もともと緒方さんの行動力と考え方に賛同し読みたかった著書でしたが、ロシアの蛮行によるウクライナ難民と紛争解決を考えた時に参考となると思い中古図書で購入。
まだ読み終わってはいませんが、緒方さんが提言していた努力方法が21世紀に困難として残ってしまっている今、緒方さんが生きていたならば...と考えさせられます。
ややとすれば難民という言葉を呼称してしまうが、「人間の安全保証」と言い換えて人の生命と尊厳、多様性について日本は向き合うことを教育すべきかなと思量します。
紛争地の瓦礫の上で遊ぶ子供たちに「こんにちは」と挨拶して眼差しを向けられる緒方さんの人間性と行動力を思い出しながら本作を読んでいます。
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紛争と難民 緒方貞子の回想 単行本 – 2006/3/24
緒方 貞子
(著)
国連難民高等弁務官として危機の現場に10年。紛争現場で人道援助の最前線に立ち続けた著者――防弾チョッキを着たグラニー(おばあちゃま)がクルド、バルカン、アフリカ、アフガンで危機に対処した感動の記録。
- 本の長さ472ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2006/3/24
- ISBN-104087813290
- ISBN-13978-4087813296
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2006/3/24)
- 発売日 : 2006/3/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 472ページ
- ISBN-10 : 4087813290
- ISBN-13 : 978-4087813296
- Amazon 売れ筋ランキング: - 355,466位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,004位社会福祉関連書籍
- - 65,740位ノンフィクション (本)
- - 96,404位文学・評論 (本)
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2022年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年4月5日に日本でレビュー済み
緒方さんの主著と言ってよいのかな?全460頁の大著
クルド、バルカン、アフリカ大湖地域、アフガンという
1990年代に深刻化のきわみに達した4つの事例をピックアップして
UNHCRの理想と現実、および「難民の実態」をレポートする
まさに重厚にして風格に満ちた一冊
緒方さんについては、すでに沢山のことが言われていて
僕なんぞが言い添えることもない
ただ、その「実務家」としての力量にはひたすら敬服するしかない
とだけ申し上げておきたいです
文句なしの良書☆
クルド、バルカン、アフリカ大湖地域、アフガンという
1990年代に深刻化のきわみに達した4つの事例をピックアップして
UNHCRの理想と現実、および「難民の実態」をレポートする
まさに重厚にして風格に満ちた一冊
緒方さんについては、すでに沢山のことが言われていて
僕なんぞが言い添えることもない
ただ、その「実務家」としての力量にはひたすら敬服するしかない
とだけ申し上げておきたいです
文句なしの良書☆
2009年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1990年代の4つの難民問題に関して、国連難民高等弁務官である筆者を始めとする国連官僚達が何をどう考え、どう行動したのかが述べられている。個々の問題に関してかなりの前提知識がないと読むのはちょっとつらいし、また読んだ感想も違ってくると思う。第三章「アフリカ大湖地域における危機」などは、フィリップ ゴーレイヴィッチの「ジェノサイドの丘」と読み比べると、マンデートとイデオロギーに固執して(制約されて?)現実的な対応のできない国連官僚達と、現実的な対応をしていく以外に方法のない現地政府との間のせめぎあいが見て取れ、大変興味深い。
2023年10月2日に日本でレビュー済み
人道支援は政治的支援であるが、政治に利用される事をとても嫌った緒方さん。「人の命が危険にさらされている。それを見てしまったら、手を差し伸べるしかないでしょう」根本はそこにある。こんな行動しながら考える強いUNHCRのリーダーを日本人が務めた事に我々は誇りを持つ。けれども今の日本政府は難民に対して冷たく門戸を開かない。条例も透明な解決策も構築されていない。恥ずかしい限りだ。
2006年4月5日に日本でレビュー済み
緒方さんが奔走したUNHCR10年間の回想録.
クルド人,ボスニア,ルワンダ,アフガニスタンの事例が書かれている.迫害をし続ける紛争当事者達と行動を起こさない先進国の間に挟まれながらも,出来るだけお多くの難民を保護しようとするUNHCRの関係者に心を動かされる.一方で,命を救えなかった多くの難民のことも書かれており,活動の困難さも述べられている. 難民保護活動には,効果的な政治活動と外部からの軍事介入がないと,目的を達成するのが困難だ,という意見に説得力を感じた.
難民問題に対する現実的な対応とは何か,現場で奔走してきた彼女の述べる言葉である.高い理想で現実が見えなくなりそうなときに,目を覚まさせてくれる本である.
クルド人,ボスニア,ルワンダ,アフガニスタンの事例が書かれている.迫害をし続ける紛争当事者達と行動を起こさない先進国の間に挟まれながらも,出来るだけお多くの難民を保護しようとするUNHCRの関係者に心を動かされる.一方で,命を救えなかった多くの難民のことも書かれており,活動の困難さも述べられている. 難民保護活動には,効果的な政治活動と外部からの軍事介入がないと,目的を達成するのが困難だ,という意見に説得力を感じた.
難民問題に対する現実的な対応とは何か,現場で奔走してきた彼女の述べる言葉である.高い理想で現実が見えなくなりそうなときに,目を覚まさせてくれる本である.