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東京・地震・たんぽぽ 単行本 – 2007/8/24

4.3 5つ星のうち4.3 11個の評価

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地震によって揺すぶられる14人の心といのち
東京で大地震発生。日常がもろくも壊れてしまった時、信じられるものは? 一緒にいたい人は? 子供、主婦、サラリーマン、アイドル、ニートなど14人の「その時」を描く書き下ろし短編集。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2007/8/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/8/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 208ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087753832
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087753837
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 11個の評価

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豊島 ミホ
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
届くのが速くとても綺麗な商品でした。まだ未読ですが早く読みたいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
5月のある日、東京を震度6強の地震が襲う。
地震の直前・直後から数ヵ月後まで
その地震に人生を狂わされた人々の苦しさ、哀しさ、辛さ、そして希望。
短編の中に様々な想いをちりばめた珠玉の作品集。

どの話も非常に重い。
もちろん地震後の話をしているわけだから
暗く、そして重くなるのも当然だ。
その中に何らかの希望を見つけられれば
まだ救われるが・・・。
ほとんどの話がまだそこまで行き着かなくて
自分のおかれている立場に呆然と立ちすくしている。
いざと言うときの人の脆さ、弱さ、醜さ、そんなものを
まざまざと見せられたような気がする。

きれいごとは言わない。
同じような立場になったら
この作品に出てくる人間のようになってしまうかもしれない。
それでも少しでも希望を持ちながら
生きていかないといけないんだろう。
そして生きて行くんだろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月9日に日本でレビュー済み
 今さらですが、豊島ミホ作品読破を目指して、書店へ。
 あった!あった!と手にした本作、2010年8月発行の第1刷。
  (2013年4月現在)・・・
   そりゃあ、“休筆”しちゃうよな・・・・。

 とはいえ、東日本大震災を経験してしまった現在、
豊島さんお得意の“妄想”を駆使して書かれたであろう本作については、
「書いたこと」、案外後悔していらっしゃるんじゃないだろうか〜〜
 と、自分なんぞは推察してしまいますが、ドウデアリマショウヤ・・。

 リアルの凄惨さは、フィクションの描写をたやすく超えてしまい。
 豊島さんは、決して「社会に警鐘を鳴らす」意味で書かれたはずでは
なく(いや、そういう想いもお持ちだったかもしれませんが)。文芸作品
として書かれたことに、胸を痛まれているんじゃないだろうか・・・・。

 いえいえ!、それでも、私は5つ☆。
 「人は、誰でも、その人生の主人公」
 実際に震災に遭遇してしまった時、個々の人の心に去来するものって、
意外とパーソナル(個人的)なことなんじゃないだろうか・・・・
                  と、私も思います。
(いや、もちろん、敢然とボランティアとして立ち上がる方も、大勢いらっしゃるのでしょうが) 
 
2008年9月2日に日本でレビュー済み
極限状況を描いているわりには、登場人物の行動はいつもの豊島ミホキャラクターの範囲内にとどまり、深さを感じられない。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月4日に日本でレビュー済み
東京で震度6強の大地震が発生した。
その時その場所で被害をうけた人々と、彼らに関わりのある人たち14人の
内面があぶりだされていく。
滞りない日常をたもつために、それまで押しこめていた心の滓が、生死の線引きを
かろうじて免れた時、吹き出してくる。あるいは、ささいな思いがよみがえったり
する。
どれもごく短い話だ。14人の主人公のうち、リンクする話もいくつかある。
とりわけ、同じ人物を別の二人の主人公が語る、それぞれの話はじわりと胸にしみる。
人はもろい。人は恨む。人は恐れる。人は醜い。人は悪事を働く。
まるで、負の精神のサンプルのようだ。
同時に、そのような人たちが極限状況で振り返るそれぞれの過去は、
どんなにいい加減であっても、あるいは不実さや惨めさにみちみちていても、
奇妙なリアルさで読む者の胸に迫ってくる。
なぜ、人は煩雑な現実に押しつぶされ、嫌悪に塗りつぶされた過去でさえ、
思い出してしまうのだろう。
すんなりとは認めにくい言動をする主人公たちに、読むうちに気持ちを寄り添わせて
いる私がいた。
なりふりかまっていられない人間のリアルで切実な内面を、いっそ愛おしいとさえ感じた。

作中に何度かたんぽぽが登場する。ふとカメラが切り替わり、何気ない風景を
映すように。たんぽぽの上には何事もなかったかのような青い空。
瓦礫の街をしらず咲くそれは、あるがままの強さも弱さも象徴するように、
私には思えた。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年12月7日に日本でレビュー済み
単行本より文庫本のほうが、装丁が素敵。
この本だけでなく、ほとんどの本で言えることである。
なぜ?なんでしょう?
考察に値する問題である。

本書は、東日本大震災前に書かれていることが興味深い。
神戸震災に遭った音楽青年の話が印象に残る。
音楽ネタが得意ですね、豊島さんは。
2011年10月17日に日本でレビュー済み
震災があり震災というものがどんなものか実感して、この本を読みました。内容的に落ち込んだり不安になったりする一方です。
しかし、これが事実であろうし現実はもっと辛く大変なんでしょうね。
本は短い話をいくつもだったので、とても読みやすかったです。
泣きそうになる話もいくつかあり危なかったです。また、そのいくつかだけなのがよかったです。
お涙ちょうだいばかりな話ではなく、人間を考えられる話もあります。
落ち込むような気持ちになっちゃう本でしたが、読む価値はあります。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年12月5日に日本でレビュー済み
 東京に大地震が起こったら……。
 その時、その場所に生きている人たちの、一瞬の物語や日常の一瞬を切り取った短編集。
もしかしたら、阪神淡路大震災の時に、同じような景色があの町のどこかにあったのではないかと考えさせられるくらい、「現実味がないからこそ、現実的」というような景色が綴られている。
 卒業以来あっていなかった同級生との再会。そういう時だからこそ、避難所で遊んでしまう子供たち。あえてつなごうとしなかった携帯電話。日常から、災害という非日常に放り出されたとき、人の心はどう対応するのだろうか。あくまでも日常にとどまろうとするのか、非日常の世界にすぐに適応するのか。そう部分が丁寧に描かれていたように思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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