氏は教師志望だったくらいで、よほど「国語」にはこだわりがあると見え、短編・長編ともに日本語に関する作品は多数あり、
私も何作品か読み、その度関心させられました。
日本語に関する造詣も深く、各作品においても周到な調査・考察を経て書かれていることがビンビン伝わってきますが、
それが「どうだ、俺の日本語に関する知識は!」と偉そうに言うのではなく、底抜けのユーモアに溢れ、思い切り笑わせて
くれるところが、類似の作家にはないと思います。そして、そのサービス精神もさることながら、氏はきっと自分でも
ニタニタ、あるいはワッハッハと笑いながら、楽しみながら書いているんだろうなという雰囲気も伝わってきます。
図書館に行って、読みたい本がなかなか見つからないときには「とりあえず清水義範でも借りとくか」と思ってしまう、
「大笑い保証」が付いている数少ない作家です。
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日本語の乱れ 単行本 – 2000/11/24
清水 義範
(著)
日本語はどうなるのでしょうか。世にあふれる間違った言葉遣い、気になる言い方をテーマにした爆笑小説集。小学生から大人まで楽しめて、笑いのうちに日本語が身につく日本語練習帳。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2000/11/24
- ISBN-104087744981
- ISBN-13978-4087744989
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「日本語はどうなるのでしょうか」 途端、老人たちが色めき立った。ラ抜き言葉、女子高生の意味不明語、カタカナ語に対する糾弾、非難、苦情の嵐。小学生からお年寄りまで遊べる言葉の遊園地。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2000/11/24)
- 発売日 : 2000/11/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 272ページ
- ISBN-10 : 4087744981
- ISBN-13 : 978-4087744989
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,307,660位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,464位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月24日に日本でレビュー済み
2006年7月18日に日本でレビュー済み
清水義範は,自らの『日本語の乱れ』を題材にして解説する『学習の手引き』で,次のように書いている。
「日本語の乱れ,というテーマは,老人を元気にさせる魔法の言葉だと言ってもよいでしょう。それをラジオが募集してしまえば,ものすごいことになって当然です。」(277頁)
確かに,『日本語の乱れ』で取り上げているような「言葉の誤り」は,老人が嬉々として取り上げたがるようなものばかりで,ゲンナリしてしまう。そうした状態を,『日本語の乱れ』が次のように描写するのは,なるほどと納得。
「とうとう松本は,ニヤニヤ笑いだしてしまった。それはかなりげんなりした時の,力のない笑いだった。」(30頁)
「日本語の乱れ,というテーマは,老人を元気にさせる魔法の言葉だと言ってもよいでしょう。それをラジオが募集してしまえば,ものすごいことになって当然です。」(277頁)
確かに,『日本語の乱れ』で取り上げているような「言葉の誤り」は,老人が嬉々として取り上げたがるようなものばかりで,ゲンナリしてしまう。そうした状態を,『日本語の乱れ』が次のように描写するのは,なるほどと納得。
「とうとう松本は,ニヤニヤ笑いだしてしまった。それはかなりげんなりした時の,力のない笑いだった。」(30頁)
2003年11月19日に日本でレビュー済み
「日本語の乱れ」という題名だけを見ると、日本語についての論文かなぁ、と思えますけど、ホントはちょっとおかしい小説が12編入った短編集です。
名古屋弁の話だったり、音声認識ソフトの話だったり、噂話だったりと、題材はいろいろですが、まあ、難しいことなんて考えずに、ちょっとした合間に気楽に読めて、くすくす笑える本ですよ。
遊び心いっぱいのこういう娯楽小説、わたしはとっても好きですねぇ。
名古屋弁の話だったり、音声認識ソフトの話だったり、噂話だったりと、題材はいろいろですが、まあ、難しいことなんて考えずに、ちょっとした合間に気楽に読めて、くすくす笑える本ですよ。
遊び心いっぱいのこういう娯楽小説、わたしはとっても好きですねぇ。
2001年4月23日に日本でレビュー済み
本書は12の作品が収録されている短編集。表題作はカバー文でも書かれていますが、ラ抜き言葉や女子高生の意味不明用語、カタカナ語や尊敬語、謙虚語……など、他人の言葉遣いの乱れを題材にした作品。いかにも清水義範らしい作品で、思わず笑ってしまいます。他にも言葉の遊びが作品で活かされていて、音声入力ソフトについてを描いた「耳の言葉、目の言葉」も面白かったです。
2004年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一番最初の題目「日本語の乱れ」は面白おかしく読めたんですが・・・
それから続く話は、「え?タイトルの”日本語の乱れ”とはどういう関係があるの?」
と思ってしまう内容が続くばかり。
こんな、期待外れな本いいんですかねねぇ・・・;
読売新聞のサイトのなかで薦めてあったんですが。
ちょっとがっかりでした。
それから続く話は、「え?タイトルの”日本語の乱れ”とはどういう関係があるの?」
と思ってしまう内容が続くばかり。
こんな、期待外れな本いいんですかねねぇ・・・;
読売新聞のサイトのなかで薦めてあったんですが。
ちょっとがっかりでした。