落語について何も知らない私が一介の通になれる。
そんな素敵な本です。
謎自体そんな大掛かりなものはありませんが、
一話一話無駄なところなく、知識の押し付けもなく、
テンポよく話が進んでいきます。
章ごとのテーマの噺との関係性も
しっかりしているのにしつこさがない。
キャラの描き分けもうまく、
特に主人公の不良少年は
気が付くと大きく成長していて、
その展開にどこも無理がないというところが
作者の筆力を感じさせます。
師匠の梅寿の破天荒な生活ぶりも
茶目っ気、人間味があって共感が持てます。
よくできた一話完結のコメディドラマを見ている気分で
肩がこることは全くありません。
楽しい時間を過ごした後、落語をのぞいてみたくなります。
テーマ、内容の重い本に疲れたときにお勧めです
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笑酔亭梅寿謎解噺 単行本 – 2004/12/15
田中 啓文
(著)
ダブルポイント 詳細
不良少年&老噺家、笑いと涙の落語ミステリー!
無理やり落語家に弟子入りさせられた、不良少年の竜二。師匠にどつかれ、兄弟子には嫌がらせを受ける毎日。逃げる機会をうかがっていた竜二だったが、そんな中、事件が…。本格落語ミステリー。
無理やり落語家に弟子入りさせられた、不良少年の竜二。師匠にどつかれ、兄弟子には嫌がらせを受ける毎日。逃げる機会をうかがっていた竜二だったが、そんな中、事件が…。本格落語ミステリー。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2004/12/15
- ISBN-104087747239
- ISBN-13978-4087747232
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2004/12/15)
- 発売日 : 2004/12/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 304ページ
- ISBN-10 : 4087747239
- ISBN-13 : 978-4087747232
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,839,064位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 375,313位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年1月31日に日本でレビュー済み
田中啓文氏にしては、珍しい、一般的にオススメしやすい作品。
個人的には、バカなダジャレ満載の、グログロホラーや
不条理極まりない、SFなども大好きなのですが、
人には勧めにくい。
しかし、この作品は、誰にでもススメられる、
人情と、ユーモアに満ちた、ライトミステリです。
短編は、すべて落語がモチーフ。
毎回の最初に、カンタンな噺の解説が入り、
作中でも、解りやすく解説される。
読むほどに、落語が聞きたくなり、
情緒ある、古きよき文化を知りたくなる、
そんな作品です。
個人的には、バカなダジャレ満載の、グログロホラーや
不条理極まりない、SFなども大好きなのですが、
人には勧めにくい。
しかし、この作品は、誰にでもススメられる、
人情と、ユーモアに満ちた、ライトミステリです。
短編は、すべて落語がモチーフ。
毎回の最初に、カンタンな噺の解説が入り、
作中でも、解りやすく解説される。
読むほどに、落語が聞きたくなり、
情緒ある、古きよき文化を知りたくなる、
そんな作品です。
2006年3月15日に日本でレビュー済み
ミステリー・落語・ジャズの三題噺を小説にしたらこうなるのではないでしょうか?
軽く読めるのだが他にないジャンルで、私のようなM・コナリー、ビル・エバンス、柳屋さん喬が大好きな人間は、まさにヤッホーと叫びたくなる。
帰りの電車で2駅(田舎だから帰りが大変)乗り越したのも久しぶりです。
お薦め!
軽く読めるのだが他にないジャンルで、私のようなM・コナリー、ビル・エバンス、柳屋さん喬が大好きな人間は、まさにヤッホーと叫びたくなる。
帰りの電車で2駅(田舎だから帰りが大変)乗り越したのも久しぶりです。
お薦め!
2005年5月8日に日本でレビュー済み
◆関西落語会の重鎮、笑酔亭梅寿は実は呑助で借金まみれの噺家。不良少年「竜二」はあくの強い封建的な芸人社会にむりやり弟子入りさせられが、まわりで起きるミステリーの謎解きに才能を発揮する。そして、師匠と兄弟弟子たちの関係に悩みながらも、やがて落語に惹かれ、本気で落語にとりくもうとするのだが、突然の破門…。◆落語の面白さ、芸人の姿などとあわせて、笑酔亭梅寿の豪放磊落(一見でたらめ)な人間性と竜二の青春の行方。一気に読み通してしまう面白さでした。著者には、続編を強く強く要望いたします。◆ところで、テレビでは、タイガー&ドラゴンが大人気ですが、この小説はTVとは無関係なのでしょうか?