人と待ち合わせをしている最中、
余りに暑く外で待ち合わせなんてしてられるかと思い本屋に入った。
そこで目に付いた、この本。
何故金城作品を借本で済ましたのか、
当時の自分に聞いたとしてもマトモな答えは返ってこないのだろう。
目が淋しかったし、最近読書紛いの事を行ってなかったので買ってみた。
GOを読んで馬鹿みたいにハマってしまったがゆえ、
当時出てた金城作品を全部読もうと思った頃があった。
その中の一冊に、この本が在ったわけだけれど。
他の作品は日本橋ヨヲコ並に震撼したのに対し、
これだけは余り感じるところが無かった。
理由は人間が息をする事のように明確だった。
読書レベルが低すぎただけ、単純に。
金城作品は基本的に、居心地の悪い世界に対して
どう足掻いて乗り越えていくか、その辺りが強く出てると思っていて。
本当にもう、心地よいぐらい。
この作品は他のソレとは少し毛色が違っていて。
未成年時代の剥き出しの感情よりも、
青年以降の冷静にモノを見る色のほうが、若干強い。
剥き出しの感情の外側に、優しい諦めの色を塗ってやると。
こんな素敵な色が完成するのだと、勝手に思った。
なんて優しい、物語。
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映画篇 単行本 – 2007/7/26
金城 一紀
(著)
物語の力が弾ける傑作!!
笑いと感動で胸が温かくなる傑作ぞろいの作品集。『ローマの休日』『太陽がいっぱい』など不朽の名作をモチーフに、映画がきっかけで出会った人々の友情や愛を描く。
笑いと感動で胸が温かくなる傑作ぞろいの作品集。『ローマの休日』『太陽がいっぱい』など不朽の名作をモチーフに、映画がきっかけで出会った人々の友情や愛を描く。
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2007/7/26
- ISBN-104087753808
- ISBN-13978-4087753806
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2007/7/26)
- 発売日 : 2007/7/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4087753808
- ISBN-13 : 978-4087753806
- Amazon 売れ筋ランキング: - 810,215位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 18,463位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金城先生の作品はどれも生きるエネルギーに満ちていると思います。
愛のため、譲れないもののために行動し、時に戦うキャラクターたちには鳥肌が立たされ、感動させられます。
また、ひとつの世界でいくつもの物語が、何人もの主役によって織り成されて存在しているんだと考えさせられました。
愛のため、譲れないもののために行動し、時に戦うキャラクターたちには鳥肌が立たされ、感動させられます。
また、ひとつの世界でいくつもの物語が、何人もの主役によって織り成されて存在しているんだと考えさせられました。
2009年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に金城一紀の最高傑作ではないかと
5つの物語は全て「ローマの休日」で結ばれているが、まったく異なった物語で金城一紀の様々な面が垣間見えるであろう。
好き嫌いはあるだろうが、やはり「愛の泉」が一番だ。これこそ彼の伝えたいことではないのだろうか?
俺だって「死んだあとに、愛する人にクスクスと思い出し笑いをして欲しい」なんて思わされてしまう。
「GO」から引用すれば、彼の作品には 一切の『主義』は関わってこない。
「映画篇」だけでなく、彼の全ての作品に共通することは、自分ではなく誰かのために何か出来るか?ということではないだろうか。
人が抱える痛みや悲しみをユーモアで包んでしまう強さが本当に素晴らしい。
また、この「映画篇」は含まれる5つの短編だけでなく、「対話篇」、「SPEED」とも結ばれており、これらの作品を読まれてない方は、読み終えた後に手に取っていただきたい。
特に「対話篇」の「花」には新たな観点を与え、彼の作品にしてはあまり好きでなかった「対話篇」がとても好きなった。
彼の新しい作品が待ち遠しい。
5つの物語は全て「ローマの休日」で結ばれているが、まったく異なった物語で金城一紀の様々な面が垣間見えるであろう。
好き嫌いはあるだろうが、やはり「愛の泉」が一番だ。これこそ彼の伝えたいことではないのだろうか?
俺だって「死んだあとに、愛する人にクスクスと思い出し笑いをして欲しい」なんて思わされてしまう。
「GO」から引用すれば、彼の作品には 一切の『主義』は関わってこない。
「映画篇」だけでなく、彼の全ての作品に共通することは、自分ではなく誰かのために何か出来るか?ということではないだろうか。
人が抱える痛みや悲しみをユーモアで包んでしまう強さが本当に素晴らしい。
また、この「映画篇」は含まれる5つの短編だけでなく、「対話篇」、「SPEED」とも結ばれており、これらの作品を読まれてない方は、読み終えた後に手に取っていただきたい。
特に「対話篇」の「花」には新たな観点を与え、彼の作品にしてはあまり好きでなかった「対話篇」がとても好きなった。
彼の新しい作品が待ち遠しい。
2020年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ローマの休日に向かって各章が集約して行く感じが良かった。
写真を撮るミッション。おばあちゃんが見た映画。に関しては読む中で私の中ではネタばれしてしまったので、もうひと捻り欲しかった。
写真を撮るミッション。おばあちゃんが見た映画。に関しては読む中で私の中ではネタばれしてしまったので、もうひと捻り欲しかった。
2010年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編集だけど、以前の作品(SPEED)と繋がる部分があったり、短編集の中での共通する部分があったり、読み返しながら読んでいました。
「そうなっちゃいます?」っていうのが率直な感想。
おもしろい!
「そうなっちゃいます?」っていうのが率直な感想。
おもしろい!
2007年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一話の評判がよかったので購入。
繊細で引き込まれるいい話で満足したのだが…
あとが続かなかった。
最初の感動が読み進むにつれて泡と消えていくような感じがする。
感性を使い切ってしまったのだろうか。薄い。
レベルに差がある。
最初の一篇だけ読んで本を閉じるのがいい。
ところで、この作家は女性ではないだろうか。それを強く感じた。
繊細で引き込まれるいい話で満足したのだが…
あとが続かなかった。
最初の感動が読み進むにつれて泡と消えていくような感じがする。
感性を使い切ってしまったのだろうか。薄い。
レベルに差がある。
最初の一篇だけ読んで本を閉じるのがいい。
ところで、この作家は女性ではないだろうか。それを強く感じた。
2011年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金城作品は面白いのだが、ボリュームが少なく物足りない感があった.本作は名作映画をタイトルにした短編が絡み合う群像劇で読み応えがある.とくにラストの「藍の泉」は金城作品のベスト1とも言えるいい話.「ニューシネマパラダイス」のような、読み終わってほっこりする.思わず「ローマの休日」を見直してしまった(見ない方がよかったと後悔したが・・)。数多くの映画がでてくるが、ストーリに関係あるのは「ローマの休日」と「ブルース・リー 怒りの鉄拳」くらいなので映画を知らなくても十分楽しめる.おすすめ!
2019年5月28日に日本でレビュー済み
映画編・対話篇を2冊購入し、
1話ずつ交互に読み進めていたら
なんともシンクロするような構成。
読んでいる人だけに分かる、
映画編の1話ごとにつながる縦の糸と
映画編と対話篇の1話ごとにつながる横の糸。
せっかく読むなら2冊いっしょに
読むのがおススメです。
1話ずつ交互に読み進めていたら
なんともシンクロするような構成。
読んでいる人だけに分かる、
映画編の1話ごとにつながる縦の糸と
映画編と対話篇の1話ごとにつながる横の糸。
せっかく読むなら2冊いっしょに
読むのがおススメです。