高野先生が覚醒したかもしれない 超ネタバレ注意!!
高校2年生の春。菜穂の元に届いた一通の手紙。送り主は10年後の未来の私からだったー。
手紙には「これから起きる出来事」と「その時選んでほしい道」に加え「17歳の冬に翔が亡くなったこと」が書かれていた。
最初はイタズラかと思った菜穂だったが手紙が届いたその日から「人生初の寝坊」「翔が転校してくる」「翔と席が隣になる」など次々と手紙に書いてあることが現実に起こるー。
ストーリーは実在する長野県の松本市を舞台にした普通の高校生の日常に「未来の私からの手紙」というファンタジーな要素が加わることで現在(高校2年生)と未来(10年後)とが交互に描かれます。
その主軸となる手紙の大まかな内容は以下の通りです。(一部抜粋)
《過去にいる10年前の私
あなたにはこの先
たくさんの喜びや幸せが待っています
どうかその幸せに気づいて
どうかその幸せをこぼさないように
最後に、この手紙を書いた一番の目的をあなたに伝えておきます。
26歳になった私には、後悔している事がたくさんあります。
この手紙を書いたのは、16歳の私にこの後悔を一生残してほしくないからです。
10年後の今、翔はここにはいません。
大切なものを失わないで。
翔の事をしっかり見ていてあげてください。
翔は17歳の冬、事故で亡くなりました。
みんなや、私達との約束もすべて置いて。
私達が後悔しているのは、翔は救えたということ。》
これを読んだ高校2年生の菜穂はとまどいながらも手紙の指示通りに今の私にできる精一杯で頑張ります。翔を救うために、自分が後悔しないために。そしてほんの少しずつだけど手紙に書いてある未来が変わっていき、未来の私が体験しえなかった(手紙には書かれていない)ことが起こりだします。
菜穂と翔を取り囲む主要キャラ4人(須和、あずさ、萩田、貴子)もすごく重要な役割を果たしています。手紙のことや翔のことは聞かされてなくて何も知らなくても菜穂が翔のために頑張る姿を見て各々が菜穂のため翔のために頑張る姿が素敵です。これにより「高校2年生の菜穂に託された翔の未来」が菜穂自身にも読者にも重々しく(重荷に)感じることなく、またひとつの問題や謎をへんに長引かせたりしないので重いテーマながら気分的にもスッキリさくさくとテンポ良く物語が進みます。…今のところは。
あと言うまでもなく絵も綺麗で、翔の時折見せる真っ黒な瞳や表情とくったくなく笑う真っ白な笑顔のコントラストが素晴らしいです。翔の未来を知っている読者としては翔が心底嬉しそうな顔をして笑うと切なくって泣きそうになります。それでいてじんわりと温かい気持ちにもさせてくれます。
この物語のポイントは後悔を払拭したい願いを叶えたい「10年後の私」とまだ取り返しのつかない大きな過ちや後悔をしていない「高校2年生の私」という点では現在と未来とで繋がりこそすれ別の菜穂だということです。「10年後の私」がどんなに願ってもそれを実行するのは「高校2年生の私」なのです。案の定、二の足を踏んでいるうちにひとつめの未来の私からの大切なお願いが取りこぼされ、そこから運命が大きく輪り始めます。後々その取りこぼしたお願いの結末を知った高校2年生の菜穂は今度こそ翔を救うべく、さらなる後悔を残さないように頑張ります。が、それでも手紙に書かれていること全部が全部頑張りきれなくて、大きく絞り出してもスズメの涙ほどしか出ない勇気。そんな時、仲間に背中を押されて得た思いがけない大きな勇気で一生懸命に翔にぶつかっていきます。未来は変わるかもしれない!そう思わせてくれます。
次巻もそうですが早くも最終回をあれこれと妄想してしまいます。すでに自分なりに何パターンか考えてあるのですがどれもこれもハッピーエンドばかりなのでこのうちのひとつから当たってくれれば幸いなのですが…。今のところパラレルワールド説が濃厚…。そしたら色々と説明がつくし翔も救われるし何よりあたしの超ご都合主義的ハッピーエンドになるんだけどなぁ…笑。10年後の菜穂は須和と結婚して子どももいるしその幸せは変えてほしくないです。というか変えちゃいけないような…。かといって高校2年生の菜穂には翔と幸せになってほしいし…。気の早い話ですが、最終的にはみんなハッピーエンドでお願いしたいです!
高野先生…作画とストーリーの運びが逸品です。こんなにも菜穂菜穂翔翔言っときながら一番好きなキャラは須和だったりします。少し内面ができすぎな気もしますが…そこがまた良い!なんだかみんなホントに生きてるみたいです。本気で応援しています!
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orange 1 (マーガレットコミックス) コミック – 2012/7/25
高野 苺
(著)
高2の春。菜穂の元に1通の手紙が届きます。差出人は…10年後の自分。そこに書いてあるのは、これから菜穂に起こる出来事と、そのときに取ってほしい行動。そしてそれは次々と現実になり…。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2012/7/25
- ISBN-10408846804X
- ISBN-13978-4088468044
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2012/7/25)
- 発売日 : 2012/7/25
- 言語 : 日本語
- コミック : 192ページ
- ISBN-10 : 408846804X
- ISBN-13 : 978-4088468044
- Amazon 売れ筋ランキング: - 455,380位コミック
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
思ってたよりもよかったです。
この漫画は傷が付きやすい感じの(つるつるしてない)表紙だったんですけど、
傷もほとんどなくてすごく綺麗な状態でした。
それに帯も付いていて新品にも引けを取らないかんじでした。
大満足です♪
この漫画は傷が付きやすい感じの(つるつるしてない)表紙だったんですけど、
傷もほとんどなくてすごく綺麗な状態でした。
それに帯も付いていて新品にも引けを取らないかんじでした。
大満足です♪
2012年8月5日に日本でレビュー済み
別冊マーガレットのホムペで試し読みして面白かったので、購入しました。
この作家さんの作品は初見でしたが、面白かったです
現実ではありえないけど
未来から来る手紙で運命を変えようとする
普通の高校生にそんな非現実的な出来事
でもなんか自然と吸い込まれました
未来からの手紙で変えようとする、でもなかなかそうはできない。そりゃそーだよ!なんて部分もありました
ただ、主人公菜穂の
『あの時ああしていれば』
「そんなのはきっと 未来にいるから言えることだ 後から思えば簡単なこと でもその時の自分は精一杯で」
このセリフにはものすごく共感しました。
多分誰もが共感できるんじゃないでしょうか
あの時ああしていれば
でもほんとにそうできたかな?
とか、自分の過去にも同じようなことがあったかも
なんて思いながら楽しめるんじゃないでしょうか
続きに大いに期待です。
この作家さんの作品は初見でしたが、面白かったです
現実ではありえないけど
未来から来る手紙で運命を変えようとする
普通の高校生にそんな非現実的な出来事
でもなんか自然と吸い込まれました
未来からの手紙で変えようとする、でもなかなかそうはできない。そりゃそーだよ!なんて部分もありました
ただ、主人公菜穂の
『あの時ああしていれば』
「そんなのはきっと 未来にいるから言えることだ 後から思えば簡単なこと でもその時の自分は精一杯で」
このセリフにはものすごく共感しました。
多分誰もが共感できるんじゃないでしょうか
あの時ああしていれば
でもほんとにそうできたかな?
とか、自分の過去にも同じようなことがあったかも
なんて思いながら楽しめるんじゃないでしょうか
続きに大いに期待です。
2012年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み始めたとき、おっとそうきたか、と面食らいました。
――未来の自分から手紙が届き、それが現実に起こる。
まるでジュニアノベルのような、オーソドックスで、既視感のあるSF的題材。
確かにツカミとしては解りやすいですが、それは陳腐さと隣り合わせで、
正直なところ、作品としての危うさを感じていました。
しかし、私は最後まで読むのをやめられなかった。
どこか影のある転校生・翔。
10年後の主人公・菜穂は、彼にもっとこうしてあげれば良かった、
もっと気持ちを伝えていれば良かったという自責の念を抱えて生きています。
「未来の菜穂」の後悔を知った「いまの菜穂」は、
10年後も翔が笑ったままそばに居て欲しいがために、
自分の選択を変えようとしますが、なかなかうまくいきません。
いくら結果から逆算して「あの時ああしておけば良かったんだ」と言われても、
当時は当時なりに精一杯考えてその行動を取ったのであって、
そう簡単に違う選択をできるものではないのです。
しかし、菜穂はそれでも勇気を出して、
必死に自分と、そして未来を変えようと試みます。
翔も、自分に心を開こうとする菜穂に、少しずつ惹かれていきます。
繊細な表情・心情の描写と、巧みな演出によって、
彼女と翔の行く末から目が離せません。
気づいたら読み終えていました。
次巻が楽しみで、その期待を込めて★4にしました。
――未来の自分から手紙が届き、それが現実に起こる。
まるでジュニアノベルのような、オーソドックスで、既視感のあるSF的題材。
確かにツカミとしては解りやすいですが、それは陳腐さと隣り合わせで、
正直なところ、作品としての危うさを感じていました。
しかし、私は最後まで読むのをやめられなかった。
どこか影のある転校生・翔。
10年後の主人公・菜穂は、彼にもっとこうしてあげれば良かった、
もっと気持ちを伝えていれば良かったという自責の念を抱えて生きています。
「未来の菜穂」の後悔を知った「いまの菜穂」は、
10年後も翔が笑ったままそばに居て欲しいがために、
自分の選択を変えようとしますが、なかなかうまくいきません。
いくら結果から逆算して「あの時ああしておけば良かったんだ」と言われても、
当時は当時なりに精一杯考えてその行動を取ったのであって、
そう簡単に違う選択をできるものではないのです。
しかし、菜穂はそれでも勇気を出して、
必死に自分と、そして未来を変えようと試みます。
翔も、自分に心を開こうとする菜穂に、少しずつ惹かれていきます。
繊細な表情・心情の描写と、巧みな演出によって、
彼女と翔の行く末から目が離せません。
気づいたら読み終えていました。
次巻が楽しみで、その期待を込めて★4にしました。
2012年8月9日に日本でレビュー済み
まだ1巻しか出ていない(2012年8月現在)けれど、そう思ってしまいます。
設定はありきたりで、あらすじもなんかどっかで見たことあるような感じ。でも表紙が綺麗だし、まぁものは試しだ、買ってみるか。
……最初はそんな軽い気持ちだったのですが、これがなかなかどうして面白いのです。丁寧な作画、魅力的なキャラクター、そしてストーリー、どれをとっても一級品です。
もう何度読み返したかわかりません。本当の本当に大好きな作品になりました。
色々語りたいことはまだあるのですが、ネタバレになるのもいけませんので、是非とも実際に読んでみて欲しいです。
2巻以降も期待してます。星は当然5つ!
設定はありきたりで、あらすじもなんかどっかで見たことあるような感じ。でも表紙が綺麗だし、まぁものは試しだ、買ってみるか。
……最初はそんな軽い気持ちだったのですが、これがなかなかどうして面白いのです。丁寧な作画、魅力的なキャラクター、そしてストーリー、どれをとっても一級品です。
もう何度読み返したかわかりません。本当の本当に大好きな作品になりました。
色々語りたいことはまだあるのですが、ネタバレになるのもいけませんので、是非とも実際に読んでみて欲しいです。
2巻以降も期待してます。星は当然5つ!
2013年2月17日に日本でレビュー済み
少女マンガ、王道から斜めいってそこからきたか!!
って感じの漫画。
面白いですよ。続きがとても気になります。
この漫画を面白いと思った人は、
聖千秋の「ヘプタゴン」もご覧あれ。
あれは一巻完結ですけれど、あれもとてもいいです。
って感じの漫画。
面白いですよ。続きがとても気になります。
この漫画を面白いと思った人は、
聖千秋の「ヘプタゴン」もご覧あれ。
あれは一巻完結ですけれど、あれもとてもいいです。
2015年12月17日に日本でレビュー済み
ネタバレになります。読んでない方は読まないでください。
主人公である菜穂は自分のことしか考えていないのでしょうか。とにかく未来からのメッセージが都合よすぎます。
とくに一番最初のメッセージには、「ある人」に関係がある内容となっていますが、
それは直接は書かれておらず、何となくしか書かれていないため、
現在の菜穂はスルーしてしまい悲劇につながります。
物語上重要でない「ある人」は救えなくても、好きな相手(翔)だけ救えればいい。
そう読んでしまった私が悪いんです。私の漫画に対する態度が悪いのでしょう。
それを言うと話も始まらないし、「二度と戻らない青春」というテーマもぶれますしね。
まあいいかと思って読み進めると、随所で初めの悲劇に触れます。
やっぱり話の根幹につながるエピソードだったじゃん!
ある人を救えなかったとしても、もうちょっと丁寧につくりこむ必要があったのでは?
主人公である菜穂は自分のことしか考えていないのでしょうか。とにかく未来からのメッセージが都合よすぎます。
とくに一番最初のメッセージには、「ある人」に関係がある内容となっていますが、
それは直接は書かれておらず、何となくしか書かれていないため、
現在の菜穂はスルーしてしまい悲劇につながります。
物語上重要でない「ある人」は救えなくても、好きな相手(翔)だけ救えればいい。
そう読んでしまった私が悪いんです。私の漫画に対する態度が悪いのでしょう。
それを言うと話も始まらないし、「二度と戻らない青春」というテーマもぶれますしね。
まあいいかと思って読み進めると、随所で初めの悲劇に触れます。
やっぱり話の根幹につながるエピソードだったじゃん!
ある人を救えなかったとしても、もうちょっと丁寧につくりこむ必要があったのでは?
2012年8月5日に日本でレビュー済み
面白かった!
夢見る太陽の次がまさかこういうテーマの作品で来たか!
と最初は前作とのギャップに驚きましたが、
この作品はファンタジー要素も含まれており読んでいて
どうなるんだろうとページをめくるたびにドキドキして引き込まれます。
高野先生の絵はどのコマも目で楽しませてくれるし
菜穂と翔の絡むエピソードはヤバいくらいキュンキュンします。
次巻がとても楽しみです。
夢見る太陽の次がまさかこういうテーマの作品で来たか!
と最初は前作とのギャップに驚きましたが、
この作品はファンタジー要素も含まれており読んでいて
どうなるんだろうとページをめくるたびにドキドキして引き込まれます。
高野先生の絵はどのコマも目で楽しませてくれるし
菜穂と翔の絡むエピソードはヤバいくらいキュンキュンします。
次巻がとても楽しみです。
他の国からのトップレビュー
Sena Baker
5つ星のうち5.0
This package came much earlier than expected and in good quality! This manga is one of my favorites
2015年5月11日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
This package came much earlier than expected and in good quality! This manga is one of my favorites. The tragedy, the romance, just the art in general, and it's a beautiful plot and manga.
maki
5つ星のうち5.0
Came earlier than delivered. My only problem is that ...
2015年7月5日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Came earlier than delivered. My only problem is that it was bent a little at the spine but it's not a big deal.