私がこの本を選んだのは、著者が私の大好きな椎名誠氏の奥様ということからでした。そして椎名氏の本の中で「妻がチベットへ旅立った」と何度も記述がありいったいどんな人なんだろうと思い探しました。たまたま旅行記が好きな私は『わたしのチベット紀行』というタイトルに惹かれて読んでみました。
今まで私はチベットに対して、著者も書いているとおり、メディアが与えたイメージしか持っておらず、すごく複雑な位置付けにあるということをこの本を通して知りました。
この本を選んだ皆さんの中で、流行でなんとなく興味本位によんでみたいという方は多分楽しめない内容だと思います。重い内容もあるし、すごく思念が通されている内容でもあります。
ですがチベットが好きでこれを選んだという方は是非読むべきです!
私もそういいながら読む動機はいいかげんなものでしたが、とても引き込まれました。現在のチベット、これからのチベット、チベットそのものについてもっと触れたくなりました。
次回は著者の『私と同じ黒い目の人』を読んでみようかと思います。こちらは写真といっしょに語られているようです。
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わたしのチベット紀行 単行本 – 2000/5/26
渡辺 一枝
(著)
自然の懐深く生きる、チベットの人々の敬虔で不屈な精神。豊かで知恵のある暮らし。鳥葬から教育、医療まで、知られざる素顔をレポートする書き下ろしノンフィクション。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2000/5/26
- ISBN-104087752720
- ISBN-13978-4087752724
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
自然の懐深く生きる、豊かで智恵のある暮らし。そして、敬虔で不屈な精神はどこからくるのか。鳥葬の儀式、チベット医療、暦法、正月風景、教育など、チベットの知られざる素顔をレポートするノンフィクション。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2000/5/26)
- 発売日 : 2000/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 264ページ
- ISBN-10 : 4087752720
- ISBN-13 : 978-4087752724
- Amazon 売れ筋ランキング: - 732,876位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,575位日本文学(日記・書簡)
- - 4,808位紀行文・旅行記
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書いてある内容はとても細かく、現地の方の思想や細やかな暮らしぶりが書かれていて良かったです。
文化的な本では紹介しきれない人間臭い部分が書かれていると思いましたが、全くチベットの文化を知らない人向けかと言われるとややわかりにくく、特に簡略化した地図が載っているとはいえ、挿絵の地図にない地名などが出てくるため「?」となりますし、行ったことのない人間だといまいち情景がわかりにくい部分がありました。
作者は学生時代からチベット好きで何度も行っているとのことで、とても思い入れが強くさらには憧れているのだとはわかるのですが、あまりにもチベットのこんなところが素晴らしいこんな浅ましいことは考えない・・・などといった言い回しで書いてあるのが少々気になりました。
チベットの方々が好きで素晴らしい部分と書かれるれるのは好感が持てますが、陶酔しすぎているように感じ直接的ではないにしろ日本人が浅ましいと言っている様に聞こえてしまう部分が何度もあったのが気になりました。
文化的な本では紹介しきれない人間臭い部分が書かれていると思いましたが、全くチベットの文化を知らない人向けかと言われるとややわかりにくく、特に簡略化した地図が載っているとはいえ、挿絵の地図にない地名などが出てくるため「?」となりますし、行ったことのない人間だといまいち情景がわかりにくい部分がありました。
作者は学生時代からチベット好きで何度も行っているとのことで、とても思い入れが強くさらには憧れているのだとはわかるのですが、あまりにもチベットのこんなところが素晴らしいこんな浅ましいことは考えない・・・などといった言い回しで書いてあるのが少々気になりました。
チベットの方々が好きで素晴らしい部分と書かれるれるのは好感が持てますが、陶酔しすぎているように感じ直接的ではないにしろ日本人が浅ましいと言っている様に聞こえてしまう部分が何度もあったのが気になりました。
2000年12月10日に日本でレビュー済み
十代のころからチベットのあだ名を持っていた作者。何が彼女をここまでチベットに駆り立てるのだろう。おそらく、他の作品から察すると、彼女の正義感や人間を大事に思う心根なのだろうなと思う。チベットでは生きていくだけでも過酷な土地である。どうもそんな国ほど、人々は敬虔さや信念を持った生き方をしているのではないかと感じる。彼女がチベットの医者に診てもらうと、「あんたは怒っている」と言われたそうだ。そんな自覚はないのにそう言われた、でもきっとこの日本に生きていると知らずにそう言う心持ちになっているのかも知れないという。
鳥葬の場面にも立ち会うがその日に至るまでの風習やこころがけがあり、読んでいる我々まで神妙な、敬虔な気持ちになってくる。 今までに無!かった「暮しに入り込んだチベット」が得られるすばらしい本である。
鳥葬の場面にも立ち会うがその日に至るまでの風習やこころがけがあり、読んでいる我々まで神妙な、敬虔な気持ちになってくる。 今までに無!かった「暮しに入り込んだチベット」が得られるすばらしい本である。