「僕のトルネード戦記」の続編です。
前作に入りきらなかった1年目後半の試合振り返りから、
日本の野球界とメジャーリーグの違いについて、
メジャーリーガーたちの意識など、様々な切り口から
盛りだくさんに野茂の率直な意見が語られていて、とても興味深い内容です。
巻末には、江夏豊さんと二宮清純さんの対談も載っています。
前作同様、「人間野茂」の魅力が満ち溢れています。
何より 野茂が野茂である軸をぶらさぬまま、
心をオープンに色々なものを吸収している姿は実にさわやかで、
すがすがしい風が吹き抜けるようです。
まさにこのドジャーブルーの風というタイトルがよく合います。
この本を読んで野茂がすごいと思ったところは、
野茂が、後に続くものに対してもとても寛大なところです。
おごり高ぶることもなく、かといって卑屈でもなく、
自分の役割を認識してやるべきことに淡々と向き合う。
そして彼の視点は一野球選手というだけでなく、
野球界、社会全体へも意識が向いています。
指導者としても、全体をプランニングするような人としても、
力を発揮できる人なのでは?
まさに野球界の宝だと思います。
きっと彼は「僕は僕でいるだけなんです」と言うでしょう。
でもその「僕は僕」という言葉には、周りを突き放したものを感じません。
いつももっとよくしたいという向上心と熱意と愛情、
他者への尊重の気持ちがベースに流れているように思います。
だからこそ野茂が自分に正直であることが最大の魅力となり、
野茂が野茂でいてくれるだけで、
こちらは「ありがとう」という気持ちになるのかな、という気がします。
この本が書かれたのは17年も前のこと。
今の野茂さんが日本の野球界のことをどのように感じているのか、
今の彼の率直な意見を聞きたくなります。
そして彼の力がもっと活かせる日本野球界(日本にこだわらなくてもいいのかな?)
であって欲しい!と切に願います。
多くの人が野茂スピリットを感じて欲しい!と思います。
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ドジャー・ブルーの風 単行本 – 1996/4/1
野茂 英雄
(著)
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1996/4/1
- ISBN-104087802191
- ISBN-13978-4087802191
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「メジャーリーグで僕は生まれ変わった」…ドジャース優勝、そして今年こそワールドシリーズに。2年目の決意を含めて、野茂自身が熱き本音を綴った手記。『Bart』連載の単行本化。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (1996/4/1)
- 発売日 : 1996/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 198ページ
- ISBN-10 : 4087802191
- ISBN-13 : 978-4087802191
- Amazon 売れ筋ランキング: - 833,910位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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