本作を原作とした同名映画を見てから読んでみたら
映画はずいぶん原作に忠実に作っていたらしい。
映画のほうが少しコミカルかな。
流れる空気はとてもゆるいのに、主人公の僕が
父親や嫁、義理の妹との距離感を測りきれていないから
緊張感もあって、なんだか少しもやもやした。
人によって好ききらいがきれいに別れる作品だと思う。
あんまり似ていないと遠山さんにいわれる
ジャージ親子でも、口癖は「なんかこう。」と同じ。
ああそうか。口癖ってたしかに似るものかもな、と
妙なところに納得してしまった1冊だった。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,650¥1,650 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,650¥1,650 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥93¥93 税込
ポイント: 1pt
(1%)
配送料 ¥257 6月5日-6日にお届け
発送元: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。 販売者: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
¥93¥93 税込
ポイント: 1pt
(1%)
配送料 ¥257 6月5日-6日にお届け
発送元: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
販売者: もったいない本舗 ※通常24時間以内に出荷可能です。 ※商品状態保証。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ジャージの二人 単行本 – 2003/12/15
長嶋 有
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,650","priceAmount":1650.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,650","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"PTI%2B79KF95NRVMj4rLwbcrasCfB2HElofzcLnS%2FBWHnAIRlOHN%2BVDlOv3N15K5gHobTil9o%2FyCbywy6YS796SHnHrpmbpzwdWKrtKqulCMx45uATqNImrM0HPzUQs76u","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥93","priceAmount":93.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"93","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"PTI%2B79KF95NRVMj4rLwbcrasCfB2HEloCBJ8pyespdOre0NDp2eM4Ugxm1Fc0%2B9%2FWvJRAHt%2B51EVvZTeghkLWJ3LsHBPOBP28emL89tQ4oi20WJl7qKaRxCmJaiauoiuhRfD%2Fz%2Fa2RVQYBVSpY40ncYrooKkEAryt4%2BNNQeXm3ZIWKvLocehzg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
『猛スピードで母は』で芥川賞を受賞した著者が、「低スピードな父」との関係を描いた話題作。仕事嫌いの父と失業中の息子が夏の山荘で過ごすアンチ・スローライフな日々をジャジーに描く。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2003/12/15
- ISBN-104087746771
- ISBN-13978-4087746778
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
作家志望で失業中の僕。父は二度の離婚で慰謝料に追われているが、あまり働かない。そんな父と息子が携帯も届かない標高1100メートルの山荘で、アンチ・スローライフな日々を過ごすことに…。父との関係をジャジーに描く。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2003/12/15)
- 発売日 : 2003/12/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4087746771
- ISBN-13 : 978-4087746778
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,620,962位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 38,558位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 エロマンガ島の三人 (ISBN-13: 978-4167693046 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年5月17日に日本でレビュー済み
妻ともうまくいかず、仕事もその為にやけになって辞めちゃって
実父の別荘(山荘のようなもの)で父と二人で過ごす夏の日々の話。
パラレルの主人公と同一人物かも。妻は不倫していて、
結局不倫相手が遊びでうまくいかなかったみたいけど、不倫した
という事実をどうしても許せない。話のはしばしに散らばる妻への
消せない恨み辛みが情けない感じに描写されている。
「パラレル」でも思ったけど、この本でも恋愛に関しては男の人の
方がねちねちしているのかなって思った。
それでも世間一般の父親よりいいかげんっぽい父(実際に2回離婚
して、今は3回目の結婚をしている)とのやり取りや、
別荘での日常生活の描写が良い感じにおもしろく、
話の重みを中和している。話の舞台が自然の中でなければ
もっともっと重くて読みすすめにくい話だったかも。
実父の別荘(山荘のようなもの)で父と二人で過ごす夏の日々の話。
パラレルの主人公と同一人物かも。妻は不倫していて、
結局不倫相手が遊びでうまくいかなかったみたいけど、不倫した
という事実をどうしても許せない。話のはしばしに散らばる妻への
消せない恨み辛みが情けない感じに描写されている。
「パラレル」でも思ったけど、この本でも恋愛に関しては男の人の
方がねちねちしているのかなって思った。
それでも世間一般の父親よりいいかげんっぽい父(実際に2回離婚
して、今は3回目の結婚をしている)とのやり取りや、
別荘での日常生活の描写が良い感じにおもしろく、
話の重みを中和している。話の舞台が自然の中でなければ
もっともっと重くて読みすすめにくい話だったかも。
2009年6月3日に日本でレビュー済み
「ああ、人間ってこんなもんだよな」
(いい意味で)
と、読みながら思う作品。
別に何が起こるわけでもなく、
ロクデナシでもないが、いい大人でもない登場人物たち。
「てきとう」とか、「いいかげん」とか、
そんな言葉が小説の世界にマッチする。
個人的にクライマックスは、
ジャージに刺繍された「和」の読み方が判明する場面…。
それくらい何も起こらないのだが、
そのどんくささがとてつもなくいい。
小説なのに微妙な「間」を感じる、
休日の夕暮れにビールでも飲みながら読みたい一冊。
(いい意味で)
と、読みながら思う作品。
別に何が起こるわけでもなく、
ロクデナシでもないが、いい大人でもない登場人物たち。
「てきとう」とか、「いいかげん」とか、
そんな言葉が小説の世界にマッチする。
個人的にクライマックスは、
ジャージに刺繍された「和」の読み方が判明する場面…。
それくらい何も起こらないのだが、
そのどんくささがとてつもなくいい。
小説なのに微妙な「間」を感じる、
休日の夕暮れにビールでも飲みながら読みたい一冊。
2008年7月29日に日本でレビュー済み
いい年の男二人が学校の名前の入ったジャージ姿・・・
この「絵」って違和感あるけど妙に和める不思議な風景です。
この風景を想像するだけでニヤニヤしちゃう(笑)
ビジュアル的にやられました。
大人になると、こんなのんびりした時間を過ごすことはなかなかできない。
何が起こるわけじゃないけど、佇まいが珍妙で、ぎこちない空気のユルユル加減が変な癒し効果になって、
なんだかこの本を読んでいる時間はすごーくくつろげました。
父子がよく食べている魚肉ソーセージ。
私も大好きですが、このB級さがこの作品とうまくマッチしてるんだよねぁ。
憎らしいほど絶妙な小道具でした。
この「絵」って違和感あるけど妙に和める不思議な風景です。
この風景を想像するだけでニヤニヤしちゃう(笑)
ビジュアル的にやられました。
大人になると、こんなのんびりした時間を過ごすことはなかなかできない。
何が起こるわけじゃないけど、佇まいが珍妙で、ぎこちない空気のユルユル加減が変な癒し効果になって、
なんだかこの本を読んでいる時間はすごーくくつろげました。
父子がよく食べている魚肉ソーセージ。
私も大好きですが、このB級さがこの作品とうまくマッチしてるんだよねぁ。
憎らしいほど絶妙な小道具でした。
2005年11月11日に日本でレビュー済み
親子、兄妹、夫婦、なんだかみんな複雑な関係なんだけど、山中で過ごす夏の数日間には、その縮図が凝縮されていました。劇的なことは何も起こらないのに…。
『猛スピードで、母は』で母と子、
『パラレル』で夫婦、
『ジャージの二人』で父と息子の関係だなー、となんとなく思いました。
『猛スピードで、母は』で母と子、
『パラレル』で夫婦、
『ジャージの二人』で父と息子の関係だなー、となんとなく思いました。
2007年6月11日に日本でレビュー済み
庶民が別荘を持つとこんなものだろう、と本筋とは関係のないところで感心してしまいました。
つまらない(主人公の精神的に)日常を綴った作品ですが、じんわりと染み入るものがあります。
つまらなそうに見える人にも、その人の哲学があって、はっきりしない悲しみがあって、時間がゆっくり流れていく、そんな感じを綴った作品と思いました。
つまらない(主人公の精神的に)日常を綴った作品ですが、じんわりと染み入るものがあります。
つまらなそうに見える人にも、その人の哲学があって、はっきりしない悲しみがあって、時間がゆっくり流れていく、そんな感じを綴った作品と思いました。
2004年4月12日に日本でレビュー済み
佐野洋子さんのエッセイ「神も仏もありませぬ」に、長嶋有さんがでてきて、思いがけないところで、思いがけない人と人が交流しているのだなぁと興味をひかれて読みました。
長嶋作品は、芥川賞の「猛スピードで母は」を読んで、小難しい難解な文章だけが、文学じゃないって評価されたようで、とても素敵だなと思っていましたが、この「ジャージの二人」にも同じ感想を持ちました。
あまり売れていないカメラマンの父と、売れない小説を書いているらしい息子がふたり、胸に小学校の名前の入った古着のジャージを着て、群馬の別荘とは名ばかりの小屋で、夏休みの終わりのような一週間を過ごす。
なにがおこるわけでもなく、二人でそれぞれの鬱屈した思いを抱えながら、淡々と日を過ごしている様子が描かれていますが、とりたてて面白いわけでもないのに、思わず笑ってしまうユーモアが、とてもいいです。
だいたい「だいの大人」がふたり、胸に刺繍の入った古着のジャージを着ているところを想像しただけで、なんか思わずニヤッとしてしまいますよね。
人に何かを伝えるのに、やさしい言葉で判りやすく、平明に書くというのは、実は一番難しいことではないかと常々考えていますが、この作者は、推敲に推敲を重ねたであろう文章を、ちっともそんな風に感じさせないよう、するっと差し出してくれます。
読みやすくて、ほんわりしているのに、胸にじわっと残ります。
長嶋作品は、芥川賞の「猛スピードで母は」を読んで、小難しい難解な文章だけが、文学じゃないって評価されたようで、とても素敵だなと思っていましたが、この「ジャージの二人」にも同じ感想を持ちました。
あまり売れていないカメラマンの父と、売れない小説を書いているらしい息子がふたり、胸に小学校の名前の入った古着のジャージを着て、群馬の別荘とは名ばかりの小屋で、夏休みの終わりのような一週間を過ごす。
なにがおこるわけでもなく、二人でそれぞれの鬱屈した思いを抱えながら、淡々と日を過ごしている様子が描かれていますが、とりたてて面白いわけでもないのに、思わず笑ってしまうユーモアが、とてもいいです。
だいたい「だいの大人」がふたり、胸に刺繍の入った古着のジャージを着ているところを想像しただけで、なんか思わずニヤッとしてしまいますよね。
人に何かを伝えるのに、やさしい言葉で判りやすく、平明に書くというのは、実は一番難しいことではないかと常々考えていますが、この作者は、推敲に推敲を重ねたであろう文章を、ちっともそんな風に感じさせないよう、するっと差し出してくれます。
読みやすくて、ほんわりしているのに、胸にじわっと残ります。
2004年10月8日に日本でレビュー済み
淡々と、淡々と、ただ過ぎていく、そんな雰囲気。
いいのではないか、と思う。
何にも得るものがないような一日を過ごしてみたいときに読むような
空気のような読書が味わえる作品であろう。
しかし、丁寧に書かれていると思う。
いいのではないか、と思う。
何にも得るものがないような一日を過ごしてみたいときに読むような
空気のような読書が味わえる作品であろう。
しかし、丁寧に書かれていると思う。