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綺譚集 単行本 – 2004/8/5

4.0 5つ星のうち4.0 45個の評価

孤高の異才が奏でる幻視文学の究竟!
『ペニス』他の長篇で、幻想の新境地を拓き続けてきた異才の、もう一つのマスターピース。甘美で凶暴な幻想に満ちた、驚嘆すべき十五の綺譚。収録作「約束」他は伊・国際アンソロジーにも収録!
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

幻想の新境地を拓き続けてきた孤高の異才が持つもう一つのマスターピース。「天使解体」「サイレン」「玄い森の底から」など、甘美で凶暴な幻想に満ちた15の物語を収めた短編集。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2004/8/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/8/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087747034
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087747034
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 45個の評価

著者について

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津原 泰水
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津原泰水(津原やすみ)

TSUHARA Yasumi

■1964年、広島市生まれ。広島県立広島観音高等学校、青山学院大学国際政治経済学部卒。

■1989年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。

■1997年より現名義にて幅広いジャンルを網羅する執筆活動をおこなう。

■2006年発表の自伝的青春小説『ブラバン』がベストセラーとなる。

■2012年、短篇集『11』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。

■2014年、短篇「五色の舟」がS-Fマガジン “オールタイム・ベストSF” 国内短編部門1位に選出される。同年、マンガ化されていた同作(漫画:近藤ようこ)が第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
45グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年7月10日に日本でレビュー済み
 彼岸と此岸のあわいを文章で描こうとした短編集。15の小品がちりばめられている。多くの作品に、解説で「パリノウド」と説明される「はぐらかし」(韜晦)技法によって、奥行きのある作品に仕上げている。
 たとえば冒頭の「天使解体」では、ただ交通事故で即死した少女を少々損壊するだけの話である。他にも死体愛好癖や性倒錯、近親相姦や心霊現象が素材になっている。ただ作者が作品に自己陶酔してしまわずに、作品として客観化しようとする姿勢が、結末近くの「はぐらかし」技法を採用しているように感じられる。
 読者を怖がらせたり驚かせたりしようというのではなく、むしろ自分の書きたかった異形の世界を、少しでも受け手の口に合うように仕上げたシェフの工夫である。
 少し興ざめなのは、裏面の紹介文や解説が本作品集を大仰に大傑作扱いしすぎていて、そう思えない者は間違っているとでもいわんばかりなことだ。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
無気味且つ幻想的な作品群。津原ワールドが存分に咲き乱れています

個人的には『玄い森の底から』が好き。文芸に秀で過ぎた筆者にしか書けない一品だと思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年3月1日に日本でレビュー済み
津原泰水がこれまで様々な媒体に掲載した短編15作が収録されている。驚くべきはその多様性。様々な切り口で描き出される文章は、七色の怪しげな輝きをもって読み手を幻惑し、異境の地へと誘い込む。そして全編に渡って立ち上る濃密な情感。それは時に呪詛の念であり、思慕の情であり、怜悧な殺意であり、エロスの衝動であり、生への執着であり、絶望的な諦念でもある。それらが美麗な文体を通し咲き乱れる。咽返るような密度で充満する。

あな恐ろしや津原泰水この人は一度死んだことがあるに違いない

この世に無いモノが想う走馬灯の記憶『暗い森の底から』

死んだはずのモノがスルリと蘇る『アクアポリス』

常人には想像もつかぬ観点から語られる物語の多くは、怖気をふるうような不気味でグロテスクな想像を喚起させながら、同時に芸術的とさえ言いたくなるような繊細な美意識を伴って迫りくる。氏の艶やかな筆致により場に満ち満ちる情感。其にほだされた時、現実と非現実の境はその意味を失い、掴みきれぬもどかしささえどこか心地よい、「幻想」という名の異世界へと引きずりこまれる。現実を侵食する現実に非ざる空気。恐ろしくも美しい情念の糸に絡め取られる253頁。素晴らしいです。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近の作家の中では、「文を書く」ということにきちんととりくんで

いる稀有な書き手の一人。

収録された作品の中には当たり外れもありますが、この作者を知るに

は他の本よりもお薦めの一冊。

「玄い森の底から」の一節に、「いい目をしてらっしゃる。ただ、

手がそれについていってませんな」という、書家の言葉がありますが、

作者自身にとっての自戒の言葉のような気がします。

「この程度の作品では、自分が今まで圧倒された偉大な作品に全く

太刀打ちできない」という思いを抱きつつ、作品を書いている作家

ではないでしょうか。もっと化けてほしい、という期待をこめて

☆4つ。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーの奇怪さが滲み出ているとはいえ
やや文章が下品に思えた。綺麗ではない。抽象的で申し訳ないが何となく、もう少し経てばこの方は化ける気がする。
確実に言えることは、表紙だけ見て衝動買いすると絶対に後悔するということである。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月21日に日本でレビュー済み
 というものをきちんと押さえていて、レベルとしても高いものが揃っている。ホラーと一概に分類することができない、幻想的な文学感が読者の思考をぐらぐらと揺さぶる。

 最後の隣のマキノさんはいわゆる企画ものをの短編だが、それは気にしなくていい。よくわからない人は、とりあえずあれはギャグだと思っていただいてけっこう。

 とりあえず、稀有な筆致で、わざと崩しているだろう現実的解釈が難しい文もなかなかに素敵。おすすめ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月19日に日本でレビュー済み
「あな恐ろしや
津原泰水この人は一度死んだことがあるに違いない」
本屋さんでこの本の単行本を手に取れる方は
桐野夏生さんの帯に目を奪われるだろう

FB機能によれば丁度一年前の今日、
彼の作者の「エスカルゴ兄弟」を読了し
レビューしていた奇特を思うが
前読作品のコミカルでファミリアな印象と
この短編15品集のダークでサロメなゴシックな
世界観は見事に180度引っくり反っていることに
二度吃驚であります

それぞれの作品は井上さんの異形アンソロジーや
ミステリ雑誌に1997年から2002年に渡って
薔薇めかれた輝石の欠片を集めたもので、
意図したか偶然か文調も素材も読後感も転電波羅波羅、
華麗で漆黒のマスカレードの体でした

エロくて、グロくて、タナトスで、厨二で、ゴスロリ
全編で人が簡単に死に、
死人が当然のように生者の領域を犯します

主語と述語が繋がらない不安

突然意味不明な怪異に突然開門する文章の暗がり

編集者と校閲者と文字変換機能を虐待しまくる
旧字体の迷宮染みた非平衡感覚の酩酊

綺譚の綺は奇形の意に非ズ、優美で綾なる修辞を指ス

この異形の一文を最後に御紹介しよう
 
そうだ (そうだ (そうだ (そうだ封印を)
封印を) 封印を) 封印をいま) いま) いま!
私に懇願する) 封印を早く!)! ‼
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月30日に日本でレビュー済み
下品などすけべの駄作です!!
こうした作品なら古典を
お読み下さい!!

殺人が、嫌いなのに
なぜこうした作品をわざわざ読むか、
わかりません!!

ゼロにしても良いくらいです

友人にかりて、吐きそうになりました
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート