この宮田訳の場合、原書の全体像に関する解説、各センテンスに込められた膨大な固有名詞の可能な限りの説明が行われており、原書にどういうストーリーと情報が込められているかということが、うっすらと見える。これは、柳瀬訳の前で10年間苦しんできた日本の読者にとっては、劇的な前進である。
宮田訳と柳瀬訳を併読しながら読み進めてみて感じたのだが、「意味」に忠実であることに集中した宮田訳は、ジョイス同様「音」にもこだわった柳瀬訳に較べると、実はエクリチュールとしてはかなりギクシャクしている。つまり、宮田訳の方が「分かる」んだけど、逆に宮田訳を通すと柳瀬訳の凄いところが際立つということに気がついた。でも、宮田氏の解説無しで柳瀬訳が読み通せるかというと、まず不可能です。
本気で読みたい人は、この宮田訳から読むことを強くオススメします。そして、じっくり時間をかけて、言語実験の迷宮を楽しんでください。
2018年1月22日に日本でレビュー済み
正直、フィネガンズ・ウェイクの内容は理解できません。というか共鳴できません。トーイック満点の人が、アイリッシュの笑いのホット・ポイントに共感できない(ネイティヴと一緒に笑えない)ような感じといってもいいかもしれません。また、宮田氏の翻訳も柳瀬氏のそれと結構違いがあり(言葉や文章の順番等々)、どちらがいいとも、判断がつきません。小生の内容理解についても、どちらも1割未満です。(もちろん柳瀬訳のほうがより低いものですが…。) しかし、しかし、この抄訳版の最終章、アナ・リヴィアのモノローグは、アナのHCE,彼を含む人間の生の営みに対する深い愛、リフィ川であることによる存在自体に対する肯定が、読む者に迫ってくる名訳で、胸が熱くなります。「ユリシーズ」のモリーのモノローグとは趣を異にします。下世話な話ですが、小生はこの古本を定価の倍の値段で購入しましたが、この部分を読むだけでもその価値は価格に勝ります。人生の切なく愛おしい味をかみしめるべく、おすすめします。宮田恭子さん、おそるべき、優しい先人。