文庫本で約450ページの長編恋愛結婚家族小説。
1989年のバブル絶頂期に結婚した夫婦を、
結婚式からその後10年くらいを描いた話。
バブル崩壊やサリン事件などこの時代を賑わした社会的事件も描かれており、
物語のリアリティさを演出している。
別れそうで別れない夫婦の話はよくあるかもしれないが、
そんな類の話の中でもキワメツケかもしれない。
波乱の結婚式、成田離婚の可能性を充分に含む新婚旅行を経て、
なんとかそこを切り抜けつつも、
バブル崩壊による株価暴落、出世競争に敗れリストラ、
夫婦お互いの度重なる浮気など
次から次へとトラブルがふりかかる。
そしてそれらはすべて解決されるわけではないのに、
そして夫婦感の愛情も怪しくて仕方がないにも関わらず、
離婚しない。
それが最後は幸せな感じで終わってるという不思議な話。
この作品は40歳くらいに読むともっと実感を持って読めるだろう。
20代にはちとはやすぎる。
結婚経験者ならもっと味わって読めたのかも。
また、子供、夫婦お互いの両親が登場する。
家族愛も本書のテーマであろう。
そこにも熟年離婚、介護問題、小学校お受験など、
まあこれなにかと盛り沢山な小説。
主人公の夫婦を含め、その他多くの登場人物が、
時代の流れに応じて、様々な変化を遂げていく。
それもまた本書の魅力だろう。
¥1,870¥1,870 税込
ポイント: 19pt
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発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
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ベター・ハーフ 単行本 – 2000/1/26
唯川 恵
(著)
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購入オプションとあわせ買い
好景気がいつまでも続くと思われていたあの頃。派手な空騒ぎのすえに、永遠子と文彦は結婚した。順風な人生の始まりのはずだったが……。著者が新境地に挑む「結婚生活」の実相を描いた長編。
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2000/1/26
- ISBN-104087744523
- ISBN-13978-4087744521
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
バブルに躓き、不倫に溺れ、不意打ちのリストラ、ボケ始めた親、お受験に奔走。それでも別れられないのはなぜなんだろう-。結婚生活の実態に挑む長編小説。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2000/1/26)
- 発売日 : 2000/1/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 408ページ
- ISBN-10 : 4087744523
- ISBN-13 : 978-4087744521
- Amazon 売れ筋ランキング: - 943,063位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 21,641位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1955年石川県金沢市生まれ。1984年「海色の午後」にて第3回コバルト・ノベル大賞を受賞。2002年『肩ごしの恋人』にて第126回直木賞を受 賞。2008年『愛に似たもの』にて第21回柴田錬三郎賞を受賞。恋愛小説、エッセイなど多数。多くの読者の圧倒的支持を集めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 夢美と愛美の謎がいっぱい? 怪人Xを追え! (ISBN-13: 978-4046310774 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月2日に日本でレビュー済み
ありふれた日常生活のように書くのがうまい。
悲惨そうな事も、悲惨そうに書くのではなく、それも日常の変化の一つにすぎない。
人間として、筋がぶれていないことが大事。
良い伴侶(beter half)をどうやって選ぶか、悩んでしまう。
いえ、どうやって選んで貰えるかを悩んだのかもしれない。
悲惨そうな事も、悲惨そうに書くのではなく、それも日常の変化の一つにすぎない。
人間として、筋がぶれていないことが大事。
良い伴侶(beter half)をどうやって選ぶか、悩んでしまう。
いえ、どうやって選んで貰えるかを悩んだのかもしれない。
2011年8月2日に日本でレビュー済み
久しぶりに長編小説が読みたくなって購入しました。
面白かったです。
バブル期に結婚したカップルが、2000年までの10年ちょっとの間、様々な問題に直面しながらも、成長して行くという物語。
バブル崩壊、阪神大震災、サリン事件など、実際に起こった事件と絡めながら展開していくことで、妙なリアリティがありました。
この主人公夫婦が結婚した年は、私が結婚した年より早いので、年齢で言うと、本来私より少し上になるはずなのですが、物語のラストである2000年からすでに10年以上の時が経過した今は、私が主人公の歳を追い越してしまいました。(笑)
でもまあ、おおよそどの夫婦も直面するような問題の連続で、入っていきやすかったです。
とにかく長編なので、最後はいったいどうなるのだろう・・と思いながら、読み進めて行くのは楽しかったです。
が、その分、最後に近づくにつれ、どの問題もうまく解決の方向へ向かい、少しずつ「ワクワク」「ドキドキ感」が下がってきた感じはありました。
特に、ラストの部分の展開が、私には少し弱いように感じました。
これだけ引っ張ってきた物語のラストが、こんな結末なの?と、拍子抜けした感じで。
あと、登場人物があまりに多く、ずいぶん間が空いてから突然再登場したりするので、一瞬「この人誰だっけ?」と思うようなことがあり、何度か最初の方のページを見て、確認したりもしました。
まあでも、概ねラスト直前までは楽しめたので、☆4とさせて頂きます。
面白かったです。
バブル期に結婚したカップルが、2000年までの10年ちょっとの間、様々な問題に直面しながらも、成長して行くという物語。
バブル崩壊、阪神大震災、サリン事件など、実際に起こった事件と絡めながら展開していくことで、妙なリアリティがありました。
この主人公夫婦が結婚した年は、私が結婚した年より早いので、年齢で言うと、本来私より少し上になるはずなのですが、物語のラストである2000年からすでに10年以上の時が経過した今は、私が主人公の歳を追い越してしまいました。(笑)
でもまあ、おおよそどの夫婦も直面するような問題の連続で、入っていきやすかったです。
とにかく長編なので、最後はいったいどうなるのだろう・・と思いながら、読み進めて行くのは楽しかったです。
が、その分、最後に近づくにつれ、どの問題もうまく解決の方向へ向かい、少しずつ「ワクワク」「ドキドキ感」が下がってきた感じはありました。
特に、ラストの部分の展開が、私には少し弱いように感じました。
これだけ引っ張ってきた物語のラストが、こんな結末なの?と、拍子抜けした感じで。
あと、登場人物があまりに多く、ずいぶん間が空いてから突然再登場したりするので、一瞬「この人誰だっけ?」と思うようなことがあり、何度か最初の方のページを見て、確認したりもしました。
まあでも、概ねラスト直前までは楽しめたので、☆4とさせて頂きます。
2014年2月9日に日本でレビュー済み
内容は他の恋愛小説よりマシだけども、まぁこんなものでしょう、と言った感じ。良くも悪くもない。
2007年4月21日に日本でレビュー済み
直木賞受賞作家である唯川恵氏による。
現実の事件を時代に沿って背景に織り込みつつ、男女の結婚生活を甘さを排除して描く。
結婚式からいきなり躓いた文彦と永遠子。
浮気、リストラ、育児、介護と、二人に次々と降りかかる現実的な問題。
それらを通して衝突、裏切り、挫折する様がお互いの視点で描かれていて面白い。
物語中、二人は常に喧嘩し、罵り合っていたので、
もう駄目だろう、もう離婚するだろうと思いながら読み進めた。
しかし、それでもどこかで繋がり続ける二人。
きっと心の奥底、根っこの先では強く繋がっていたに違いない。
結婚という一つの試練。
これはその試練を、ボロボロになりながらも無意識に乗り越えようとする、男女の物語。
現実の事件を時代に沿って背景に織り込みつつ、男女の結婚生活を甘さを排除して描く。
結婚式からいきなり躓いた文彦と永遠子。
浮気、リストラ、育児、介護と、二人に次々と降りかかる現実的な問題。
それらを通して衝突、裏切り、挫折する様がお互いの視点で描かれていて面白い。
物語中、二人は常に喧嘩し、罵り合っていたので、
もう駄目だろう、もう離婚するだろうと思いながら読み進めた。
しかし、それでもどこかで繋がり続ける二人。
きっと心の奥底、根っこの先では強く繋がっていたに違いない。
結婚という一つの試練。
これはその試練を、ボロボロになりながらも無意識に乗り越えようとする、男女の物語。
2005年10月13日に日本でレビュー済み
恋愛と結婚の違いをありありと書いた本。
結婚、修羅場、出産、子育て、不倫、
親の介護、お受験、リストラ。
と夫婦の有り方が長きに渡って書かれてあるので、
つい情が移って感傷的に泣いてしまった。
夫婦はこんなものなのかもしれない。
結婚と恋愛は違うから。
だけど私にはこの夫婦は人生無駄に過ごしている気がしてならなかった。
小説として読む分には夫婦の有り方の一つ、
だけど、
現実的に想像すれば半面教師。
結婚、修羅場、出産、子育て、不倫、
親の介護、お受験、リストラ。
と夫婦の有り方が長きに渡って書かれてあるので、
つい情が移って感傷的に泣いてしまった。
夫婦はこんなものなのかもしれない。
結婚と恋愛は違うから。
だけど私にはこの夫婦は人生無駄に過ごしている気がしてならなかった。
小説として読む分には夫婦の有り方の一つ、
だけど、
現実的に想像すれば半面教師。
2005年11月22日に日本でレビュー済み
読後、結婚ってなに?夫婦ってなに?と自問自答してしまいました。
二人の間にこんなに軋轢があって、お互いちょっとずつ浮気もして、
トラブルづくめなのに、なんで別れないの?でも、子供が生まれてから
少しずつ変わって行くふたり。永遠子のせりふに「うん、うんうん」と納得し、文彦の言動には、「あ、うちの主人もこんなこと考えてるのかも」と発見し。身の回りできっとこんなことは日常的に起こっているのかも。エピソードのひとつひとつがほんとうにさらっと、しかしリアルに描かれている夫婦の物語、きっと身につまされること間違いなし。
二人の間にこんなに軋轢があって、お互いちょっとずつ浮気もして、
トラブルづくめなのに、なんで別れないの?でも、子供が生まれてから
少しずつ変わって行くふたり。永遠子のせりふに「うん、うんうん」と納得し、文彦の言動には、「あ、うちの主人もこんなこと考えてるのかも」と発見し。身の回りできっとこんなことは日常的に起こっているのかも。エピソードのひとつひとつがほんとうにさらっと、しかしリアルに描かれている夫婦の物語、きっと身につまされること間違いなし。
2006年9月14日に日本でレビュー済み
唯川恵の描く恋はいつもまぶしくさわやかな描き方が多いけど、この作品だけは、徹底的に恋や結婚への甘い幻想や期待を削ぎ落とし、厳しい現実だけを描いている。
お互いを信頼せず相手の悪い部分だけに目がいく、既に崩壊しているといっていい夫婦が、別れずに結婚生活を続けていく人生に疑問を抱かない訳ではないが、夫婦としては成立しなくても、いつの間にか「家族」として成立している姿に少しだけ心が救われた。
最初から最後まで、夫婦別々の視点・想いから見た世界が描かれており、決して「私たち」の世界は見えない。これが現実なのかなあ。
あまり他人に薦めたくない1冊になってしまった。
お互いを信頼せず相手の悪い部分だけに目がいく、既に崩壊しているといっていい夫婦が、別れずに結婚生活を続けていく人生に疑問を抱かない訳ではないが、夫婦としては成立しなくても、いつの間にか「家族」として成立している姿に少しだけ心が救われた。
最初から最後まで、夫婦別々の視点・想いから見た世界が描かれており、決して「私たち」の世界は見えない。これが現実なのかなあ。
あまり他人に薦めたくない1冊になってしまった。