小説はほとんど読まない私が、知人に勧められて読んでみました。
とりとめなく、互いに関連性もない短編が19個。
私に合わないと思い込んでいたが、思いの外良かったです。
ありきたりな表現をすると、何か忘れていたみずみずしい感性を一瞬だけ思い出させるような感覚を得ました。
こうした短編もいいものだな、と思わせられました。
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gift 単行本 – 2004/10/26
古川 日出男
(著)
神さまの手から零れ落ちた、19の小さな奇蹟。
妖精の足跡、神聖なる生春巻、無人島で幻の音楽を聞き続ける男――強靱かつ豊かなイマジネーションで世界を19の物語に結晶。『アラビアの夜の種族』『サウンドトラック』の著者が紡ぐ掌編集。
妖精の足跡、神聖なる生春巻、無人島で幻の音楽を聞き続ける男――強靱かつ豊かなイマジネーションで世界を19の物語に結晶。『アラビアの夜の種族』『サウンドトラック』の著者が紡ぐ掌編集。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2004/10/26
- ISBN-104087747212
- ISBN-13978-4087747218
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2004/10/26)
- 発売日 : 2004/10/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 160ページ
- ISBN-10 : 4087747212
- ISBN-13 : 978-4087747218
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,221,202位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 328,256位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年10月23日に日本でレビュー済み
烈な長編のイメージが強い作者だったので、リリカルなこの掌編集は意外だった。個人的に、読んだ感じ村上春樹のような感性を感じた。
恐らく意識して書いてると思うが、作者の長編に感じるピリピリした緊張感が微塵もなく、読み手に優しい、正にgiftであった。こんな作品も悪くない。
恐らく意識して書いてると思うが、作者の長編に感じるピリピリした緊張感が微塵もなく、読み手に優しい、正にgiftであった。こんな作品も悪くない。
2014年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今/ここではない、時間/場所へ移動する/せざるを得ない。それは、今/ここに対する絶望、閉塞感、停滞感があるから。でも、移動したからといって解消されるとは限らない。それでも、私たちは希望を失ってはいけない。いや、希望とは湧いて出てくるものだ。湧いて出てくるものを抑え込む必要はないでしょう。ほんのちょっとしたきっかけで湧き出てくる希望。そのきっかけは言わば贈りもの、見過ごしちゃいけないよ。
こんなことを本書を読んで思いました。軽いタッチで書かれたものが多い掌編集ですが、心への響き方は軽くはありません。
こんなことを本書を読んで思いました。軽いタッチで書かれたものが多い掌編集ですが、心への響き方は軽くはありません。
2006年10月31日に日本でレビュー済み
この古川日出男さんの掌編集『gift』に収められた19の物語たち。
その一つ一つが確かに生きていて、それぞれがそれぞれの深呼吸の
仕方を知っている。19のショートストーリーの小さいけれど大き
い息吹に包まれると、なんとも言えない感覚に包まれます。最高に
キュートで、優しくて、ココロをぎゅってされるカワイイ物語たち
です。
僕のベスト5を挙げたいと思います。
1位 天使編
2位 夏が、空に、泳いで
3位 鳥男の恐怖
4位 あたしはあたしの映像のなかにいる
5位 ちいさな光の場所
です。しかし、19編すべてどれも愛しい。
ふと、読み返したくなる。
その一つ一つが確かに生きていて、それぞれがそれぞれの深呼吸の
仕方を知っている。19のショートストーリーの小さいけれど大き
い息吹に包まれると、なんとも言えない感覚に包まれます。最高に
キュートで、優しくて、ココロをぎゅってされるカワイイ物語たち
です。
僕のベスト5を挙げたいと思います。
1位 天使編
2位 夏が、空に、泳いで
3位 鳥男の恐怖
4位 あたしはあたしの映像のなかにいる
5位 ちいさな光の場所
です。しかし、19編すべてどれも愛しい。
ふと、読み返したくなる。
2015年8月28日に日本でレビュー済み
189頁に二十編の物語をつめ込んだ短編集。
オチのないショートショート、あるいは長編のためのアイディアノートのような作品だ。文章を書くのが好きな大学生がノートのはしっこに書き留めた雑感のようでもある。叩きつけるような文体で描くショートストーリーは、突然始まり、突然終わる音楽を思い起こさせる。
残念ながら心に残る作品はお目にかかれない。激しさやトゲトゲしさをはらんだ作品もあるのだが、共感する前に物語がプッツリと途切れてしまうので、もやもやしてしまう。そういうのも含めてリズムに乗れれば楽しいのだろうけれど、どうにも上手くいかなかった。
サクサクいけるからと、読み急いではダメなのかもしれないな。
オチのないショートショート、あるいは長編のためのアイディアノートのような作品だ。文章を書くのが好きな大学生がノートのはしっこに書き留めた雑感のようでもある。叩きつけるような文体で描くショートストーリーは、突然始まり、突然終わる音楽を思い起こさせる。
残念ながら心に残る作品はお目にかかれない。激しさやトゲトゲしさをはらんだ作品もあるのだが、共感する前に物語がプッツリと途切れてしまうので、もやもやしてしまう。そういうのも含めてリズムに乗れれば楽しいのだろうけれど、どうにも上手くいかなかった。
サクサクいけるからと、読み急いではダメなのかもしれないな。
2008年1月21日に日本でレビュー済み
また不思議な短編集でした。
短編集なので
気楽に読めるものの、
内容は不思議な話が多くて
ついていくのが精一杯でした。
ただその流れが悪いわけではなく、
不思議な話の中にも
なぜか心がゆったりできるシーンもいくつもあり、
読後感は悪くないです。
いつまでもその世界の中に漂っていたい
そんな気持ちになりました。
短編集なので
気楽に読めるものの、
内容は不思議な話が多くて
ついていくのが精一杯でした。
ただその流れが悪いわけではなく、
不思議な話の中にも
なぜか心がゆったりできるシーンもいくつもあり、
読後感は悪くないです。
いつまでもその世界の中に漂っていたい
そんな気持ちになりました。
2010年9月4日に日本でレビュー済み
一つ一つはガツン!と強力なインパクトを与えられる作品ではないのですが、
読んでいる内にいつのまにかふわ〜っと現実を離れ、別の空間に引き寄せられる……
そんな小説だと思いました。
独特の世界観や表現力。プロの作家さんに言うことではないかも知れませんが、
言葉の選び方が本当に上手いなあ、文章が巧みだな、としみじみ感じました。
万人向けではないので読者によって好みが分かれそうですが、私はとても味わい深く読みました。
読んでいる内にいつのまにかふわ〜っと現実を離れ、別の空間に引き寄せられる……
そんな小説だと思いました。
独特の世界観や表現力。プロの作家さんに言うことではないかも知れませんが、
言葉の選び方が本当に上手いなあ、文章が巧みだな、としみじみ感じました。
万人向けではないので読者によって好みが分かれそうですが、私はとても味わい深く読みました。
2009年8月15日に日本でレビュー済み
やっぱり、古川日出男はすごいな。
薄い本に19のごく短い短編が詰め込まれている。
どれも好きだけど、猫が出てくる彼の小説が特に好き。
彼の作品は、もったいなくて、実は全部読んでいない。ゆっくり読んでいきたい。
薄い本に19のごく短い短編が詰め込まれている。
どれも好きだけど、猫が出てくる彼の小説が特に好き。
彼の作品は、もったいなくて、実は全部読んでいない。ゆっくり読んでいきたい。