ベクトルは異なるかもしれないですが、この序盤の深みと面白さは、
前作「みどりの〜」を凌ぐでしょう。確実に進化を遂げています。
このマキバオーは、少年誌に連載しないで本当に正解だったと
思います。少年誌だと、ライバル同士のバトル漫画的な、背景の浅い
対立構図なんかが必要になってきて、物語に深みが増しませんが、
このマキバオーは、背景描写が凄まじい。競馬に疎い私でも、地方競馬の苦悩、
それをめぐる人々、騎手、調教師の苦悩が手に取るようにわかる。
そして「マキバオー」という名を背負うアイドルホースの、
この漫画特有の苦悩がそれに拍車をかけて、物語は何枚重ねにも膨らんで、
重奏的に語られていく・・。そしてこれらを軽快なテンポでまとめる
つの丸氏の筆捌きといったらない。前作からの進化および深化の真価が
二巻に凝縮されていました。
二巻の最後の、マキバオーの涙が、前作と一線を画す「それ」の、
まさに象徴でしょう。
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たいようのマキバオー 2 (プレイボーイコミックス) コミック – 2007/11/19
つの丸
(著)
地方の高知競馬場でアイドルホースとして大人気のヒノデマキバオー。念願の初勝利を飾るも、無理がたたり脚を故障してしまう。休養と特別メニューのため桂浜にやってきたマキバオーと隼人は、そこで闘犬・雷電と出会う。その頃高知競馬場では、大変なことが!?
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2007/11/19
- ISBN-104088574737
- ISBN-13978-4088574738
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2007/11/19)
- 発売日 : 2007/11/19
- 言語 : 日本語
- コミック : 200ページ
- ISBN-10 : 4088574737
- ISBN-13 : 978-4088574738
- Amazon 売れ筋ランキング: - 440,317位コミック
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年12月12日に日本でレビュー済み
考えさせられるマンガですね・・・。
不景気でなくなっていく地方競馬苦悩がうまく描かれてます。
ハルウララもあんな感じで走ってたのかなぁ。。。と考えさせられる内容。
きちんと笑いもはらませながら、上手に描かれているのが、
この作者さんのすごいところ。
今作のマキバオーがどう大きく成長していくのか見ていきたいです。
ちなみに2巻の最後には、マキバオー以外の登場馬たちの血統図がのってまして、
またこれが笑わせてくれると共に、
ミドリマキバオー時代を引き継いでいるのね・・・と感慨深くさせてくれました。
不景気でなくなっていく地方競馬苦悩がうまく描かれてます。
ハルウララもあんな感じで走ってたのかなぁ。。。と考えさせられる内容。
きちんと笑いもはらませながら、上手に描かれているのが、
この作者さんのすごいところ。
今作のマキバオーがどう大きく成長していくのか見ていきたいです。
ちなみに2巻の最後には、マキバオー以外の登場馬たちの血統図がのってまして、
またこれが笑わせてくれると共に、
ミドリマキバオー時代を引き継いでいるのね・・・と感慨深くさせてくれました。
2007年11月21日に日本でレビュー済み
名作『みどりのマキバオー』に続き、競馬を題材に全く違う視点で
これほど心を揺さぶられる物語を紡ぐとは、つの丸先生は偉大だ。
裏舞台を徹底的にリアルに描く、描く、描く。
勝負と利益の世界でのジレンマ。
この第2巻ではさらにディープに。
話がどう転んでいくか先が気になる!
これほど心を揺さぶられる物語を紡ぐとは、つの丸先生は偉大だ。
裏舞台を徹底的にリアルに描く、描く、描く。
勝負と利益の世界でのジレンマ。
この第2巻ではさらにディープに。
話がどう転んでいくか先が気になる!
2007年11月23日に日本でレビュー済み
高知競馬の客寄せの為にひたすら走るヒノデマキバオー
それも客にはっきり姿をアピールできるようにあえて大外をまわり、
決して勝つ為に走りません。
マキバオーは周囲の人間には明るく振舞い、”高知競馬の為ならば”と健気に頑張り続けますが、そんな中桂浜で出合った闘犬”雷電”が自身のかませ犬としての経験から様々な言葉を関係者にぶつけます。
競走馬としての誇りや競い合う情熱、そして勝利を掴む喜び・・・
全てを捨てて自分を殺しながら走り続けるマキバオーには感動させられますし、
そうせざるを得ない地方競馬の経営難という現実をリアルに描いています。
前作”みどりのマキバオー”も素晴らしかったですが、今作は全く違う世界観から描き込んでいてそれでいて深いです。
マキバオーがなんのしがらみも無く走れる日を待ちたいと思います。
それも客にはっきり姿をアピールできるようにあえて大外をまわり、
決して勝つ為に走りません。
マキバオーは周囲の人間には明るく振舞い、”高知競馬の為ならば”と健気に頑張り続けますが、そんな中桂浜で出合った闘犬”雷電”が自身のかませ犬としての経験から様々な言葉を関係者にぶつけます。
競走馬としての誇りや競い合う情熱、そして勝利を掴む喜び・・・
全てを捨てて自分を殺しながら走り続けるマキバオーには感動させられますし、
そうせざるを得ない地方競馬の経営難という現実をリアルに描いています。
前作”みどりのマキバオー”も素晴らしかったですが、今作は全く違う世界観から描き込んでいてそれでいて深いです。
マキバオーがなんのしがらみも無く走れる日を待ちたいと思います。