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メコン・黄金水道をゆく 単行本 – 2004/12/15

3.8 5つ星のうち3.8 44個の評価

メコンの旅は贅沢だった。
「世界の穀倉」東南アジアを支える「黄金水道」メコン4400kmの濁流を縦断した、大河といのちの絵巻物。紀行文と作者自ら撮りおろした写真とで構成するフォトエッセイ集。カラー図版多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2004/12/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/12/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087747344
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087747348
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 44個の評価

著者について

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椎名 誠
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1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。「本の雑誌」編集長。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)『武装島田倉庫』などのSF作品、『わしらは怪しい探検隊』シリーズなどの紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)『哀愁の町に霧が降るのだ』『岳物語』『大きな約束』などの自伝的小説、『風のかなたのひみつ島』『全日本食えば食える図鑑』『海を見にいく』など旅と食の写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞している。

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
44グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メコン河流域に生きる農民、漁民などの生活感を河下りしながら、見て、話して、食べて、泊まるうらやましい旅の記録集です。

国や地域ごとに若干の違いはあるものの「熱いフー(フォー・米麺です)に何種類かのトウガラシの粉末や青だの赤だののトウガラシを丸ごとそのままどさりとのせる。さらにエビ系とスルメ系の魚醤やカニミソみたいなもの、正体不明のネバネバ系(これはマッシュルーム、キノコ発酵系だそうです)、香草、ミント、ライムを!」という描写はまさによだれが出そうな美味しさです。現地でさんざん味わったのに、帰国後すぐにまた食べたくなってしまいます。

ひとつだけ異論です。椎名さんはビアラオの「濃くて甘い」理由は、電気や冷蔵庫がないので「氷」で冷やすためだ、と書かれていますが、個人的には麦、ホップ以外に副原料として「米」を使うからだと思います。その「米」がラオスでは常食する「モチ米」だから甘く感じるはずです。
2008年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回のシーナさんの旅はワイワイドカドカと仲間で旅を楽しむというものではなく、ひたすらにアジアの大河、メコンの生きた足跡を追い続けるというものです。
こういった辺境を渡り歩く旅はシーナさんの持ち味が生かされています。
読んでいるうちに、自然が醸し出す壮大なパノラマと共に雄大なロマンの中に立っているように思えてきます。
漁をしている人、養殖をしている人、魚を加工処理している人、酒を醸造している人、物売りをしている人、子供たちの屈託ない笑顔と。
苛酷な環境の中で人々の暮らしは厳しいけれど、いずれも豊かなメコンの恵みを受けて暮らす人々を中心によく描写してあります。
そういったシーナさんが肌に感じたものに加えて、アジアンテイストに舌鼓を打ち、雄大な自然にぶつかって野趣あふれる旅が展開していきます。
メコンと共に時間に捕らわれないゆったりした人々の暮らしの中に豊穣の幸せを大いに感じました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
紀行文として興味深い
しかし取材のための大名旅行である点をもっと明らかにしてほしい
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年8月29日に日本でレビュー済み
 南米パタゴニア,オーストラリアの砂漠,モンゴルの草原…世界各地の辺境を旅して,いくつもの紀行を記している椎名さん.メコン川はまだ行ったことがなかったのか?意外だったな.

 アジア有数の大河・メコンを,ラオスから河口まで下り,風景や人々との触れ合い,生活などを写真を多く交えながらまとめている.

 ラオスでは山岳民族,カンボジアではトンレサップ湖の水上で暮らす人々,ベトナムでは河口の漁師たち,そしてプノンペンやホーチミンの都市部の人々,いずれもメコンとともに生きている.そしてメコンの流域ごとの漁業の方法や生活のスタイルがある.

 ラオスのルアンパバーンには,メコン唯一の滝というコーンパペンがあり,人々は「メコンの折れるところ」と呼んでいる.その近くの島では巨大な魚が獲れ,水田が広がり,果物も豊かだという.そして何よりもゆったりとした時間の流れが感じられる.経済的にはある程度豊かかもしれないが,ついて行けないほど速い時間の流れの中であくせく働く私たち日本人と何と対照的なことか.

 こんな日本から脱出できるわけではないが,それほど遠くない場所に別の豊かさがあることに何となくほっとさせられる.
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界でも最も謎多き国際河川であるメコンの流域を自動車中古エンジンを取って付けた様な危なげなボートで、あるいはおんぼろ四駆で四カ国を旅すると言う椎名誠らしい思い付きと実行力に感動するとともに、彼の繊細な感性に惹きつけられる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アジアでは揚子江、黄河に次ぐ大河であるメコン河。標高5千mのチベット高原から流れ下り、中国、ラオス、ミヤンマー、タイ、カンボジャなどの国々5千km余を経て、広大な河口はベトナムで海に入る。流域の人々の河との生活の密着度は高く、それらの地域をラオスから河口までを訪問、写真と文章で綴ったものだ。私はこの辺の国々の人の顔が日本人に似ており、服装や生活習慣がとても好きだ。

いったいこんなのが売れるのだろうかという、得体の知れない物を少し並べて、ひたすら客を待つ。一昔前の日本でも、場末などでよく見掛けた光景だ。その日の食事代を稼げればという、のんびりした時間が流れている。一方河口に到ると、豪快なドンダイ漁をする男達。河に突き刺した杭に渡した竹を行き来して船の漁師と連携、網を手繰るというもの。鳥の巣のような小屋で寝泊りしている。今迄に死者も何人か出ているそうだ。

辺境への旅がライフワークという、著者のもの初めて読むが、流域の人達の暮らしが生き生きと語られる楽しい旅行記である。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メコン川を上流から下っていくといった内容ですが、そこに住む人々の情景や生活が判る写真も
センスがよく、文章だけでは表現し難い部分をよく補っていて良いです。

自分自身、メコン川が好きでラオスのフェイサイ、ルアンパバーン、ビエンチャン、また、メコンに
かかる二つの橋を渡るなど旅をしてきましたが、よくぞここまで行けたのだなと関心してしまい
ます。

また、真似はできませんが、旅心を彷彿とさせられる力があり、読んでいて楽しかったです。
メコン川が好きな人には絶対お勧めです!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月27日に日本でレビュー済み
椎名さんの旅行記は何冊も読んでいるので、「ああ、いつもの椎名節だなぁ」というのが第一印象。
あくまで楽しく、さらりと読めて、人や自然の営みに対する愛情や驚きのようなものが掻き立てられる。良質な紀行エッセイだ。

さて、今回はメコン川流域、ラオス、カンボジア、ベトナム三カ国にまたがる大旅行。
10倍以上に膨張する湖、数千人が住む川中島、海と見まごうほど巨大な河口など、その自然のスケールの大きさには圧倒される。

だが、より印象的なのは、そんな大自然に翻弄されながらも、人々がそれをうまく利用し、たくましく生きている、ということ。
特に漁のために、川の中にぽつんと立てられた掘っ立て小屋で一年のほとんどを過ごす人の話はすごい。
流れが激しく、落ちたら助からない恐れもあるような場所で、脱出用の船もなく、一本の棒だけで支えられた小屋で過ごす人々。
ぜひ写真とともに一読いただきたいエピソードである。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート