もっとも助けるのが難しい人間、それは自ら歩くことをやめた人間だ。
たとえ足をなくしたとしても、前へ向かう気力があれば道は拓ける。救いもある。
ただ、歩くことを諦めてしまった人間をどう助けたらいいのだろう。
俺達は人は助けられるが救う事はできない――ボッスンはそう悩む。
手を引っ張ったくらいで歩き出すはずもない。
後ろから蹴飛ばせば進みだすか？ それもないだろう。
命の危機に瀕すれば勝手に歩き出す？ それでも彼は自ずと死を受け入れてしまうかも知れない。
このもっとも難しい人助けに、黎明期のスケット団は挑んでいる。
前半でネットいじめの問題を取り上げているが、現実の中高生が直面する身近な困難にも自分は向き合い、助けようとする著者のメッセージだと思われる。
それはスイッチの迷いと過ちに繋がっている。
質問の答えは、まだ自分で歩き出したいという意思の芽があると信じ、まずは強引にでも歩かせ、自分で歩けるように育つまで希望の芽を大切に育てるということ。
その芽が、芽としてのスタートを切り、いつか花開いてひとつのフィナーレと共に新しいスタートに繋がってゆく。
ニコニコのアニメ放送から入って、終了後コミック読みという読者でしたけど、最近のジャンプマンガはすげーなぁと思わせる素晴らしい作品ですね。
私はもういい大人ですが、問題解決力の面でいまだに苦労しています。
スケット団を見習ってもう少し頑張らないといけないなぁと思いました。
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