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家、家にあらず 単行本 – 2005/4/26
松井 今朝子
(著)
家と血の絆をめぐる長編時代ミステリー。
同心の娘・瑞江は、亡き母につながるおば様・浦尾の勧めで、砥部家の奥御殿につとめ始めた。女たちの強烈な確執のなか、不可解な事件が起こる。父とともに真相を探る瑞江。長編時代ミステリー。
同心の娘・瑞江は、亡き母につながるおば様・浦尾の勧めで、砥部家の奥御殿につとめ始めた。女たちの強烈な確執のなか、不可解な事件が起こる。父とともに真相を探る瑞江。長編時代ミステリー。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2005/4/26
- ISBN-104087747522
- ISBN-13978-4087747522
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2005/4/26)
- 発売日 : 2005/4/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4087747522
- ISBN-13 : 978-4087747522
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,328,014位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 322,031位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1953年、京都祇園生まれ。歌舞伎の企画・制作に携わった後、故武智鉄二に師事して、歌舞伎の脚色・演出を手がける。97年『東洲しゃらくさし』で小説家としてデビュー。『吉原手引草』で第137回直木賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 今朝子の晩ごはん―仕事も遊びもテンコ盛り篇 (ISBN-13: 978-4591117569)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
期待を裏切らぬ、サスペンスあり、冒険あり、涙の結末ありの、松井今朝子の才能が遺憾なく発揮
された痛快時代ミステリーでした。『家、家にあらず』とは何だったのか・・・・。
やや古い作品ですが、未だご覧になっていなければ、ぜひ確かめてください。面白いですよ、これ。
された痛快時代ミステリーでした。『家、家にあらず』とは何だったのか・・・・。
やや古い作品ですが、未だご覧になっていなければ、ぜひ確かめてください。面白いですよ、これ。
2014年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
多くの女性が中心となって展開されるストーリーに、時間を忘れ一気に読み上げました。
最終の場面では、気がつけば涙が・・。松井今朝子作品の中でも爽快さはダントツです。
最終の場面では、気がつけば涙が・・。松井今朝子作品の中でも爽快さはダントツです。
2021年2月6日に日本でレビュー済み
一作目の「非道、行ずべからず」が歌舞伎の世界を舞台にしたミステリーで非常に面白かったため、第2弾の本作も手に取ってみた。
時代は一作目から遡り、一作目では引退間際であった萩野沢之丞がまだ売り出し中のところで登場するなど、一作目との繋がりはあるものの、内容としては完全に別な作品である。
内容は主人公の若い娘の瑞江が大名の奥御殿 に奉公に上がるところから始まり、女ばかりの世界で発生する連続する殺人事件に巻き込まれる様子を描いている。
やや展開がわかりにくくついていくのに苦労する部分もあったが、結構楽しく読むことができた。ただ、歌舞伎小屋の世界を深く描き他第一作と比べると、登場人物への共感も今一歩できず、謎解きも見事に決まったとは言えない作品であった。
時代は一作目から遡り、一作目では引退間際であった萩野沢之丞がまだ売り出し中のところで登場するなど、一作目との繋がりはあるものの、内容としては完全に別な作品である。
内容は主人公の若い娘の瑞江が大名の奥御殿 に奉公に上がるところから始まり、女ばかりの世界で発生する連続する殺人事件に巻き込まれる様子を描いている。
やや展開がわかりにくくついていくのに苦労する部分もあったが、結構楽しく読むことができた。ただ、歌舞伎小屋の世界を深く描き他第一作と比べると、登場人物への共感も今一歩できず、謎解きも見事に決まったとは言えない作品であった。
2008年7月21日に日本でレビュー済み
集英社文庫のナツイチ、2008夏の一冊に選ばれていました。
集英社のWEBには、BOOKNAVI 書籍試し読みのサイトがあり、
見出しの1ページ程度の本文が掲載されています。
神田川を17歳の瑞江が通っていく。
弟の平左衛門は家に残っている。
そんな出だしが分かる。
家ではないものはなんだろう。
集英社のWEBには、BOOKNAVI 書籍試し読みのサイトがあり、
見出しの1ページ程度の本文が掲載されています。
神田川を17歳の瑞江が通っていく。
弟の平左衛門は家に残っている。
そんな出だしが分かる。
家ではないものはなんだろう。
2010年7月19日に日本でレビュー済み
同心笹岡伊織の娘、瑞江は亡き母の縁で砥部家という大名の奥勤めをすることになる。江戸時代に武家の女が胸を張って勤められるところなんて、大名家の奥とか以外にはなかったのかも。
瑞江は実にしっかりとした考え方の持ち主で、しかも観察眼も鋭い。砥部家に関係した殺人が起き、砥部家の奥でも自殺と見せかけた殺人が発生。同僚のいじめに遭いながらも、しっかりと仕事をし、瑞江は事件に疑問を抱き始める。
きちんとした砥部家の奥の間取り図がついていて、大名家の奥ってこんなんだったんだって妙に感心してしまった。一番びっくりしたのは、お女中たちは其々の部屋毎に食事の支度をして食べていたこと。歌舞伎の先代萩の中で、乳母の政岡が、毒殺される危険のある若君に、自分でご飯を作るっていう設定があるのも、案外実際にそうしていたからかもって、納得してしまった。
それ以外にもさまざまある仕来たりとか、大名屋敷のとてつもない広さとか、本筋を離れた所でもたっぷりと楽しませていただいた。
殺人事件を解決していく過程も、設定もおもしろいし、女が自立して生活することが困難だった時代の女の生き方を力強く描いてくれているのも、今朝子さんらしいところ。
専門の歌舞伎の世界からも荻野沢之丞という名女形を作り出し、その辺りの風景も垣間見せてくれた。
ストーリーテリングとしても、江戸時代を楽しむといい点でも実に面白いお勧め本です。
瑞江は実にしっかりとした考え方の持ち主で、しかも観察眼も鋭い。砥部家に関係した殺人が起き、砥部家の奥でも自殺と見せかけた殺人が発生。同僚のいじめに遭いながらも、しっかりと仕事をし、瑞江は事件に疑問を抱き始める。
きちんとした砥部家の奥の間取り図がついていて、大名家の奥ってこんなんだったんだって妙に感心してしまった。一番びっくりしたのは、お女中たちは其々の部屋毎に食事の支度をして食べていたこと。歌舞伎の先代萩の中で、乳母の政岡が、毒殺される危険のある若君に、自分でご飯を作るっていう設定があるのも、案外実際にそうしていたからかもって、納得してしまった。
それ以外にもさまざまある仕来たりとか、大名屋敷のとてつもない広さとか、本筋を離れた所でもたっぷりと楽しませていただいた。
殺人事件を解決していく過程も、設定もおもしろいし、女が自立して生活することが困難だった時代の女の生き方を力強く描いてくれているのも、今朝子さんらしいところ。
専門の歌舞伎の世界からも荻野沢之丞という名女形を作り出し、その辺りの風景も垣間見せてくれた。
ストーリーテリングとしても、江戸時代を楽しむといい点でも実に面白いお勧め本です。
2007年10月8日に日本でレビュー済み
タイトルにあるように、「家」そして「血」の問題がいろいろと登場します。
主人公の瑞江の家は、同心の家ですが、実は血の繋がりのない父母姉弟が一緒に暮らしています。
荻野沢之丞は、名のある女形ですが子供がいず、その「家」の継承の問題を抱えています。
瑞江が方向に上がった大名屋敷でも、その跡継ぎの問題が上がっています。
こうした「家」の問題と共に登場するのが、「女性」の問題です。この本の中には、「道具としての女性」という言葉も出てきます。でも、作者はそうした言葉とは裏腹に主人公の瑞江に、実の母浦尾と共に、一人の女性として、一人の人間としての活躍をさせています。二人は、「道具としての女性」たちをやっつけます。
この本はミステリー作品ですが、こうしたはっきりとしたテーマを持った作品です。しかも、舞台となる大名屋敷の奥御殿を巧みに使って、それぞれの立場にある女性たちを見事に描き分けています。事件に至るまでの描き方もいいですが、やはり、ラストのクライマックスが素晴らしいと思います。そのまま映像化できるのではないかと思われるほど見事な描写です。
素晴らしい作品でした。
主人公の瑞江の家は、同心の家ですが、実は血の繋がりのない父母姉弟が一緒に暮らしています。
荻野沢之丞は、名のある女形ですが子供がいず、その「家」の継承の問題を抱えています。
瑞江が方向に上がった大名屋敷でも、その跡継ぎの問題が上がっています。
こうした「家」の問題と共に登場するのが、「女性」の問題です。この本の中には、「道具としての女性」という言葉も出てきます。でも、作者はそうした言葉とは裏腹に主人公の瑞江に、実の母浦尾と共に、一人の女性として、一人の人間としての活躍をさせています。二人は、「道具としての女性」たちをやっつけます。
この本はミステリー作品ですが、こうしたはっきりとしたテーマを持った作品です。しかも、舞台となる大名屋敷の奥御殿を巧みに使って、それぞれの立場にある女性たちを見事に描き分けています。事件に至るまでの描き方もいいですが、やはり、ラストのクライマックスが素晴らしいと思います。そのまま映像化できるのではないかと思われるほど見事な描写です。
素晴らしい作品でした。
2008年11月19日に日本でレビュー済み
おもしろかったです。
なじみの薄い大名の奥むきという世界を、主人公の少女と同じ、新参者で何もわからないという視線で見て行けるので、スムースに物語に乗って行けます。
人物表と見取り図がはいっているのも、親切。人物表は、もうちょっと詳しいともっと親切?
話の展開の仕方が自然で、巧みに伏線が張ってあります。最後にそれらを一気にまとめ上げつつ、緊迫したサスペンスを盛り上げる手際は、実に見事です。
なじみの薄い大名の奥むきという世界を、主人公の少女と同じ、新参者で何もわからないという視線で見て行けるので、スムースに物語に乗って行けます。
人物表と見取り図がはいっているのも、親切。人物表は、もうちょっと詳しいともっと親切?
話の展開の仕方が自然で、巧みに伏線が張ってあります。最後にそれらを一気にまとめ上げつつ、緊迫したサスペンスを盛り上げる手際は、実に見事です。