血と糞尿と肉と汚泥と。
おそろしくグロテスクでスプラッターなものの中に
孤高の美しい存在があることを教えてくれる作品。
などと中途半端な感想を言わずとも
感じる人にはすばらしい感動を与えてくれる作品だ。
牧野氏の作品を読むと
足下がぐらつくような衝撃を受けることが多い。
ああ、重い、重すぎる感動。
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忌まわしい匣 単行本 – 1999/11/1
牧野 修
(著)
白く長い指を持つ美しい男の手が、匣の中で蠢く恐ろしい物語を一つずつ掴み出す。肉塊が潰れ、血飛沫が飛ぶ! 今年度ホラー大賞長編賞佳作入選した著者が放つ、極めつきのスプラッタ・ホラー!
- 本の長さ395ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1999/11/1
- ISBN-104087744213
- ISBN-13978-4087744217
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
美しい贓物、匂い立つ精液、煌めく血飛沫、キュートな精密機械、みなぎる毒電波…。大天使のように禍々しく、肉屋のように繊細に。現実の皮膜がベりべりとめくれ、狂える美が顕現するような本格ホラー。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (1999/11/1)
- 発売日 : 1999/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 395ページ
- ISBN-10 : 4087744213
- ISBN-13 : 978-4087744217
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,134,132位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 299,771位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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大阪府出身。
1992年『王の眠る丘』で作家デビュー。
1999年『スイート・リトル・ベイビー』で第6回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。
2002年『傀儡后』で第23回日本SF大賞受賞。
2015年『月世界小説」』で36回日本SF大賞。
ホラー映画が大好物。
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
牧野修らしい質の高い短編集です。
(一応話に関連はあるのだけど)
確かにスプラッターなグロっぽい物もあるのですが
この人の持つ品性がそれを決して嫌らしいものにしていませんね。
ホラー系の何が好きって最初っから上辺を剥がれた人間が
リアルに描かれているのが好きです。
電波対戦などは久しぶりに楽しいSFでした。
(一応話に関連はあるのだけど)
確かにスプラッターなグロっぽい物もあるのですが
この人の持つ品性がそれを決して嫌らしいものにしていませんね。
ホラー系の何が好きって最初っから上辺を剥がれた人間が
リアルに描かれているのが好きです。
電波対戦などは久しぶりに楽しいSFでした。
2016年11月1日に日本でレビュー済み
ミステリ、ホラー、ジュブナイル、ファンタジー、映画翻訳なんでもできちゃう牧野修のホラー短編集的長編。要するにひとつの目的が提示されて、そこからオムニバス的に多種多様なホラー短編が語られていくのだ。その数、その種類の多さ、その上手さにこの作家の器用さを感じずにはいられない。じめっとした和製ホラー、超能力、オカルト、スプラッター、ヴィラン/モンスター系、サイコ/電波、耽美・・・その引き出しの多さも素晴らしいが、短編ごとの方向性に合わせて様々な文体を使いこなし、しっかり読ませるあたりの技術力の高さには本当に感心する。
ただ、欠点を挙げるなら「なんかこわかったなあ・・・」という味わい深さがある反面、大きなカタルシスみたいなものはない。短編集みたいなものだからしょうがないなとは思うのだが、求め過ぎたくなる文章力があるからそう感じてしまうのだろう。
ただ、欠点を挙げるなら「なんかこわかったなあ・・・」という味わい深さがある反面、大きなカタルシスみたいなものはない。短編集みたいなものだからしょうがないなとは思うのだが、求め過ぎたくなる文章力があるからそう感じてしまうのだろう。
2003年1月16日に日本でレビュー済み
スプラッタ嫌いなので最初は失敗したと思ったのですが、スプラッタながら読ませる短編が多かったです。
『MOUSE』を思い出させる話もあり、この価格でこの内容はお得。
あまりに充実しすぎて、その後に出た『傀儡后』に既読の印象を持ってしまったのが残念でした。・・・贅沢過ぎますか。
個人的に、3人のおじいさんの話がお気に入り。
『MOUSE』を思い出させる話もあり、この価格でこの内容はお得。
あまりに充実しすぎて、その後に出た『傀儡后』に既読の印象を持ってしまったのが残念でした。・・・贅沢過ぎますか。
個人的に、3人のおじいさんの話がお気に入り。