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神秘のモーツァルト 単行本 – 2006/12/5
フィリップ・ソレルス
(著),
堀江 敏幸
(翻訳)
神が与えた天才モーツァルトの謎と神秘に挑む!
モーツァルトとは何者か? なぜこれほど我々を熱狂させるのか? 鬼才ソレルスは残された膨大な書簡と音楽を横断し、その言葉もまた「モーツァルトの音=謎」を追って心地好いまでに疾走し、秘密に至る。
モーツァルトとは何者か? なぜこれほど我々を熱狂させるのか? 鬼才ソレルスは残された膨大な書簡と音楽を横断し、その言葉もまた「モーツァルトの音=謎」を追って心地好いまでに疾走し、秘密に至る。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2006/12/5
- ISBN-104087734390
- ISBN-13978-4087734393
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2006/12/5)
- 発売日 : 2006/12/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4087734390
- ISBN-13 : 978-4087734393
- Amazon 売れ筋ランキング: - 272,397位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 38位18世紀・古典派以前のクラシック音楽
- - 275位音楽史
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソレルスは現代の必読書だけど、これは幅広い層に読んでもらえると思う。古本しかないけど、たまに買って音楽家とかの知り合いにプレゼントしてる。
2009年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでソレルスよりはその細君・ジュリア・クリステヴァのほうを熱心に読んできた。どちらもよく分からなかったが(因みに、いまもこの2人夫婦ですよね?)
今回、モーツァルトイヤーより少し遅れて、本書をひもといてみた。読んでいてシアワセになるという稀なる快楽に身を任せた。これは、素晴らしい。手放しのオマージュを捧げよう。 手練の作家と訳者による文章を読むことの喜び。本書はそのことに尽きる!
『ミサ曲ハ短調』の「インカルナートゥス」を取り上げた部分の素晴らしさ!!
<モーツァルトは文字どおり再生する。美しい旋律がありフーガが形式がある桁はずれの挑戦のなかで、また、やがてヨーロッパのみならず世界中の地を支配していくことになる死の文化の外で。スターリンやヒトラー・・・があたかも存在しなかったかのようにモーツァルトを語るのは、唖然とするほど盲目的なことだ。・・・拷問と死体置き場を背景に、この「インカルナートゥス」を感じなければならない。宣伝広告にだまされて、それを忘れてはならない。>
冒頭、タクシーを拾ってパリの町を走るソレルスは、タクシーの運転手さんから音楽を聴きますかと問われる。その音楽は『レクイエム』である。この場面の上手さときたら!!!
今回、モーツァルトイヤーより少し遅れて、本書をひもといてみた。読んでいてシアワセになるという稀なる快楽に身を任せた。これは、素晴らしい。手放しのオマージュを捧げよう。 手練の作家と訳者による文章を読むことの喜び。本書はそのことに尽きる!
『ミサ曲ハ短調』の「インカルナートゥス」を取り上げた部分の素晴らしさ!!
<モーツァルトは文字どおり再生する。美しい旋律がありフーガが形式がある桁はずれの挑戦のなかで、また、やがてヨーロッパのみならず世界中の地を支配していくことになる死の文化の外で。スターリンやヒトラー・・・があたかも存在しなかったかのようにモーツァルトを語るのは、唖然とするほど盲目的なことだ。・・・拷問と死体置き場を背景に、この「インカルナートゥス」を感じなければならない。宣伝広告にだまされて、それを忘れてはならない。>
冒頭、タクシーを拾ってパリの町を走るソレルスは、タクシーの運転手さんから音楽を聴きますかと問われる。その音楽は『レクイエム』である。この場面の上手さときたら!!!
2007年5月18日に日本でレビュー済み
モーツァルトは大のフランス嫌い。ザルツブルク大司教の支配から逃れるためにパリで就職活動をするも、七歳の頃はちやほやした貴族たちに見向きもされず(音楽を理解しない“けだものや動物ども”)、折しも失恋のどん底にいて、母親まで病死してしまうのだから。そんなモーツァルトが生粋のフランス知識人の手にかかったら、こんなスリリングな本になりました。
有名なエピソードの数々を、構造主義的に並べるソレルスの手つきは実に鮮やかで、特にオペラを語るところは魅力的。「イドメネオ」で息子を生贄にしようとする父王は、大司教に屈服し、息子の才能を犠牲にしようとする父レオポルトに喩えられる。一命をとりとめ、結婚の自由を得る王子イダマンテはモーツァルトだ。「後宮からの誘拐」ではヒロイン・コンスタンツェを後宮から救うベルモンテは、コンスタンツェ・ウェーバーを母親から救って結婚するモーツァルトに重ねられ、トルコの太守から自由になろうとするコンスタンツェもまたモーツァルトだ。「フィガロの結婚」の伯爵はドン・ジョヴァンニにバージョンアップし、フィガロはレポレロに、いたずら好きな女中スザンナは「コジ・ファン・トゥッテ」で千人斬りの女中デスピーナに成長する。「コジ〜」がなぜ絵空事だって言うんだろう、モーツァルト自身もウェーバー姉妹ふたりを愛したのに……まるで五線譜に向かうモーツァルト本人のように軽やかで楽しげだ。
いたずらにモーツァルトを茶化すわけではない。ソレルスは途中何度も、CDをかける。書を捨てよ、モーツァルトに耳を傾けろ、というわけだ。K304、310、406、516、478、475、457、550(短調好き?)そしてクラリネット五重奏曲にクラリネット協奏曲!ドイツ占領下のフランスでラジオから流れる「魔笛」を聴いた六歳児は、すっかりモーツァルトに魅了されたのだ!
堀江敏幸の訳文にも一頁目から魅せられる。
有名なエピソードの数々を、構造主義的に並べるソレルスの手つきは実に鮮やかで、特にオペラを語るところは魅力的。「イドメネオ」で息子を生贄にしようとする父王は、大司教に屈服し、息子の才能を犠牲にしようとする父レオポルトに喩えられる。一命をとりとめ、結婚の自由を得る王子イダマンテはモーツァルトだ。「後宮からの誘拐」ではヒロイン・コンスタンツェを後宮から救うベルモンテは、コンスタンツェ・ウェーバーを母親から救って結婚するモーツァルトに重ねられ、トルコの太守から自由になろうとするコンスタンツェもまたモーツァルトだ。「フィガロの結婚」の伯爵はドン・ジョヴァンニにバージョンアップし、フィガロはレポレロに、いたずら好きな女中スザンナは「コジ・ファン・トゥッテ」で千人斬りの女中デスピーナに成長する。「コジ〜」がなぜ絵空事だって言うんだろう、モーツァルト自身もウェーバー姉妹ふたりを愛したのに……まるで五線譜に向かうモーツァルト本人のように軽やかで楽しげだ。
いたずらにモーツァルトを茶化すわけではない。ソレルスは途中何度も、CDをかける。書を捨てよ、モーツァルトに耳を傾けろ、というわけだ。K304、310、406、516、478、475、457、550(短調好き?)そしてクラリネット五重奏曲にクラリネット協奏曲!ドイツ占領下のフランスでラジオから流れる「魔笛」を聴いた六歳児は、すっかりモーツァルトに魅了されたのだ!
堀江敏幸の訳文にも一頁目から魅せられる。