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水滸伝 4 道蛇の章 単行本 – 2001/5/25
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- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2001/5/25
- ISBN-104087745252
- ISBN-13978-4087745252
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2001/5/25)
- 発売日 : 2001/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 4087745252
- ISBN-13 : 978-4087745252
- Amazon 売れ筋ランキング: - 304,261位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,346位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
昭和22(1947)年、佐賀県唐津市生れ。47年中央大学法学部卒。58年「眠りなき夜」で第1回日本冒険小説協会大賞、第4回吉川英治文学新人賞、平 成3年「破軍の星」で第4回柴田錬三郎賞、16年「楊家将」で第38回吉川英治文学賞、18年「水滸伝」で第9回司馬遼太郎賞、19年「独り群せず」で第 1回舟橋聖一文学賞、22年第13回日本ミステリー文学大賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 独り群せず (ISBN-13: 978-4167419110 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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後半は殺人の罪で中国全土に指名手配犯となった宋江が、なぜかすぐに梁山泊に入らず、従者として武松を連れて南部を放浪し同志を増やしていく話がメイン。原作では千里をゆく妖術使いだった戴宗が飛脚業の元締めと言うリアルな設定だったり、「志」なんか何のことやらでひたすら鉄を鍛えて武器を作っている湯隆のエピソードも面白いが、白眉は黒旋風李逵のエピソード。無学な野生児だが怪力無双で老母を大切にしている憎めない男。ところがウッカリ母を一人にしておいて虎に食い殺され、獣のように号泣しているところを宋江に慰められて付いていくことに。宋江を父役に抱き、兄役となった武松と2人素手で二匹の虎を退治する豪傑ぶり。が、金で物を買うことすら知らないバカなので売り物の魚を「借り」ようとして騒ぎを起こし、水中では無敵の張順に溺死寸前まで叩きのめされる。その後陸上に引き上げられた李逵の腹を武松が踏んづけると人間とは思われぬ大量の水を吐いて生き返るマンガチックなエピソード。
そう、水滸伝自体そうだが、北方水滸伝は少しだけ18禁要素がある少年マンガのノリである。例えば今巻では男とはそういうものだと仕込まれている馬桂が李富に体を差し出し中出しさせて彼を癒やすエピソードが描かれているが、あくまで記号的な描写にとどめている。つまり官能小説の要素はないわけだ。さらに一応馬桂と言う女性側の心理描写も北方水滸伝では初めてお目に掛かったが、男性中心の世界観は確固としており、「志」のために妾を殺す宋江の蛮行も許容されてしまう。女より男同志の友情を尊ぶ、正しく少年マンガだなあ~。それにしても原作水滸伝でも指摘されているリーダー宋江の魅力の謎は、彼を好色漢として描いた北方水滸伝でも解消されていない。(魯智深にもそのきらいがあるが)。三国志における劉備元徳のようなカリスマ性が、どうしても宋江には感じ取れない。諸国を放浪して「志」ある同志を募るオルガナイザーとしては致命的な気がするんだけどなあ。いっその事、宋江をローマ帝国の女たらし王シーザーのように描けば良かったのに。どうせ実在の人物じゃないんだから。
しかし武松をともに、「志」を広めるたびを続ける中で、「替天行道」をかかげる梁山泊の仲間がどんどん増えてゆきます。
この巻の最後に宋江の身に最大の危機が・・・
息つくまもなく5巻に読みすすんでしまいます。
馬桂との関係が始まった時からそれが一層顕著になった。
李富は国のために尽力し、馬桂との関係を割り切ることもできず。
以下のように、会ったこともない魯智深との交流をしたい気持ちもある。
宋側の主人公ともいえる李富から目を離せなくなる4巻だった。
『魯智深は 、北へ行ったままだ 。女真族の中に入ったのなら 、生きていない可能性の方が強かった 。死んだと思うと 、ちょっと惜しいような気もする 。一度は 、会って話をしてみたい相手だったのだ 。』
3巻目の終盤で生じた事件のため、宋江は町を逃げ出す羽目になるわけですが、これを逆手にとって自分の目で宋の各地を直接見ながら仲間を増やそうという戦略に切り替えます。まず南方への旅の途中で偶然にも李逵を行脚隊のメンバーに加え、自力で反乱、すなわち官軍との戦争を起こそうとする好漢たちとも意気投合します。
そして、梁山泊本隊が官軍との大規模戦闘を開始する前に、江州近辺で内乱が勃発。いっぽう二竜山は直接梁山泊とは合体していないものの、青面獣の実力と人柄を慕って集まってきた若者たちを兵として鍛え上げ、梁山泊に送るという役割を果たしています。
ただ、終盤で不気味な伏線があり、あっと驚く5巻目につながってゆきます。
ここでまたシリーズに対して苦言を呈しますと、「殲滅する」という動詞。これは、北方氏を含む全共闘世代が「機動隊を殲滅する」と叫んでいたことからわかるように、あきらかに他動詞。にもかかわらず、作家となった北方氏は「殲滅させる」という表現をされる。これでは、使役、すなわち自分では直接手を出さず誰かを使って敵を殲滅させるということで、梁山泊はそういう卑怯なことはしません。
常に笑っているという博打好きの卑劣漢など変な脇役もチョイ役で登場するあたり、人物の描きわけも達者なご様子。涙あり、痛快シーンあり、さまざまな角度で楽しめます。また、岳飛伝への伏線もあります。
原典の『水滸伝』を凌駕した最高峰の中国史小説でした。
そして、読んだ全ての人それぞれに違った想いを抱かせる、枠に嵌らない作品だと思います。
一読の価値は間違い無しだと思います。