前巻で一度は心折れたものの、
皆の言葉で立ち直って大胆にもすぐさま伯爵に挑戦状を叩きつけたところから。
師匠マリオ・サントリヨの職人としてのプライド
伯爵の貴族としてのプライド
ビアッジオ親方の下職としてのプライド
ラウラの凌辱されたプライド
ジラソーレ経営者と労働者のプライド
新キャラロドリーゴのパンツ職人としてのプライド
イザベッラの娘としてのプライド
ナポリのサルトのプライド
織部悠のプライド
伯爵の妻のプライド
仕立て屋の客としてのプライド
それぞれのプライドがぶつかり合い、珠玉の一巻になっています。
もちろん上記に名前があがらなかった脇にも
この美しいストーリーを補佐する優秀な役者達が揃っています。
この素晴らしさが世間に理解されないとしたら、
それはやっぱり、いい客はもっと少なくなったということなのでしょう。
仕立てで客の人生を変えることをずっと表現してきたこの漫画のプライドを、
十二分に見せていただきました。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
王様の仕立て屋 15 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックス デラックス) コミック – 2007/8/3
大河原 遁
(著)
イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人"から“ミケランジェロ"と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。悠を厳しく批判したベリーニ伯爵を納得させる為、伯爵のスーツ作りが始まった。様々な困難を経て完成した一着に対して伯爵が下した判決は!?
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2007/8/3
- ISBN-104088596595
- ISBN-13978-4088596594
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2007/8/3)
- 発売日 : 2007/8/3
- 言語 : 日本語
- コミック : 190ページ
- ISBN-10 : 4088596595
- ISBN-13 : 978-4088596594
- Amazon 売れ筋ランキング: - 134,584位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
凄腕を持ちながら、邪道で食ってきた主人公が自分の仕事に一つの答えを出すお話。
2007年8月5日に日本でレビュー済み
収録内容
order86 刃傷松の廊下
ペリーニ伯爵の注文を受け、採寸もすんだ織部だったが・・・
order87 赤穂の無血開城
オリベ以上の技術を持つパンツ職人のもとを訪れたオリベ達、そんな彼の技術にセルジュは・・・(うーん、合言葉いいですね・・・)
order88 円山の討ち入り会議
遂に伯爵の注文を受けるメンバーが決定、しかしそんな中伯爵からの注文が・・・
order89 祇園の内蔵助
オリベがハリスツイードを馬術服仕立てにしようとすることに気づいたイザッベラはオリベに忠告を・・・
order90 雪の南部坂
オリベの思惑を知るために請求書を要求したイザッベラだが、その内容にペリーニ伯爵が・・・
order91 寅の刻 本所吉良屋敷
遂に完成したヴィンテージのハリスツイード馬術服仕立て、ペリーニ伯爵はこの服で結婚記念日に馬恐怖症の妻と・・・
今巻は前巻から続くペリーニ伯爵の注文服編がまるまる一冊といった内容になっています。
今巻もラウラのコスプレ姿が楽しめます。(そしてもう一人コスプレするキャラが・・・)
order86 刃傷松の廊下
ペリーニ伯爵の注文を受け、採寸もすんだ織部だったが・・・
order87 赤穂の無血開城
オリベ以上の技術を持つパンツ職人のもとを訪れたオリベ達、そんな彼の技術にセルジュは・・・(うーん、合言葉いいですね・・・)
order88 円山の討ち入り会議
遂に伯爵の注文を受けるメンバーが決定、しかしそんな中伯爵からの注文が・・・
order89 祇園の内蔵助
オリベがハリスツイードを馬術服仕立てにしようとすることに気づいたイザッベラはオリベに忠告を・・・
order90 雪の南部坂
オリベの思惑を知るために請求書を要求したイザッベラだが、その内容にペリーニ伯爵が・・・
order91 寅の刻 本所吉良屋敷
遂に完成したヴィンテージのハリスツイード馬術服仕立て、ペリーニ伯爵はこの服で結婚記念日に馬恐怖症の妻と・・・
今巻は前巻から続くペリーニ伯爵の注文服編がまるまる一冊といった内容になっています。
今巻もラウラのコスプレ姿が楽しめます。(そしてもう一人コスプレするキャラが・・・)
2007年8月9日に日本でレビュー済み
表題は忠臣蔵だけれども、流れているのは映画音楽。その流れからは「ローマの休日」への動きは感じることが出来た。何を持ってして顧客の満足とするのか?仕立屋はどこまで関わるのかといったことまで考えさせられた。
とにかく面白いから満足しているのだけれどもね。
とにかく面白いから満足しているのだけれどもね。
2007年8月24日に日本でレビュー済み
この本は、現在もスーパージャンプで連載中の漫画です。
イタリアは南部のナポリの裏町・泥棒市に住む仕立て屋の織部悠。彼は、今はなきナポリで一番といわれた職人マリオ親方が唯一認めた弟子で、全ての仕立て仕事に天才的な技術をもっています。しかし、東洋人であること、若すぎることで、表舞台には顔を出さず、難ありの仕事や他の工房ではさばけない特殊な仕事や特急仕事をこなしています。その彼のもとに、もちこまれる無理難題や衣装が鍵となる事件をスーツで解決していきます。といっても、織部悠は、気障な探偵役のような人物ではなく、べらんめえ口調と江戸言葉がいりまじったような話し方の職人さんだし、けっこう作品的にはギャグっぽいキャラもたくさん出てくるのでとても読みやすいです。
吊るしのスーツや、作ったとしてもパターンオーダーでしかスーツを作ったことがない僕からすれば、この作品の中ででてくるような一点物の仕立てスーツやウン十万するスーツはちょっと高嶺の花すぎる別世界のものに見えます。そのスーツ一着のために、時計や靴も全部揃え直すなんてまぁ考えたこともない世界です。たぶん多くの人にとってもそうでしょう。日本ではよほどの人でないとスーツ一着に数十万なんてかけないですからね。でも、こういうのを見るとそういうのもうちょっとかなり生活に余裕がでたら、かっこよさとか、きらびやかさではない部分で、着心地とか粋のためにこういうのも何着かはもってみたいなぁなどと思わせられます^^
怖い事ですけれどね^^
あと、特筆点として、主人公の安定感が強いのもこの漫画の特徴です。巻を重ねるごとに色々な人間関係のしがらみもでてきて、関わる事件も大きくなっていきます。それでも主人公のキャラがあまり変わらず、その点では長期連載の弊害をうまく殺して連載を続けている作品なのです。長編漫画になると、どうしても初期とキャラの人格や考えか太、雰囲気などが大きく変わってしまうケースが多いですが、この漫画はそのあたりはうまくクリアしていて安定感があります。
そういう部分も含めて、けっして大作とか衝撃作という感じではないですが、安心してよめる佳品的作品です。
イタリアは南部のナポリの裏町・泥棒市に住む仕立て屋の織部悠。彼は、今はなきナポリで一番といわれた職人マリオ親方が唯一認めた弟子で、全ての仕立て仕事に天才的な技術をもっています。しかし、東洋人であること、若すぎることで、表舞台には顔を出さず、難ありの仕事や他の工房ではさばけない特殊な仕事や特急仕事をこなしています。その彼のもとに、もちこまれる無理難題や衣装が鍵となる事件をスーツで解決していきます。といっても、織部悠は、気障な探偵役のような人物ではなく、べらんめえ口調と江戸言葉がいりまじったような話し方の職人さんだし、けっこう作品的にはギャグっぽいキャラもたくさん出てくるのでとても読みやすいです。
吊るしのスーツや、作ったとしてもパターンオーダーでしかスーツを作ったことがない僕からすれば、この作品の中ででてくるような一点物の仕立てスーツやウン十万するスーツはちょっと高嶺の花すぎる別世界のものに見えます。そのスーツ一着のために、時計や靴も全部揃え直すなんてまぁ考えたこともない世界です。たぶん多くの人にとってもそうでしょう。日本ではよほどの人でないとスーツ一着に数十万なんてかけないですからね。でも、こういうのを見るとそういうのもうちょっとかなり生活に余裕がでたら、かっこよさとか、きらびやかさではない部分で、着心地とか粋のためにこういうのも何着かはもってみたいなぁなどと思わせられます^^
怖い事ですけれどね^^
あと、特筆点として、主人公の安定感が強いのもこの漫画の特徴です。巻を重ねるごとに色々な人間関係のしがらみもでてきて、関わる事件も大きくなっていきます。それでも主人公のキャラがあまり変わらず、その点では長期連載の弊害をうまく殺して連載を続けている作品なのです。長編漫画になると、どうしても初期とキャラの人格や考えか太、雰囲気などが大きく変わってしまうケースが多いですが、この漫画はそのあたりはうまくクリアしていて安定感があります。
そういう部分も含めて、けっして大作とか衝撃作という感じではないですが、安心してよめる佳品的作品です。