この本を読んで沖縄の戦争の事を知りました。痛く深く心に残る作品ですが
やや主人公の燿子のセリフ回しが好きではなかった
ヤマト!と相手がいったらヤマト!!と言い返す。。か?って。。そんな感じです
気にならない方は気にならないと思いますが(笑
読んで期待を裏切らない作品だと思います
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でいごの花の下に 単行本 – 2005/8/26
池永 陽
(著)
沖縄の眩しすぎる日差しに浮かぶ男と女の想い。
カメラを残して姿を消した恋人。その死を予感しつつ、女は男の故郷へ。暗い影を湛えた男の過去に何が……。『コンビニ・ララバイ』の著者が贈る、切なくまっすぐな愛の物語。書き下ろし傑作長編!
カメラを残して姿を消した恋人。その死を予感しつつ、女は男の故郷へ。暗い影を湛えた男の過去に何が……。『コンビニ・ララバイ』の著者が贈る、切なくまっすぐな愛の物語。書き下ろし傑作長編!
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2005/8/26
- ISBN-104087753344
- ISBN-13978-4087753349
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2005/8/26)
- 発売日 : 2005/8/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4087753344
- ISBN-13 : 978-4087753349
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,588,453位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 37,721位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年8月10日に日本でレビュー済み
こちらのレビューではあまり評判のよろしくない主人公の燿子ですが、実際に読んでみると、戦争なんて他人事、と思って生きてきたヤマトの女性なら本当にこんな反応なのではないか、と思わせてくれる描写だと思いました。
主人公の失踪する恋人の末路も、なにもその選択をしなくても・・と思ってしまいますが、それは、重荷を背負ったことがなく、ただ想像するだけの立場だからこそ思うことなのかもしれません。
かつての沖縄戦や戦争を体験したことのある人、人を傷つけざるをえない状況に立たされた人にしかわからない傷みや何十年も背負い続けていくしかない呪縛のようなものが確かにあるのかもしれない、とハッとしました。
「このまえの戦争」この言い方も、ささいなことですが、そうだ、戦争は遠い過去の話ではないと感じる表現でした。
ある程度沖縄戦や「このまえの戦争」である太平洋戦争について文献やドキュメンタリーに関心を持ってきた私ですが、「資料」ではなく「生の話」としてのおじいの話や、基地があることゆえの混血児が立たされている立場、などとても勉強になりました。
沖縄をただの観光地、くらいにしか思っていなかったであろう主人公の燿子の価値観が変わっていく様子がとてもリアリティにあふれています。
決して派手な話でも、お涙ちょーだいの感動話でもありませんが、だからこそ根底に流れるものを感じてもらいたい、多くの人に読んでもらいたい一冊だと思いました。
死者に対する思い入れの強い土地で、あれほどの民間人が巻き込まれた激戦があったことも、なにか悲しい縁があってのことだったのかもしれないと思わざるを得ませんでした。もし本土で同じことがあったとして、沖縄の人々のように思いを強く馳せてこれただろうか・・
沖縄という強い光の下だからこそ、死や悲しみの影が濃いような気がし、捨石にし、今なお基地を押し付けて平気な顔をしている本土の人間としてなお一層、申し訳ない気持ちが強くなりました。
無知でいることが一番の罪です。沖縄で起こったこと、本土の人間が沖縄をどう扱ってきたか、知らずにいる人、ぜひ読んでみてください。
主人公の失踪する恋人の末路も、なにもその選択をしなくても・・と思ってしまいますが、それは、重荷を背負ったことがなく、ただ想像するだけの立場だからこそ思うことなのかもしれません。
かつての沖縄戦や戦争を体験したことのある人、人を傷つけざるをえない状況に立たされた人にしかわからない傷みや何十年も背負い続けていくしかない呪縛のようなものが確かにあるのかもしれない、とハッとしました。
「このまえの戦争」この言い方も、ささいなことですが、そうだ、戦争は遠い過去の話ではないと感じる表現でした。
ある程度沖縄戦や「このまえの戦争」である太平洋戦争について文献やドキュメンタリーに関心を持ってきた私ですが、「資料」ではなく「生の話」としてのおじいの話や、基地があることゆえの混血児が立たされている立場、などとても勉強になりました。
沖縄をただの観光地、くらいにしか思っていなかったであろう主人公の燿子の価値観が変わっていく様子がとてもリアリティにあふれています。
決して派手な話でも、お涙ちょーだいの感動話でもありませんが、だからこそ根底に流れるものを感じてもらいたい、多くの人に読んでもらいたい一冊だと思いました。
死者に対する思い入れの強い土地で、あれほどの民間人が巻き込まれた激戦があったことも、なにか悲しい縁があってのことだったのかもしれないと思わざるを得ませんでした。もし本土で同じことがあったとして、沖縄の人々のように思いを強く馳せてこれただろうか・・
沖縄という強い光の下だからこそ、死や悲しみの影が濃いような気がし、捨石にし、今なお基地を押し付けて平気な顔をしている本土の人間としてなお一層、申し訳ない気持ちが強くなりました。
無知でいることが一番の罪です。沖縄で起こったこと、本土の人間が沖縄をどう扱ってきたか、知らずにいる人、ぜひ読んでみてください。
2009年9月21日に日本でレビュー済み
主人公の女性の性格が嫌で、途中でやめようかとも思いましたが、結末が知りたくて読了しました。
主人公に対する悪い印象は最後まで残りましたが、ストーリーとしてはまとまっているのではないでしょうか。
沖縄の人の言葉や行動はうまく表現されていました。また戦争に対する沖縄の人たちの感覚も掴めていると思います。
でも人に勧めたくなるというほどのものではありませんでした。
主人公に対する悪い印象は最後まで残りましたが、ストーリーとしてはまとまっているのではないでしょうか。
沖縄の人の言葉や行動はうまく表現されていました。また戦争に対する沖縄の人たちの感覚も掴めていると思います。
でも人に勧めたくなるというほどのものではありませんでした。
2007年7月29日に日本でレビュー済み
嘉手川の遺書が冒頭に出てきてから、最後彼の居場所を探り当てるまでの物語が急展開したり、意外な人物が登場したり(彼の元恋人)と、驚かせられたことが多かった。耀子の嫉妬深さと執念、少年の誘惑、「ここまでやるか」と思ったのが正直なところだが、こういう状況になった時に思いもよらない行動をするのが女性なのかも?と想像できなくもない。
何よりもこの物語で一番胸を打ったのは、沖縄戦の歴史と過去をひきずるひとたち、ウチナーとヤマトの壁、それがアメラジアンである嘉手川の暗い歴史と重なり、現在も残る沖縄(日本)の問題として、耀子が挑み、いつしか自分自身が耀子とシンクロしてその重みを感じていった。ずっしりくるが、内容はとても濃かった。
ラストの嘉手川が遺した写真が、意外であったが、救いを感じ、感動した。
何よりもこの物語で一番胸を打ったのは、沖縄戦の歴史と過去をひきずるひとたち、ウチナーとヤマトの壁、それがアメラジアンである嘉手川の暗い歴史と重なり、現在も残る沖縄(日本)の問題として、耀子が挑み、いつしか自分自身が耀子とシンクロしてその重みを感じていった。ずっしりくるが、内容はとても濃かった。
ラストの嘉手川が遺した写真が、意外であったが、救いを感じ、感動した。
2006年7月2日に日本でレビュー済み
沖縄という地の持つ輝かんばかりの魅力よりは、
戦争という傷を持つ地という部分に重きを置いた作品です。
失踪した恋人を探しにきた女性の孤独と奮闘に、
沖縄の戦争の実態をうまく絡めています。
失踪した男の過去がはっきりするまでの思わせ振りな書き方にちょっとイライラ、
主人公が中学生のカップルに抱く陰湿な嫉妬も不気味。
決して読み心地のいいお話ではないんですけど、
最後の清々しさはそれらすべてを洗い流してくれたような気がします。
戦後60年、今でもその傷を癒せない人は多く、
まだ「過去のこと」にしてしまうわけにはいかないのかも。
その現実に胸が痛みました。
戦争という傷を持つ地という部分に重きを置いた作品です。
失踪した恋人を探しにきた女性の孤独と奮闘に、
沖縄の戦争の実態をうまく絡めています。
失踪した男の過去がはっきりするまでの思わせ振りな書き方にちょっとイライラ、
主人公が中学生のカップルに抱く陰湿な嫉妬も不気味。
決して読み心地のいいお話ではないんですけど、
最後の清々しさはそれらすべてを洗い流してくれたような気がします。
戦後60年、今でもその傷を癒せない人は多く、
まだ「過去のこと」にしてしまうわけにはいかないのかも。
その現実に胸が痛みました。
2006年10月11日に日本でレビュー済み
恋人嘉手川の隠された秘密。そこに彼の失踪した原因があるはずだった。だが、私の中で、
その真相が彼の失踪や自殺をほのめかすメモに結びつかない。嘉手川の取った行動も
不可解。何よりも、いろいろな人が語る嘉手川の人物像がとても薄っぺらい。苦悩する
彼の姿が実感として伝わってこなかった。耀子の人柄もちょっと理解に苦しむ。いくら
心に痛手を負っているからといって、中学生の男の子を誘惑するなんておかしいのでは?
ただ、どんなに月日が流れようと決して癒えることのない心の傷を抱える沖縄の人たちの
思いはしっかりと伝わってきた。それだけが、この作品を読んだ収穫だったような気が
する。
その真相が彼の失踪や自殺をほのめかすメモに結びつかない。嘉手川の取った行動も
不可解。何よりも、いろいろな人が語る嘉手川の人物像がとても薄っぺらい。苦悩する
彼の姿が実感として伝わってこなかった。耀子の人柄もちょっと理解に苦しむ。いくら
心に痛手を負っているからといって、中学生の男の子を誘惑するなんておかしいのでは?
ただ、どんなに月日が流れようと決して癒えることのない心の傷を抱える沖縄の人たちの
思いはしっかりと伝わってきた。それだけが、この作品を読んだ収穫だったような気が
する。
2005年9月4日に日本でレビュー済み
先が気になるので、とりあえず読む。連続テレビドラマ「ちゅらさん」のおかげで会話もいきいき。しかしながら、行間の趣がない。もうひと踏ん張り!を期待したいところでした。